広島お好み焼きとは

広島お好み焼きとは、水で溶いた小麦粉の生地を鉄板に薄くのばし、キャベツや豚肉、麺、卵などをミルフィーユ状に乗せて焼いた“重ね焼き”が特徴のお好み焼きのこと。

麺は、基本的に細めの中華麺を使用しています。同じ麺を使用する「モダン焼き」は、関西風のように具材を混ぜた生地に中太の”焼きそば麺”を使用しているという点で違うのだそうです。

ちなみに、「広島お好み焼き」「広島“風”お好み焼き」と“風”を記載するしないがありますが、お店によって異なるため、あえて統一せずにお店に合わせて紹介します。

広島お好み焼きの特徴

広島お好み焼きの特徴ってなんだろう？そこで、広島経済大学教授・経営学部長であり、一般財団法人お好み焼アカデミーの理事でもある細井謙一先生に教えていただきました。細井先生によると……

関東と関西のお好み焼きが、生地に具材を混ぜ合わせて焼くのに対し、広島お好み焼きは重ね焼きという異なる点があり、ほかにも、
・挟まれた具材は蒸し焼きにするため、キャベツが甘い
・ソースは甘口が基本だが、酸味や出汁が効いたものもある
・麺はパリパリ派とふわふわ派で、好きな食感が分かれがち
・使用するそばは、中華麺だけではなくうどんもある

という特徴があるそうです。
味わってほしいポイントは、キャベツの甘さ。良いお店は、使用するキャベツにこだわっていて、青臭さやえぐみなどを感じさせないそう。また、楽しんでほしいのが食感で、鉄板で素焼きされた麺は噛むとパリパリッとしていて、生地を押しつけず焼かれたものはフワフワとしているそうです。そのため、地元広島には麺パリ派と麺フワ派がいるらしいですよ。

そしてもうひとつ注目なのが、材料のそばの種類。中華麺だけではなく“うどん”もあるそうなんです。
細井先生がおっしゃるには、「うどんが注文されるのは、本場の広島でも少ないんです。そんな少ない注文のために用意しているお店は本格派。こだわりを感じますね」。うどんは麺パリでも麺フワでもなく、モチっとした食感が楽しめるのだそうです。本記事で紹介するお店には全部うどんがメニューにあるのでぜひチェックしてみてください。

広島お好み焼きのおいしい食べ方

細井先生に、広島お好み焼きのおいしい食べ方もお聞きしました。
【広島お好み焼きをもっとおいしく食べるには】
・鉄板から食べる
・お箸ではなく、ヘラで食べる

鉄板から食べるのはパリパリとふんわり感を熱々のまま味わうため。ヘラで食べるのは、せっかくミルフィーユ状にして食感を楽しめるように焼いているのに、お箸をつかうとお好み焼きが、バラバラのぐちゃぐちゃになってしまうためだそうです。猫舌の筆者には悶絶級の食べ方ですが、ぜひ試してほしいと細井先生がおすすめしてくださいました。

ミシュランガイド東京でも掲載された広島お好み焼き店へ

ここでは、あのミシュランガイド東京でビブグルマンを獲得した名店を紹介します。

八昌

美しく輝く熱々の鉄板の上にでき立ての広島お好み焼き。こんがり焼かれた表面にソースと青のりが振りかけられたその姿は、食欲をそそります。

このおいしそうな広島お好み焼きと出会えるお店は、経堂にある「お好み焼き 八昌（はっしょう）」。東京都在住の広島県民から愛され、世界的なレストランガイド紙ミシュランガイド東京でビブグルマンを何度も獲得したお店なんです。

お好み焼きを調理してくれるのは、本場広島の超有名店「薬研堀 八昌（やげんぼりはっしょう）」で修行したご主人。

八昌ののれん分け店は東京でここだけなんです。

本店と同様に使用する素材はこだわっており、千切りにする新鮮なキャベツ、広島からわざわざ直送した天かす、磯野製麺の中華麺など。磯野製麺は知る人ぞ知る製麺所。中華麺の断面が四角く、鉄板で焼くことでうま味が増すお好み焼き専用の麵を作っています。

お店人気の「お好み焼き そば入り（1,100円税込）」は、生地の上に山盛り千切りキャベツ、豚肉、麺、卵がミルフィーユのように重なっています。

押さえつけずにゆっくりと時間をかけて焼き、最後に表面を香ばしく焼き上げるためにしっかり押さえるのがポイントなのだそう。

切り口は、素材の層ができています。ヘラで熱々のままいただくと、パリっとサクッとふんわりと、まるで三重奏のような食感。キャベツの甘さ、麺の香ばしさ、ソースのコク、これまでに食べたお好み焼きには感じたことのないおいしさと楽しさがありました。

とくにキャベツの甘みは衝撃で、青臭さもえぐみもいっさいなかったです。

広島お好み焼きのツウが頼むという「うどん入り（1,100円税込）」も注文。こちらは、サクモチっとした食感。うどんがモチモチしておいしかったです。そばとうどん両方注文するのがおすすめ。

お好み焼きの調理には、20分以上の時間がかかります。混雑しているともっとかかるかも。そのため、お好み焼き以外も先に頼んでおきましょう。時期によってメニューは変わるようですが、タイミングが合えば「白子のパン粉焼き（900円税込）」や「トンペー（850円税込）」などはいかがでしょう。

席の予約は一切できません。開店後に電話で席の取り置きはできるそうなので、訪れる際は連絡は必須かも。筆者は、開店の40分ほど前に到着しましたが、すでに8人くらい並んでました。

これぞ本場の広島お好み焼き。お持ち帰りもできますが（最初の注文時にのみ受け付け）、ぜひ店内で思う存分食べてください。

店舗名	八昌（はっしょう）
住所	東京都世田谷区経堂1-21-18 原田ビル2階
営業時間	火～土 17:00～23:30／日・祝 17:00～21:30
定休日	月曜日、第1,3,5火曜日
アクセス	小田急小田原線：経堂駅から徒歩約2分
関連サイト	https://www.nodaistreet.com/shop/24002

東京で本場の広島お好み焼きを出すお店

ここからは、一般財団法人お好み焼アカデミーの理事でもある細井謙一先生がおすすめするお店から東京在住の広島県民が通う人気店まで、厳選した13店をご紹介します。

鉄板焼 お好み焼 花子 飯田橋店

九段下駅からすぐの場所にある「鉄板焼 お好み焼 花子 飯田橋店」。本店は、広島県広島市の国泰寺町（こくたいじまち）にある名店「花子」です。

ここで絶対食べたいのが、看板メニューの「国泰寺焼き（1,050円税込）」。本店で生まれた人気メニューが東京でも味わえます。バラ肉の代わりにトントロ肉を使用し、香味ラードでパリパリに焼き上げられた麺、胡麻の香ばしさがあいまって最高の一品だとか。

カイワレと大葉、しょうがでさっぱりとした味わいの「カイワレたっぷり国泰寺焼き（1,350円税込）」も人気メニュー。
広島出身のご主人が丁寧に焼きあげた広島お好み焼き。ランチタイムがあるのもうれしいポイントです。

店舗名	鉄板焼 お好み焼 花子 飯田橋店
住所	東京都千代田区九段北1-10-5 サンブリッジ九段ビル1F
営業時間	11:00～14:00（L.O.13:30）／ 17:30～23:00（L.O.22:00）
定休日	要確認
アクセス	各線：九段下駅から徒歩約2分
食べログサイト	https://okonomi-hanako.com/iidahashi.html

広島お好み焼き・鉄板焼き 倉はし 高田馬場店

学生やビジネスパーソンが行き交う町、高田馬場。駅から約1分の好アクセスの地に店を構えるのが「倉はし 高田馬場店」です。

名物の広島お好み焼きは「倉はし焼き（1,480円税込）」。薄い生地に千切りキャベツ、そばにいか天、玉子が重ねられ、最後にたくさんのきざみネギが乗せられています。麺・ネギ・ソース・もやしは広島直送で、できるかぎり広島産の素材を使用するこだわり。

常連客にコスパ最強と謳われるランチタイムにも注目ですが、毎月10日の“ジュ～ジュ～の日”は要チェック。なんと、ディナーでは会計が20％割引になるそうですよ。「今月はお財布が厳しいのに飲み会の幹事に……」なんていう方には涙ものでは？ただし、激混みが予想されるのでご注意ください。

店舗名	広島お好み焼き・鉄板焼き 倉はし 高田馬場店
住所	東京都新宿区高田馬場1-26-5 FIビルB1F
営業時間	月～金 ランチ11:30～14:00／ディナー17:00～23:00（L.O.22:00） 土・日・祝 11:00～23:00（L.O.22:00）
定休日	不定休
アクセス	各線：高田馬場駅か徒歩約1分
公式サイト	https://kurahashi.hp.gogo.jp

ソニア

新橋駅から徒歩約7分、汐留の名物スポットであるイタリア街も徒歩圏内のお店「ソニア」。オーナーは、広島の横川駅近くにある広島お好み焼きの人気店「ソニアCOZY」を営むご主人のお母様なのだそうです。本場の味とおふくろの味が東京で食べられるのは、二重にトクした気分になりませんか？

ソニアのお好み焼きの特徴は、“大葉”。お好み焼きの真ん中にちょこんと忍ばせているんです。これが味のアクセントになり、しかも基本的に油もつかっていないのでさっぱりとした後味になるそう。使用する麺も特注品。アットホームな雰囲気の中、美味しい広島お好み焼きはいかがでしょう。

店舗名	ソニア
住所	東京都港区新橋5-15-1 ル・グラシエルBLDG19 B1F
営業時間	月～金 11:30～14:00（L.O.13:45）／17:00～22:00（L.O.21:30） 土 11:30～14:00（L.O.13:45）／17:00～20:30（L.O.21:00）
定休日	日曜日、祝日　※要確認
アクセス	各線：新橋駅から徒歩約7分 都営地下鉄大江戸線：汐留駅から徒歩約7分
公式サイト	https://sonia.gorp.jp/

電光石火 東京駅店

「鉄板・お好み焼き 電光石火」のお好み焼きの名物は、ふんわり卵に包まれたお好み焼き「電光石火（1,590円税込）」。薄い生地の上に山盛り千切りキャベツと豚肉、焼き上げた茹で麺に刻んだ大葉がたっぷり乗っかります。それを卵に包んで出来上がり。

オムレツのような見た目ですが、立派なお好み焼きなんです。

この固定概念を壊す見た目とフワフワでうま味が溢れる一品を、人生で一度以上は食べてみたい。

お店の本店はもちろん広島。そのほかにも、北海道、横浜、名古屋、愛媛など、10店舗以上展開しています。東京では、東京駅店のほか銀座店、渋谷センター街店、六本木ヒルズ店があり、好アクセスなところもうれしい。

店舗名	電光石火 東京駅店
住所	東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F
営業時間	10:00～23:00（L.O. 22:00、ドリンクL.O. 22:30）
定休日	年中無休
アクセス	JR各線：東京駅八重洲地下中央口改札を出てすぐ
公式サイト	https://okonomiyaki-denko-sekka.com/shop/tokyoeki/

広島県府中市アンテナショップNEKI

同じ広島お好み焼きではあるものの、広島県内には”ご当地お好み焼き”が存在するんです。なかでも有名なのが「備後府中焼き」。ミルフィーユのように重ねて焼くのは同じですが、使用する豚肉がバラではなくひき肉なんです。ひき肉から出る脂が、鉄板で熱せられることで麺がパリッとした焼き加減になるのだそう。しかも、ひき肉も豚や牛豚のあいびき肉とさまざまあるそうですが、「広島県府中市アンテナショップNEKI」では100%牛肉ひき肉を使用しているのだとか。

「広島県府中市アンテナショップNEKI」があるのは、千代田区神田。東京駅からタクシーで約5分という好立地です。アンテナショップとあるように、飲食スペース以外にも、府中市の名産が買える物産コーナーも。特産品が200点以上揃っているそうなので、お土産を買うのにもおすすめです。

店舗名	広島県府中市アンテナショップNEKI
住所	東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビルディング 1F
営業時間	月～土 11:30～14:30（L.O.14:00）／17:00～22:00（食事L.O.21:00、飲物L.O.21:30）※テイクアウト11:15～20:45 日・祝祭日 11:30～17:00 ※テイクアウト11:15～15:45
定休日	年末年始ほか　※要確認
アクセス	都営新宿線：小川町駅から徒歩約1分 東京メトロ丸の内線：淡路駅から徒歩約2分 東京メトロ千代田線：新御茶ノ水駅から徒歩約5分
公式サイト	https://www.neki-hiroshimafuchu.com

広島焼 HIDE坊 新橋本店

新橋駅から徒歩約3分の場所に店を構える「広島焼 HIDE坊 新橋本店」。元総理や海外の要人もお忍びで訪れるなど、知る人ぞ知る名店です。“巨匠”と呼ばれる創業者であるご主人は、某ビールのCMにも出演。その中でもおいしそうなお好み焼きを作っていらっしゃいます。

名物のお好み焼きは、麺パリで卵を半熟に仕上げた一品。外はパリパリ、中はふっくら、そこにとろとろの卵の黄身が相まってのハーモニーがたまらないのだそう。お酒好きに朗報なのが、日本でここでしか飲めないペールエールがあるところ。苦みが控えめでスッキリとした味わいがお好み焼きとベストマッチ。お試しあれ。

店舗名	広島焼 HIDE坊 新橋本店
住所	東京都港区新橋4-10-7 吉田ビル 1F
営業時間	月～金 11:30～14:00／17:30～23:00 土 17:30～22:00
定休日	祝日、日曜（不定休）
アクセス	各線：新橋駅から徒歩約3分
公式サイト	https://hidebou-shinbashi.owst.jp/

広島お好み焼 鯉々

有楽町駅から徒歩圏内にある広島のアンテナショップ「広島ブランドショップ」内に店を構える「広島お好み焼き 鯉々（こいこい）」。

このお店の特徴は、月替わりに広島県内のご当地お好み焼きがいただけるところ。府中焼き、尾道焼き、呉焼きなどなど、数種類のご当地お好み焼きが食べられます。最低でも月一回はお店に行きたくなる、にくいサービスです。

店名の由来は、プロ野球チームの広島東洋カープの“鯉”とお客さんへの”来い来い”という言葉をかけているのだそう。お店の名を冠した名物「鯉々焼き（1,300円税込）」を食べて、アンテナショップだからこそ触れられるご当地空間も堪能してはいかがでしょう。

店舗名	広島お好み焼 鯉々
住所	東京都中央区銀座1-6-10 広島ブランドショップ TAU 2F
営業時間	平日 11:00～15:00（L.O.14:30）／17:00～20:00（L.O.19:30） 土日祝 11:00～20:00（L.O.19:30）
定休日	無休
アクセス	JR山手線：有楽町駅から徒歩約5分 東京メトロ有楽町線：有楽町駅から徒歩約1分
公式サイト	http://www.tau-hiroshima.jp/shop/2f/koikoi

鉄板ベイビー 新宿東口店

広島出身のオーナーこだわりの広島お好み焼きが食べられる「鉄板ベイビー 新宿東口店」。新鮮なキャベツと磯野製麺の中華麺、こだわりぬいた自家製ソースがポイントです。メニューには「おっこん」と記載されているのですが、じつは本場広島ではお好み焼きのことを「おっこん」という相性でも呼ぶのだとか。

お好み焼きの美味しさもさることながら、ほかのお店と大きく異なるのはそのエンターテイメント性。お好み焼きとエンタメが同時に楽しめると、多くのメディアで紹介されています。

働いているスタッフは、役者やパフォーマーなどの卵ばかり。そんなスタッフが不定期で、即興劇を店内でするそうなんです。お好み焼きを食べながら、どんな展開になるかわからないエンタメを鑑賞する。目にも舌にも、五感で味わえる稀有なお店です。

店舗名	鉄板ベイビー 新宿東口店
住所	東京都新宿区歌舞伎町1-17-4 ポケットビルB1F
営業時間	月～土 17:00～翌5:00 日・祝日 17:00～24:00
定休日	不定休
アクセス	各線：新宿駅から徒歩約7分 西武新宿線：西武新宿駅徒歩約2分
公式サイト	https://www.teppanbaby.com/index.html

広島お好み焼 くるみ

神楽坂駅から徒歩約5分。この地で20年もの間、本場広島お好み焼きの味を伝え続けてきた「広島お好み焼き くるみ」。家族経営のアットホームな雰囲気で、カウンターが12席、テーブルで4席、計16席のこぢんまりとしたお店です。だからこそ、広島の実家に帰ってきたような、居心地の良さを感じるはず。

とろっとした半熟卵が乗った「半熟スペシャル（1,265円税込）」、地元広島で人気のトッピングが入った「イカ天ねぎのせ（1,320円税込）」など、本場の味を提供するくるみだからこそのおいしいお好み焼きのメニューが並びます。テイクアウトも可能なので、お土産にもおすすめです。

店舗名	広島お好み焼 くるみ
住所	東京都新宿区神楽坂5-30 イセヤビル 1F
営業時間	月・水・木・金・土 11:30～14:00／17:00～22:00 日・祝日 12 :00～14:30／17:30～21:00
定休日	火曜
アクセス	各線：飯田橋駅から徒歩約5分 大江戸線：牛込神楽坂駅から徒歩約5分 東京メトロ東西線：神楽坂駅から徒歩約5分
公式サイト	https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13020373/

広島風お好み焼 もみじ屋

1980年に開業した「広島お好み焼きのお店れもん屋」が、2012年に飯田橋の再開発事業により閉店。れもん屋で約22年間勤務した店長が、意思を引き継いで移転再オープンさせたのが「広島風お好み焼 もみじ屋」です。れもん屋時代を合わせると、創業40年以上という歴史あるお好み焼き店。

都内在住の広島県民を始め、地元の方からも愛される一品「肉玉 いか天入り（1,130円税込）」。鉄板のないテーブル席では、熱々の鉄皿にお好み焼きを乗せて提供してくれます。熱々の出来立てをいただきましょう。鉄板焼きメニューでおすすめなのが「ぶた肉のしそ巻（680円税込）」。おつまみメニューの豊富さがうれしいポイントです。

店舗名	広島風お好み焼 もみじ屋
住所	東京都千代田区飯田橋4-2-6 アヴァンセ飯田橋 101
営業時間	月～金 11:30～14:00（L.O.13:45）／16:00～22:00（L.O.21:00） 土・日・祝 12:00～22:00（L.O.21:00）
定休日	年末年始
アクセス	各線：飯田橋駅から徒歩約5分
公式サイト	https://www.momijiya-okonomi.com/

ちんちくりん 新橋本店

人気ナンバーワンは「ちんちくりん焼（1,300円税込）」。一番上にある目玉焼きは半熟で黄身がとろとろの焼き加減、大葉がアクセントになって食べる手が止まりません。ほかにも「温玉とろろ焼（1,300円税込）」もおすすめ。約20種類のバリエーションがあるので、メニューを見ながら迷うのは必至です。

「ちんちくりん 新橋本店」は、広島では知らない人はいないほどの有名店の東京支店。「ちんちくりん」は、ロサンゼルスのリトルトーキョーにも出店しており世界的に広島焼きを発信しています。世界の広島お好み焼きをご堪能あれ。

店舗名	ちんちくりん 新橋本店
住所	東京都港区新橋3‐21-11新花ビル3F
営業時間	【月～金】 11:30～14:30（料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00） 17:00～23:00（料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30）
定休日	土曜、日曜
アクセス	各線：新橋駅から徒歩約1分
公式サイト	https://okonomiyaki.chinchikurin.com/shinbashi/

広島のお好み焼 鉄板焼 HIROKI 下北沢店

画像引用元：食べログ公式

テレビドラマ『孤独のグルメ』の五郎も味わった「HIROKIスペシャル（そばorうどん・イカ・えび・ホタテ・しそ）（1,925円税込）」が食べられる店「広島のお好み焼 鉄板焼 HIROKI 下北沢店」。お好み焼きの上には豪快にイカやえび、ホタテが乗せられ画力抜群、味も絶品です。

店内は、木のぬくもりを感じさせる造り。どこか懐かしさを感じさせます。アットホームな雰囲気のため、カップルはもちろん、女子会やおひとりさまにもおすすめ。お好み焼きが焼きあがるまで、「広島ネギとたこポン酢（1,210円税込）」を食べながら待ちましょう。

店舗名	広島のお好み焼 鉄板焼 HIROKI 下北沢店
住所	東京都世田谷区北沢2-14-14 ハニー下北沢 1F
営業時間	月～日 12:00～L.O.21:30
定休日	無休
アクセス	各線：下北沢駅から徒歩約3分
公式サイト	https://www.teppan-hiroki.com/

お好み焼 みっちゃん総本店 新橋店

新橋駅から徒歩約2分。多くのビジネスパーソンが行き交う街に店を構える「お好み焼 みっちゃん総本店 新橋店」。広島にある本店は創業約70年。じつはこのお店の創業者である井畝満夫（いせ みつお）さんが、今は世界にも進出している広島お好み焼きの発案者と言われているのです。

お好み焼きに入れるキャベツももやしも、ネギの代わりにボリュームを出すためだったり、ウスターソースを作る過程で生まれるドロドロの沈殿物を見て、お好み焼き専用のソースにしてみたり。極めつけは、井畝満夫さん（通称みっちゃん）が、お好み焼きに焼きそばを乗せたのが今の広島お好み焼きの原形になるなど、まさにパイオニア。

広島お好み焼きの起源は、いろいろな説はあるのでしょうが、一般財団法人お好み焼アカデミー理事の細井先生曰く、“みっちゃん”は広島お好み焼きの歴史に残るお店なのだそう。
広島の店舗も東京の店舗も人気店なので予約は必須です。筆者は新橋店へ、平日の18時半にひとりで訪れ約20分待って入店できました。当日席も数席用意されていますが、19時以降は1時間以上の待ちは覚悟していた方が良さそうです。

ちなみに創業者のみっちゃんは、いままでヘラの持ち手は金属に布を巻いただけだったのを木の板で挟むことも思いついたそうです。天才ですね。

店舗名	お好み焼 みっちゃん総本店 新橋店
住所	東京都港区新橋3-13-4 eatus新橋 2F
営業時間	月～金 11:30～14:30（L.O.14:00）／17:00～23:00（L.O.22:00） 土日祝 11:30～22:00（L.O.21:00）
定休日	年中無休　※不定休あり
アクセス	JR各線：新橋駅から徒歩約2分
公式サイト	https://micchan.jp/

東京で本場のお好み焼きは食べられる！

いかがだったでしょうか。広島へ行かなくても、東京都内で本場のおいしい広島お好み焼きは食べられるんです。
ただ、一般財団法人お好み焼アカデミー理事細井先生がおっしゃるには、本場広島では日々広島お好み焼きが進化しているのだそう。毎日食べても飽きない、食べつくせないほどのさまざまなメニューが誕生しているのだとか。東京で広島お好み焼きを知って、本場の広島で発展形をいただく。そんな贅沢なグルメ旅も素敵ですね。

※本記事は2023年12月19日時点の内容です