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「ご自愛ください」はビジネスメールに使える?正しい意味や使い方のポイントを解説

「ご自愛ください」はビジネスメールに使える?正しい意味や使い方のポイントを解説

手紙などの最後に書かれることが多い「ご自愛ください」という言葉。相手への気遣いを伝える言葉ですが、ビジネスの場面で使うことには違和感を感じる人もいます。本記事では「ご自愛ください」の正しいつかい方や注意点、ビジネスにつかえる例文などを紹介していきます。

「ご自愛ください」はビジネスでつかえる?

メールや手紙の最後に用いられる「ご自愛ください」という文言。相手の健康を気遣う意味を持ち、親戚や友人、同僚、上司、取引先など幅広い相手に使用できます。ビジネスシーンにおいても使える、汎用性の高い言葉です。

しかし、つかい方を誤ってしまうと相手に失礼になることもあります。

そこで今回は、「ご自愛ください」の意味やつかえる相手について解説します。例文も用いて説明しますので、参考にしてください。

「ご自愛ください」の意味

「自愛」とは、「病気などをしないように自分を大切にすること」を意味しています。その「自愛」に「ご〜ください」という敬語表現を付けることで、「自分の身体を大切にしてください」「健康に気を付けてください」などといった結びの挨拶になるのです。

ビジネスシーンでは主にメールなどで使用し、文章の最後に時候の挨拶とあわせて「寒い日が続いていますが、くれぐれもご自愛ください」などとつかうのが一般的です。やりとりの途中ではなく、一区切り付いたタイミングで「連絡は取らなくなるけれど、この先も健康でいてくださいね」という気持ちをこめて使用します。

なお、「ご自愛ください」は、相手との関係に関わらず使用できますが、面と向かって話をする際はあまり使用しません。対面しているときは「体調を崩されませんよう、お気を付けください」などと言い換えると良いでしょう。

「ご自愛ください」をつかえる相手

「ご自愛ください」は、親しい身内、同僚はもちろん、部下、上司、取引先など幅広い相手に使用できます。忙しい方への気遣い、離れた場所にいる方への心配の気持ちを込めて手紙やメールの最後につかいましょう。

また、「ご自愛ください」は敬語表現なので目上の方にもつかえますが、「ください」に違和感のある方は「ご自愛くださいませ」「ご自愛くださいますようお祈り申し上げます」などと言い回しを変えるのがオススメです。より改まった言い方になるので、目上の方にもつかいやすくなるでしょう。

なお、ビジネスシーン以外では、暑中見舞いや寒中見舞いなどの季節のあいさつ、年賀状、結婚式の招待状などでも使用されます。特に、近年は新型コロナウイルスの流行によって、よりつかえる機会が増えていますよ。

「ご自愛ください」の注意点

「ご自愛ください」をつかうにあたって、4つの注意点があります。

1つ目は、「お身体にご自愛ください」と表記しないこと。「ご自愛ください」には、元々「身体を大切にしてください」という意味があるので、「お身体に」を付けると二重表現になってしまいます。

2つ目は、漢字を間違えないこと。同じ読みを持つ言葉で「慈愛」という漢字があります。「ご慈愛ください」と表記すると、「あなたの愛をください」といったまったく違う意味になってしまいます。身体を気遣う表現だったはずが、恥をかいてしまうので気を付けましょう。

3つ目は、病気の方や体調を崩している方にはつかわないこと。体調不良の方に、体調に気を付けてと伝えるのは、かえって失礼な表現にとらえられてしまいます。体調不良の方へは、「どうぞお大事になさってください。」など、体調を気遣う文言がオススメです。

4つ目は、何度も同じ表現を繰り返さないこと。メールや手紙の結び挨拶としてつかえる「ご自愛ください」ですが、何度も同じ結び言葉をつかってしまうと、相手にとっては失礼な表現となってしまいます。連絡をとる度につかうのではなく、手紙やメールを何度かやり取りした後、最後のタイミングで添えるようにしましょう。

「ご自愛ください」のビジネス例文

では、実際にビジネスメールで使える「ご自愛ください」の例文を見ていきましょう。今回は、「ご自愛ください」をメールの文末に添える場合や言い換え表現、返事についても解説します。

なお、以下の文章は一例なので、季節にあわせて文章を変えると良いですよ。

メールの文末に添える場合

ビジネスメールの文末では、「ご自愛くださいませ」や「ご自愛くださいますようお祈り申し上げます」など、「ご自愛ください」をより丁寧にした表現が用いられることも多いです。また、「ご自愛ください」の前に、時候の挨拶を用いるとより印象の良いメールになります。

メールの文末に添える「ご自愛ください」の例文は以下です。

  • 時節柄、お風邪など召しませぬようご自愛くださいませ。
  • 寒暖定まらぬ時期ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
  • 年の瀬に入りご多忙のことと存じますが、何卒ご自愛のほどお願い申し上げます。

句読点「、」より前の部分が時候の挨拶です。時候の挨拶は、俳句の季語のように季節によってつかえる言葉が異なるので、手紙やメールを送る時期にあわせてつかい分けましょう。

言い換え表現

「ご自愛ください」は、上司や目上の方にも使える汎用性の高い言葉ですが、一方で親戚や同僚へ使うには堅苦しく感じてしまう場合もあります。また、「ご自愛ください」と相手に言われた場合は、言い換えた表現を用いて返事をする方がスマートです。

実際に言い換えて表現する場合は、以下のようにするとよいでしょう。

  • ご健勝をお祈り申し上げます。
  • くれぐれもお身体に気を付けてお過ごしくださいませ。
  • お身体をおいといください。

また、「ご自愛ください」は相手が体調を崩している場合に使用することは好ましくありません。相手の回復をお祈りする場合は、以下の表現などを使用しましょう。

  • どうぞお大事になさってください。
  • 一日も早く回復なさいますよう、お祈り申し上げます。

「ご自愛ください」は相手の身体をいたわる言葉ですので、相手の状態にあわせてつかい分けるようにしましょう。

「ご自愛ください」への返事

では、相手から「ご自愛ください」というビジネスメールを受け取った場合の返事はどうでしょうか。「ご自愛ください」と相手から気遣いの言葉をいただいた場合、まずは気遣いへの感謝を述べます。次に、相手の身体をいたわる文章を付け加えましょう。

例えば、以下のような表現があります。

  • お気遣いいただきありがとうございます。<名前>様も、お身体に気を付けてお過ごしくださいませ。
  • 温かいお心遣いに感謝申し上げます。<名前>様も、健康にご留意ください。
  • お気遣いの言葉、大変うれしく思います。<名前>さんも、お元気でお過ごしください。

「ご自愛ください」の返事には、「ご自愛ください」以外の表現で返すのがベターです。表現を変えて返事をすることで、相手により丁寧な印象を与えられますよ。

「ご自愛ください」をビジネスで効果的に使おう

「ご自愛ください」は、相手をいたわる気持ちを表現する言葉です。敬語表現なので、相手との関係性に関わらずつかえる点もメリット。メールや手紙で受け取った相手が嫌な思いをすることのない、温かい結び言葉と言えるでしょう。

時候の挨拶と一緒にメールや手紙に取り入れれば、丁寧な印象を与えられるに違いありません。強い表現に感じる場合は、「ご自愛くださいませ」などと表記すると、より丁寧な言い回しになりますよ。

また、「ご自愛ください」は漢字を間違ってしまったり、体調を崩している方へ送ってしまったりすると、せっかくの心遣いが台無しになってしまうこともあります。体調を崩している方へは、「くれぐれもお大事になさってください」など、回復を願う言葉を添えるようにしましょう。 「ご自愛ください」の言葉を載せて、お世話になったあの人に、連絡してみてはいかがですか?

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