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ボランティアにはどんな種類がある?自分に合ったボランティアの探し方も紹介します

ボランティアにはどんな種類がある?自分に合ったボランティアの探し方も紹介します

ボランティア活動には、環境保護や社会福祉、災害支援、人権活動、教育支援など、多種多様な分野があります。また、個人やグループでの活動や、国内・海外での活動など、さまざまな形態も存在します。本記事では、自分に合ったボランティアを見つけるためためのアドバイスを詳しく解説しています。

ボランティアとはどんなもの?

厚生労働省によると、ボランティアとは一般的に「自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する行為」を指すとされています。簡単に言うと「自分の意志で誰かのために、地域のために活動する行為」です。

ボランティアの種類は、海外に行って子どもたちを支援する活動から災害支援、ゴミ拾いまで多岐にわたります。報酬は出ず、交通費や宿泊費が自費負担のものがほとんどですが、なかには「有償ボランティア」と呼ばれる報酬のあるボランティアも存在します。

2017年の厚生労働省のデータによると、日本で最も多くボランティア活動をしているのは60代以上の女性です。しかし、ボランティアセンターが設置されている大学もあることからわかるように、学生でボランティアをする方も増えています。

この記事では、年齢や性別を問わず参加できるボランティアについても紹介しています。

ボランティアの種類【国際的なボランティア】

国際的なボランティアは、大きく分けて「国際協力ボランティア」と「国際交流(多文化共生)ボランティア」の2種類です。国際的と聞くと、海外で行う活動のようですが、国内で活動できるボランティアもありますよ。

国際協力ボランティア

国際協力ボランティアは、海外で行うボランティアです。有名なものには「青年海外協力隊」があります。活動内容は、発展途上国における子どものケアや教育、介護支援などです。人と関わる仕事以外にも、災害支援や環境保全などの活動もあります。

青年海外協力隊では支援金が出ますが、他のボランティアは基本的に自費。ボランティアの内容や期間にもよりますが、10万円前後はかかると思っておくとよいでしょう。

海外の文化に触れてみたい、自分の世界を広げたいといった方におすすめです。

国際交流(多文化共生)ボランティア

国際交流(多文化共生)ボランティアは、基本的に日本で行うボランティアです。海外から来た留学生に日本語を教えたり、文化を教えたり、交流の場になるイベントを開催したりします。また、英語が得意な方には、通訳や翻訳ボランティアなどもあります。

新型コロナウイルスも落ち着き、海外の方がくる機会が多くなった今、国際交流(多文化共生)ボランティアはますます必要とされるでしょう。

どちらかというと一般的なボランティアは「誰かを助ける」ことが多いですが、この国際交流ボランティアは相手と対等な関係でいられるのも魅力。自分にとっても海外のことを知れる良いきっかけになりますよ。

ボランティアの種類【社会活動ボランティア】

社会活動のボランティアには、環境保全や災害支援、子育て支援などがあります。自分の住む環境を整えたり、地域の人々と関わりあったりできるボランティアです。

環境保全ボランティア

環境保全ボランティアは、名前の通り環境保全に関わる活動をします。近年、地球温暖化やプラスチック問題など、環境に対する問題をよく耳にしますよね。そんな環境問題を少しでも緩和しようという活動です。

一例としては、植林、ゴミ拾いなどが挙げられるでしょう。また、動物の生態系を守るため、外来種や有害鳥獣の駆除なども行います。

自然に関わるボランティアを探している方におすすめです。

災害復興ボランティア

東日本大震災などの大きな地震をはじめ、台風や水害など、自然災害の多い日本。災害復興ボランティアは、そんな被災地におもむいて支援をします。活動内容としては、避難所での炊き出しや子どもの遊び相手、メンタルケア、泥やがれきの撤去などです。

災害復興ボランティアは、いつも募集されているわけではありません。また、実際に災害が起きた際も、被災地は大変混乱しているため勝手に押しかけるわけにはいきません。衣食住の手配(ホテルや食事)を自分で行うケースも多いので、まずはボランティア団体などに問い合わせて、詳細を確認してからボランティアに参加しましょう。

貧困支援ボランティア

貧困支援ボランティアは、生活に困っている方々を支援する活動です。食事に困っている人たちのために炊き出しを行ったり、生活不安の相談に乗ったりするのがおもな活動になります。

貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」というものがあるのをご存じでしょうか。絶対的貧困とは、衣食住などの「生きるうえで必要な生活水準が満たされていない」ことを指し、発展途上国などに多い貧困を表しています。一方、相対的貧困とは、「その国の水準と比較したときにどのくらい貧しいか」ということです。2018年の厚生労働省による国民生活基礎調査によれば、日本の相対的貧困率は15.4%で、約6人に1人が相対的貧困という結果が出ています。

普通に生活していると分からない、日本の現状を知りたいという方におすすめです。

子育て支援ボランティア

子育て支援ボランティアは、保育園や児童クラブなどで活動したり、子育てイベントを手伝ったりするのがおもな活動です。保育園や児童クラブでは、絵本の読み聞かせやお昼ご飯の準備、遊具の消毒など、資格を持つ保育士さんなどのお手伝いをします。学生でもできるものがあり、子ども好きな方にもおすすめです。

ただし、子どもの行動は予測できません。子どもが好きというだけではつとまらないので、事前知識を身に付けてから行くなど、しっかり準備をしてから活動に参加しましょう。

障がい者支援ボランティア

障がい者支援ボランティアでは、さまざまな障がいを持つ方と関わりを持ちます。たとえば、障がい者が交流できるイベントの実施や、生活介助などが一例です。そのほか、点耳が聞こえない方や目が見えない方、精神障害を抱える方に対するボランティアもあります。

資格は必要ありませんが、事前準備が必要なので、活動に参加する前に事前に講座などを受講しましょう。

子ども食堂ボランティア

子ども食堂とは、子どもが1人でご飯を食べに来られる場所です。ご飯が満足に食べられないほどの貧困家庭の子ども向けと思われがちですが、実は「1人でご飯を食べる日がある」「お弁当を買って食べてねと言われる日がある」など、自宅で寂しい思いをしている子どもや、栄養満点な食事を食べたい子どもにも利用されています。

ボランティアの内容としては、食事の調理、テーブルの片付け、皿洗いなどがあります。飲食店でのアルバイト経験がある方であれば、より活動をスムーズに行えるでしょう。

ボランティアの種類【医療・介護系ボランティア】

医療や介護系のボランティアは、資格が必要なものも少なくありません。ですがすべてのボランティアに資格が必須というわけではないので、自分のスキルに合ったボランティアに参加してみましょう。

医療ボランティア

医療ボランティアには、資格が必要なものと不要なものがあります。

資格が必要なものは、医師や看護の免許を持つ方が、医療の現場で活動するものです。有名な団体には「国境なき医師団」などがあります。一方、資格が不要なものは「病院ボランティア」とも呼ばれ、食事作りのお手伝いや介助、外来患者の案内、入院患者の話し相手になるなどの活動を行います。

病院ボランティアは、医師や看護の職業を目指す方にとっても、現場の雰囲気を知れる良いきっかけになるでしょう。

介護ボランティア

介護ボランティアは、基本的に介護士のお手伝いをするボランティアです。例としては、施設の掃除や食事の用意、介護施設の入居者とお話をする活動などがあります。資格は必要ありませんが、18歳以上が対象のボランティアです。

介護業界は人手不足が深刻化しており、2025年まで毎年5万人もの人手が不足しているというデータもあります。今後、どんどん募集が増えるでしょう。将来、自分自身が身近な人の介護をすることも考えられるため、介護現場でのボランティアは貴重な経験になることでしょう。

治験ボランティア

治験ボランティアは、新しい薬を試すボランティアです。新しい薬が開発されると、安全性や有効性を確認するために臨床試験を行うのですが、治験ボランティアではその新しい薬を身体に投与します。募集の要項はさまざまで、年齢や性別、期間など治験によって異なります。

治験ボランティアは基本的に無償とされていますが、実際には「負担軽減費」と呼ばれる協力金が支払われます。一時的に診療などにかかる料金を払う必要があるものの、しっかり補填できる仕組みです。場合によっては、手元に残る金額がプラスになることもあります。ただし、一方で食事制限や行動制限などがあるほか、場合によっては薬の副作用が発生することもあるので、慎重に選びましょう。

傾聴ボランティア

傾聴とは「傾ける・聴く」と書くように、相手の話を聞くボランティアです。相手の立場になって共感したり、理解したりすることが大切で、自分に置き換えてアドバイスをするものではありません。

相手は高齢者や子育て中のママ・パパ、障がい者などさまざまです。聞くだけなので簡単と感じる方も多いかもしれませんが、さまざまな考えを否定せず、話を聞くのは難しいもの。傾聴ボランティアを行う前に、講座などを受講して理解を深めるのがおすすめです。

ボランティアの種類【その他】

上で紹介したボランティア以外にも、まだまだボランティアはあります。比較的簡単に参加できるものもあるので、ぜひチェックしてみてください。

イベントボランティア

イベントボランティアは、オリンピックなどの大きなイベントから、自治体や学校が主催する小さなイベントまで、幅広い種類があります。活動内容も多岐にわたり、イベントの受付や交通整理、グッズ販売、会場案内などさまざまです。

専門知識を要するボランティアとしては、医療・通訳・スポーツの審判などがあります。

音楽イベントであれば音楽が好きな方、オリンピックであればスポーツが好きな方におすすめしたいところですが、ボランティアに参加したからライブが、試合が見られるわけではありません。活動内容をしっかり吟味したうえで応募しましょう。

スポーツボランティア

スポーツボランティアには、長期のものと短期のものがあります。長期のものは、スポーツ少年団の指導者、部活動の外部コーチなどです。一方短期のものには、オリンピックなどのイベントスタッフ、マラソンの給水スタッフなどがあります。

また、子どもが行うスポーツを指導したり、施設を訪問したりなど、元アスリートの方や現役選手の方が自分の経験を活かして活動できるボランティアもありますよ。

農業ボランティア

農業ボランティアでは、田植えや収穫、箱詰めなど、人手不足に悩む農家のお手伝いをします。日本では、自営農業に就いている方が2012年から2021年までの9年間で約47.6万人減少したと言われており、農家は常に人手不足なのが現状です。

重労働も多い活動ですが、裏を返せば身体を動かせるボランティアと言えるでしょう。人との関わりや草木、野菜との関わりを持てることも貴重な学びの機会になるはずです。

動物愛護ボランティア

動物愛護ボランティアは、保護された犬や猫の世話や、地域猫(野良猫)の避妊手術を行い、環境を整える活動を行います。生態系を守るために、外来種や有害鳥獣を駆除する活動も動物愛護ボランティアの活動のひとつです。

動物に関わるボランティアなので、ただ動物が好きなだけでは勤まりません。とくに、保護された犬や猫は心にダメージを負っていることもあり、暴れたり、噛みついたり、ご飯を食べなかったりする場合も。責任感を持つことはもちろん、事前に知識を学んでおくことが必要です。

ゴミ拾いボランティア

活動内容が分かりやすく、気軽に参加できるものゴミ拾いボランティアがあります。ゴミ拾いボランティアでは、公園や海などのゴミ拾いのほか、イベント終了後の会場の清掃などを行います。

目に見えてキレイになるため、達成感を味わえるのが魅力。参加者ともコミュニケーションを取りやすいので、他の参加者と交流したい方やはじめてのボランティアにもおすすめです。

教育ボランティア

教育の現場で活動する教育ボランティアには、登下校時の見守りや花壇の整理、学校行事の運営手伝い、絵本や紙芝居の読み聞かせまで、さまざまなものがあります。なにか得意なものがある方には、部活動の外部コーチや、楽器・パソコン・ミシンの指導など、得意なものを活かせるボランティアもあります。

地域の子どもと触れあえるため地域の活性化につながりますし、顔を知るようになるので、防犯の面でもプラスになりますよ。

ボランティアの探し方

ボランティアの探し方は、大きく分けて「ボランティアセンターで探す」「インターネット検索で探す」の2つがあります。それぞれ、人によって向き不向きがあるので、自分にあった方法を選んでみてください。

ボランティアセンターで探す

ボランティアセンターとは、「ボランティアをしたい人」と「ボランティアを必要としている人・団体」をつなぐ施設です。全国のさまざまな地域にあり、大学やNPO法人などが運営しています。大学が運営していればその大学の学生、NPO法人であれば、その地域に在住の方などを対象としているため、距離の近い人と交流ができるのが特徴です。

ボランティアセンターでは、ボランティアを紹介してもらえるだけでなく、ボランティアコーディネーターが相談にのり、自分にあったボランティアを見つけてくれます。ボランティアが初めてで何をすればよいか迷ってしまう方は、まずボランティアセンターに訪れてみるのが良いでしょう。

インターネット検索で探す

インターネットで募集されているボランティアは、とにかく種類が豊富。海外や遠方でのボランティアを視野に入れている方は、インターネット検索の方が見つかりやすいでしょう。探しているうちに知らなかったボランティアとめぐり合い、興味が湧いてくるかもしれません。

一方で、インターネットに掲載されているボランティアがすべて優良なボランティアとは限りません。実際に訪れたら、労働に近いことを無償でやらされることもあります。ボランティア選びに失敗しないよう、ボランティア団体についてしっかり自分で調べてから応募しましょう。

自分に合ったボランティアを見つけてみよう!

ボランティアには本当にいろいろな種類があります。学業や仕事と同じで、ボランティアにも向き・不向きがあるため、自分にあったボランティアを探すことが大切です。自分がやりたいことをしっかり意識しながら、自分にとっても相手にとっても有意義なボランティア活動を見つけましょう。

※ 本記事は2023年4月13日時点の内容です

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