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清水寺の見どころ10選!周辺エリアのおすすめスポットも紹介します

清水寺の見どころ10選!周辺エリアのおすすめスポットも紹介します

京都にある観光スポットのなかでも指折りの人気を誇る清水寺。境内には「清水の舞台」として有名な檜舞台をはじめ、見どころがたくさんあります。今回の記事では、そのなかからとくにおすすめしたい10のスポットと周辺エリアの見どころをピックアップしました。

清水寺とは

京都観光の定番スポットとして人気の「清水寺」。本堂から大きく張り出した檜(ひのき)舞台は「清水の舞台から飛び降りる」ということわざでもよく知られています。この記事では、そんな清水寺の主な見どころを紹介していきます。

歴史

清水寺の創建は西暦778年と伝えられています。清水寺が建つ音羽山(おとわやま)は古くから観音霊場として信仰され、修行の場とされてきました。

その後この場所には多くの伽藍(がらん。建物のこと)が建てられ、焼失と再建を何度も繰り返しながら現代に伝えられてきました。ちなみに現存する伽藍の多くは、1633年に再建されたものだそうです。

ご本尊とご利益

清水寺のご本尊は、鎌倉時代中期に作られたとされる「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」です。本体は秘仏で一般の観光客が目にすることはできませんが、本尊を収めた厨子(ずし。収納棚のこと)の手前には、本尊と同じ姿の「前立仏(まえだちぶつ)」が安置されています。

十一面千手観世音菩薩には「十一の表情と四十二の手」があります。これは「大きな慈悲」と「人々を苦難から救う」ことの象徴なのだそう。昔から「清水の観音さん」と呼ばれ、無病息災や立身出世、良縁などのご利益があると信じられてきました。

世界遺産にも指定

清水寺は、1994年に指定されたユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の一部です。長い歴史と伝統、国宝や重要文化財に指定された伽藍、そして音羽山の豊かな自然が一体となり、国内はもちろん海外からも注目される人気スポットになっています。

基本情報・アクセス

名称清水寺
所在地京都府京都市東山区清水1-294
拝観時間6:00~18:00(7、8月は18:30閉門)
春、夏、秋の夜間特別拝観期間中は21:00受付終了
アクセス京阪電鉄:清水五条駅から徒歩約25分
路線バス(京都駅・四条駅より乗車):清水道下車・五条坂下車 徒歩約10分
駐車場なし
URLhttps://www.kiyomizudera.or.jp/

清水寺境内の見どころ10選

清水寺には、国宝や重要文化財など30以上の堂や塔、伽藍が集まっています。ここではそれらのなかから、選りすぐりの10カ所を紹介していきます。

仁王門

清水寺を訪れると、真っ先に目に入るのが朱塗りの「仁王門」。高さは約14mの堂々とした門は、奥にある西門(さいもん)から御所を見下ろせないよう「目隠し」のために建てられたという説もあります。現在の仁王門は西暦1500年ごろに再建されたものとされ、境内でもとくに古い建物のひとつ。こちらも国の重要文化財です。

西門

仁王門より一段高い場所に位置する「西門(さいもん)」は、夕暮れの太陽を見つめながら極楽浄土をイメージする修行法「日想観」の聖地です。金箔があしらわれた、豪華で美しい造りが目を引きます。京都市内に向けて視界が大きく開けている場所にあり、晴れた日には見事な夕日を楽しめるスポットとしても人気があります。現在の建物は1633年に再建されたもので、国の重要文化財です。

三重塔

西門の奥にあるのが、本堂と並び清水寺のもうひとつのシンボルとして知られる「三重塔」。塔の高さは約30m。三重塔としては国内でもとくに大きいものとされ、京都市街地からもその姿を見ることができます。現在の塔は1632年に再建されたもので、国の重要文化財です。なお内部は非公開ですが、天井や柱などに極彩色の密教仏画や龍が描かれているといいます。

随求堂

三重塔のすぐ近くにある「随求堂(ずいぐどう)」は、慈心院(じしんいん)という塔頭(独立した寺院)の本堂です。ご本尊としておまつりしているのは「大勢の人の、多くの願いを叶えてくれる」という大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)。暗闇のなかを手探りで進む「胎内めぐり」というお参りができることでも有名です。

本堂

1633年に再建された清水寺の「本堂」は、国宝指定を受けている貴重な木造建築です。

本堂の外側、音羽山の崖のうえに張り出した檜舞台は、地上からの高さが約13mもあります。釘を一本も使わない伝統工法で組み上げられていて、毎日のように大勢の観光客が乗ってもびくともしません。ちなみに江戸時代には、この舞台から飛び降りる願掛けが有名でした。この風習の名残は、いまでも「清水の舞台から飛び降りる」ということわざとして残っています。

本堂の内部にはご本尊をはじめとする貴重な仏像を収めた「内々陣(ないないじん)」と呼ばれる場所がありますが、通常は非公開です。「ぜひ見たい」という方は、毎年8月9日~16日の「千日詣り」に合わせて実施される内々陣特別拝観を利用しましょう。

阿弥陀堂

本堂から奥に進むと「阿弥陀堂(あみだどう)」があります。浄土宗の開祖、法然上人(ほうねんしょうにん)が開いた道場ということで、いまでも大勢の参拝者が訪れる信仰の場所です。内部にはご本尊として阿弥陀如来像が安置されています。ちなみに現在の建物は1631年に再建されたもの。国の重要文化財に指定されている、貴重な木造建築です。

奥の院

阿弥陀堂の隣にある建物が「奥の院」です。奥の院の前にも檜舞台が張り出していて、この場所から本堂の「清水の舞台」がよく見えます。建物は本堂と同じ1633年に再建されたもので、やはり国の重要文化財です。

子安塔

奥の院からさらに奥に進むと「子安塔(こやすのとう)」があります。こちらは清水寺にあるもうひとつの三重塔で、高さは約15m。子安観音(こやすかんのん)をおまつりしていることから、安産にご利益がある場所として信仰されてきたそうです。現在の塔は1500年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

音羽の滝

子安塔から坂を下っていくと、ちょうど奥の院の下のあたりに「音羽の滝(おとわのたき)」があります。滝の水は「清めの水」とされ、清水寺の名前の由来にもなりました。3本の樋から細く落ちる姿は一般的な滝のイメージとはちょっと違いますが、実は江戸時代からこの形。幕末に描かれた絵図(花洛名勝図会)にも、ここで滝行をする人物が描かれています。

成就院

清水寺境内の北に位置する「成就院(じょうじゅいん)」は、「月の庭」と呼ばれる庭園で有名な塔頭(たっちゅう)寺院。塔頭寺院とは高僧の隠居所や墓の役割を持つ建物のこと。幕末にはここで西郷隆盛たちが密談を交わしたとされる歴史的な場所です。通常は非公開ですが毎年期間限定で公開されています。ぜひ公式サイトで情報をチェックしましょう。

清水寺周辺の見どころ

清水寺の周辺には、見どころや人気スポットがいっぱい!ここではフォトジェニックな風景が人気の「一念坂・二寧坂・三年坂」「八坂の塔」「八坂庚申堂」を紹介します。

一念坂・二寧坂・産寧坂

「一念坂・二寧坂・産寧坂」は、八坂神社を訪れる方の多くが歩く参道です。なかでも道の両側にお店が並ぶ産寧坂(三年坂)は、お土産を探す方や食べ歩きを楽しむ方に大人気。ただし石段の参道で転ばないよう注意しましょう(三年坂で転ぶと「三年寿命が縮まる」という言い伝えもあります)。

三年坂の下に続く二寧坂(二年坂)や、さらにその先の一念坂(一年坂)もオシャレなカフェやショップが人気です。それぞれの坂の周辺は京都の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、京都らしい風景を求める大勢の観光客でにぎわいます。

名称一念坂・二寧坂・産寧坂
所在地京都府京都市東山区
アクセス路線バス(京都駅より乗車):東山安井・清水道・五条坂下車 徒歩約1〜5分
駐車場なし
URLhttps://www.gion.or.jp/around/%E4%BA%8C%E5%B9%B4%E5%9D%82%E3%83%BB%E4%B8%89%E5%B9%B4%E5%9D%82(祇園商店街振興組合)

八坂の塔

伝統的な京都の街並みに映える「八坂の塔」。ノスタルジックな路地の向こうにそびえる五重塔は、京都を代表するイメージのひとつとして有名です。ちなみに八坂の塔というのは通称で、正式には法観寺(ほうかんじ)というお寺の一部でした。

八坂の塔の高さは46m。もともとは飛鳥時代に、聖徳太子によって建立されたと伝えられています。その後は火災による焼失と再建を繰り返し、現在の塔は1440年に再建されました。

なお、塔の内部は不定期に公開されています。公開時は二層目まで上ることができますよ。

名称八坂の塔(法観寺 五重塔)
所在地京都府京都市東山区八坂上町388
拝観時間10:00~16:00
定休日不定休
アクセス京阪電鉄:清水五条駅から徒歩約20分
路線バス(京都駅・四条駅より乗車):東山安井下車・清水道・五条坂下車 徒歩約5分
駐車場なし
URLhttps://www.gion.or.jp/around/#!/%E5%85%AB%E5%9D%82%E3%81%AE%E5%A1%94/(祇園商店街振興組合)

八坂庚申堂

インスタ映えするスポットとして人気の「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」。正式名称は「大黒山 金剛寺 八坂庚申堂」で、ご本尊は青面金剛(しょうめんこんごう)です。ちなみに「庚申」とは干支の組み合わせのひとつで、「こうしん」もしくは「かのえさる」と呼びます。

中国の道教によると、60日にいちどの庚申の日には、体内にいる「三尸(さんし)の虫」が抜け出てきてその人の悪事を天帝(神様)に報告するそうです。告げ口をされた人は寿命が縮められることから、三尸の虫を退治するという青面金剛が信仰されるようになりました。

お堂や境内に吊るされたカラフルな丸い玉のようなものは「くくり猿」です。願いを書いて結ぶ(くくる)と、その願いがかなうと信じられています。

名称大黒山 金剛寺 八坂庚申堂(だいこくさん こんごうじ やさかこうしんどう)
所在地京都府京都市東山区金園町390
拝観時間9:00〜17:00
アクセス京阪電鉄:清水五条駅から徒歩約20分
路線バス(京都駅・四条駅より乗車):東山安井下車・清水道・五条坂下車 徒歩約3分
駐車場なし
URLhttp://www.yasakakousinndou.sakura.ne.jp/

京都を代表する人気スポット!清水寺を訪ねよう

清水寺は知名度・人気ともに京都で指折りのスポットです。まだ訪れたことがない方も、これまで何度も訪れたことがある方も、平成〜令和の大修理でリフレッシュした清水寺をぜひ見にいきましょう。きっと、新しい魅力を見つけることができますよ。

※ 本記事は2024年2月12日時点の内容です

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