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東京都内にある昭和のレトロ喫茶10選。ノスタルジックな写真で非日常を楽しんできた!

東京都内にある昭和のレトロ喫茶10選。ノスタルジックな写真で非日常を楽しんできた!

昭和の時代にタイムスリップしたかのようなレトロ喫茶。昔ながらのメニューやこだわりの外観、内装は思わず写真を撮りたくなるものばかり。今回は、平成生まれの筆者が東京都内にある昭和のレトロ喫茶の中から厳選した10店に行ってきました。お店に訪れて見つけた、レトロに映えるフォトポイントもご紹介します。

欧風菓子 白鳥(中板橋)

東武東上線の中板橋駅南口を出てすぐ現れる印象的な緑の看板。1966(昭和41)年創業の「欧風菓子 白鳥」は、1階がケーキのテイクアウト販売、2階が喫茶店となっています。

看板メニューの「シュークリーム(税込300円)」は、店名であり店主の名字でもある「白鳥(しらとり)」にちなんだスワン型。可愛くて食べるのをためらってしまう……と思ったのは一瞬で、一口食べてそのおいしさに感動。生クリームとカスタード入り生クリームのダブルクリームで、固めのシューに乗せて食べるととても贅沢な味わい。いっしょに頼んだコーヒー(税込400円)との相性も抜群で、幸せな時間はあっという間でした。

いまや珍しいタイルの壁

レトロなフォトポイントは、いまの建物ではあまり見ないタイルの壁。鮮やかな緑色の椅子とのコントラストは写真映えも最高! スワンシュークリームをおしゃれに写すなら、この壁とソファをバックにするのをおすすめします。

店舗名欧風菓子 白鳥(しらとり)
住所東京都板橋区弥生町31-15
営業時間10:00~20:00
喫茶は~19:00
定休日水曜 正月・お盆に不定期休み
アクセス東武東上線:中板橋駅から徒歩約1分
駐車場なし
公式サイトなし

珈琲館 紅鹿舎(日比谷)

日比谷駅と有楽町駅のあいだにある「珈琲館 紅鹿舎」は、1957(昭和32)年創業の老舗喫茶店です。山手線の高架下に沿って飲食店が並ぶなか、レンガづくりの建物が一際目を引きます。

じつはここ、ピザトースト発祥のお店として有名なのです。ということでランチメニューの「元祖ピザトーストセット(税込1,250円)」をいただきました。できたてで届いたトーストの上には、たっぷりチーズが!食べるたびに、のびーっとした様子が楽しめます。パン自体もふかふかで分厚い! ミニサラダ・ゆでたまご・バナナがついたセットはかなりの満足感です。

なんと現役! ダイヤル式の黒電話

印象的なランプや革張りの椅子など、店内にはレトロな雰囲気が充満しています。とくに気になったのはレジ横にある黒電話。

なんと現役だそう。いまではなかなかお目にかかれませんよね。

ちなみに、消防署への番号が「119番」なのは、ダイヤルがいちばん近い「1」のあと、非常時でも落ち着けるようにいちばん遠い「9」としたからなのだそう。実際に見て納得です。突然の豆知識、失礼しました。

店舗名珈琲館 紅鹿舎(こーひーかん べにしか)
住所東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル 1F
営業時間月〜金 11:00〜23:00
土・日・祝 10:00〜23:00
定休日なし
アクセス東京メトロ日比谷線、千代田線、都営地下鉄三田線
 :日比谷駅(A4出口)から徒歩約2分
JR京浜東北線:有楽町駅から徒歩約4分
駐車場なし
公式サイトなし

ギャラン(上野)

JRの上野駅から2分ほど歩くとたどり着く、1977(昭和52)年創業の「ギャラン」。入り口のギラギラとした電飾や店内の大きなシャンデリアがバブル期を思わせます。

8〜14時までのセットメニュー(税込1,100円)から「オムライス」をチョイス。いま流行りのトロっと系ではなく、しっかりとした分厚い卵に包まれています。みんなが思い描くオムライスのフォルムに、いろんな角度から写真を撮りたくなっちゃいます。いつでも安心できるケチャップライスの味を知ったらもう虜。定期的に食べに来そうです。ちなみに、支払いは現金のみなのでご用意をお忘れなく。

バブリーな電飾文字をバックに撮影も

メニュー以外に撮りたくなるポイントは、入り口階段の電飾文字。喫茶店ではなくディスコにでもつながっているんじゃなかろうかというゴージャスな雰囲気を醸し出しています。敷き詰められたレンガとのコントラストも素敵。ぜひ、輝く「Coffee Shop ギャラン」の文字をバックに、濃いめのリップでバブリーに記念撮影を。

店舗名ギャラン
住所東京都台東区上野6-14-4
営業時間8:00〜22:30 ※全席喫煙可
定休日なし
アクセスJR各線:上野駅(広小路口)から徒歩約2分
東京メトロ銀座線、日比谷線:上野駅(5b出口)から徒歩約1分
駐車場なし
公式サイトなし

さぼうる(神保町)

神保町駅から出てすぐにある「さぼうる」は、ロッジ風の外観と店先のトーテムポールが印象的。国も時代もわからなくなるような独特な佇まいは、1955(昭和30)年の創業当時からほとんど変わっていないのだそう。

店内に足を踏み入れると、中2階と半地下の3段構造、ウッディな作りが山の中の秘密基地のようでワクワクします。BGMは近年の邦ロックが流れているのがなんだか不思議。ついShazam(周囲で流れる曲を特定するアプリ)をつかって気になる曲をクリップしてしまいました。

レトロの代名詞!クリームソーダ

そんなさぼうるの名物といえば「クリームソーダ(税込800円)」。なんと7つの色と味から選べます。今回はスタンダードな緑のメロンソーダにしました。じつは筆者、小さい頃に炭酸が飲めなかったためクリームソーダは初体験。シュワッと爽やかな甘みとクリームのとろける甘みのマッチング……これは子どもも大人も好きなわけです。友人と色違いで頼めばインスタ映えな写真が撮れちゃいますよ。

店舗名さぼうる
住所東京都千代田区神田神保町1-11
営業時間11:00~17:00
定休日日曜 ※祝日は不定休
アクセス都営地下鉄 新宿線、都営三田線:神保町駅(A7出口)から徒歩約1分
東京メトロ半蔵門線:神保町駅(A7出口)から徒歩約1分
JR各線:御茶ノ水駅から徒歩約6分
駐車場なし
公式Twitterhttps://twitter.com/sabor_jimbocho

ラドリオ(神保町)

神保町の老舗古書店が軒を連ねる靖国通りから小道に入ると見えてくる「ラドリオ」の文字。1949(昭和24)年から70年以上続く老舗の喫茶店です。レンガ造りの温かみと落ち着いた照明、そしてシャンソンが流れる店内は大人の憩い場といった雰囲気。「紅の豚」でしかシャンソンを知らない筆者は、音が新鮮で聴き入ってしまいました。

ここに来たらぜひ頼んでほしいのが「ウインナーコーヒー」。なんと日本ではじめてウインナーコーヒーを出したのがこのラドリオなのだそうです。生クリームは予想よりはるかに背が高く、甘いもの好きの筆者のテンションも高まります。溢れないようにスプーンで慎重に生クリームをすくいながら飲むと、甘みと苦味のバランスが絶妙……! 途中からはクリームを溶かしながらまろやかなコーヒーとして楽しみました。

レトロなフォントがかわいい看板

路地裏に入るとすぐ目に入る外看板のレトロフォント。その可愛さにやられました。どの文字も上を向いた形状でなんだか楽しそう。どことなく昭和を感じるのは私だけではないはず。

ちなみに「ラドリオ」はスペイン語で「レンガ」という意味だそう。外壁に室内の壁、床までレンガでつくられていたのはそういうことだったのですね。

店舗名ラドリオ
住所東京都千代田区神田神保町1-3
営業時間月・水・木・金 11:45~22:30(L.O.22:00)
土・日・祝 12:00~19:00(L.O.18:30)
定休日火曜日
アクセス東京メトロ都営地下鉄:神保町駅から徒歩約2分
駐車場なし
公式Instagramhttps://www.instagram.com/ladrio1949/

コーヒーロン(四ツ谷)

ビジネスパーソンが行き交う四ツ谷の地で1954(昭和29)年に創業した「喫茶ロン」。コンクリートのあいだに割れ目のように見えるガラスドアが印象的です。思わず見入ってしまうこの建物は有名な建築家の作品で、建築好きの間でも知られているのだとか。

艶のある赤いレザーの椅子がどこか懐かしく、BGMのビートルズも昭和を感じさせます。筆者が訪れたのは暑い日だったので冷たいものがほしくなり、コーヒーフロートを頼みました。平日ということもあり、お仕事の合間かな?というお客さんもちらほら。コーヒーの苦味とアイスの甘味が仕事で疲れた身体を癒すには最適です。

モダン建築の中にある木製の螺旋階段

建物の外だけでなく、お店の中にも螺旋階段があります。タイルの壁と木製の階段から感じる歴史の長さ。螺旋階段自体いまではそう見ないので、登るときは少しドキドキしちゃいます。真上から撮影するとアーティスティックな写真に。メニューや店内はもちろん、建物の構造まで楽しめる唯一無二のお店です。

店舗名コーヒーロン
住所東京都新宿区四谷1-2
営業時間11:00~18:00L.O.
定休日土曜日、日曜日、祝日
アクセス東京メトロ丸ノ内線、南北線:四ツ谷駅から徒歩約2分
JR中央線:四ツ谷駅から徒歩約3分
駐車場なし
公式サイトなし

パーラーキムラヤ(新橋)

新橋駅の改札から地下通路でつながっている「新橋駅前ビル」。1966(昭和41)年に建てられ、昭和の香りが色濃く残るビルの地下1階に「パーラーキムラヤ」はあります。昔ながらの食品サンプルに心奪われ、しばし眺めてしまいました。

幾何学模様の立体的な壁や赤と白の椅子がオシャレ。以前は新橋の会社員が多かったものの、近年は昭和レトロな雰囲気が話題となり、若者が訪れることも増え、地方や海外からのお客さんもいるのだとか。

昭和のスイーツといえば……プリンア・ラ・モード

昭和世代の憧れスイーツ「プリンア・ラ・モード(税込1,050円)」は、パーラーキムラヤの人気メニュー。華やかな見た目に、シャッターを押す手が止まりません。とはいえ中のアイスを溶かすわけにはいかないので、みなさんも撮影するときは時間をかけすぎないよう注意です。

プリンは昔ながらの程よい固さ! 卵を感じる味わいがクセになりそうです。バナナ、メロン、りんご(うさぎ型カット!)などなど、いろんな種類のフルーツと交互に楽しんでいたら、あっという間に完食してしまいました。

店舗名パーラーキムラヤ
住所東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館B1F
営業時間月〜金 8:00〜20:00(L.O.19:30)
土曜日 11:00〜17:30(L.O.17:00)
※13:30〜15:00頃に休憩時間あり
※混雑状況により閉店時間が早まることも
定休日日曜・祝日
アクセス都営地下鉄浅草線、JR各線:新橋駅から徒歩約1分
東京メトロ銀座線:新橋駅から徒歩約2分
都営地下鉄大江戸線:新橋駅から徒歩約5分 ※地下通路直結
駐車場なし
公式サイトなし

喫茶フジ(新橋)

新橋駅西口を出てすぐの「ニュー新橋ビル」地下1階にある「喫茶フジ」。1971(昭和46)年、ビル開業と同時に創業して以来、新橋勤めの会社員に愛されてきた喫茶店です。

頼んだのは人気メニューの「窯焼きホットケーキ」とコーヒーのセット(税込800円)。ホットケーキにはお店のロゴが刻印されていてとってもかわいい! コーヒーカップにも同じロゴが施されています。厚め生地にナイフを入れるとふわふわ柔らかくてスフレのよう。メープルとバターがみるみるうちに染み込んで、幸せの味です……。

まるで銭湯!? 迫力ある富士山

もっとも印象的なのは、店名にちなんで奥の壁に飾られた富士山の写真。横幅は3席にまたがる大きさで、迫力たっぷり。まるで銭湯のペンキ絵のようでどこか懐かしさを覚えます。Wi-Fi完備で一部の席にはコンセントもあるので、富士山に見守られながらゆったり過ごすのも良いですね。

店舗名喫茶フジ
住所東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビルB1F
営業時間月~金 10:00~19:00(L.O.18:30)
土曜日 10:00~18:00(L.O.17:30)
定休日日曜・祝日
アクセスJR各線:新橋駅(烏森口/日比谷口)から徒歩約1分
東京メトロ銀座線:新橋駅から徒歩約3分
都営地下鉄浅草線:新橋駅から徒歩約4分
駐車場あり ビル共用:有料200台
公式Instagramhttps://www.instagram.com/coffee_fuji/

不純喫茶ドープ(上野御徒町)

昭和レトロな雰囲気を持ちながら、メニューや内装を現代風にアレンジした近年オープンの喫茶店を「ネオ喫茶」と呼びます。「不純喫茶ドープ」はそんなネオ喫茶の代表格。2020年7月に中野店、10月に上野御徒町店が開業しました。今回訪れたのは上野御徒町店です。

クリームソーダやナポリタンなど昭和らしいメニューが並ぶ中から「昭和プリン(税込640円)」と「アイスコーヒー(税込550円)」を注文しました。銀の皿、生クリーム、さくらんぼ……まさに「昭和プリン」と呼ぶにふさわしい見た目です。スプーンが立つほど固めで濃厚な味わい。食べごたえがあり、大きさで想像するより満足感があります。さっぱりとしたアイスコーヒーとの相性は抜群で、おすすめの組み合わせです。

ネオ喫茶に時代を超えて残る昭和ランプ

昭和を感じたのはこのランプ。ぶどうが描かれたデザインと柔らかい明かりがノスタルジーな雰囲気を演出していました。

じつは、この場所で昭和から営業していた「ヴェルデ」という喫茶店の内装や設備をほとんどそのままつかっているのだそう。ランプも「ヴェルデ」時代からあったもの。お店が変わっても、時代を超えて残っていくモノってなんだか素敵ですね。

BGMは近年のヒップホップが流れていたりお会計は現金NGだったり、現代らしさを感じる部分も。老舗の喫茶店はまだ敷居が高い……という方は、手始めにここを訪れるのが良いかもしれません。

店舗名不純喫茶ドープ 上野御徒町店
住所東京都台東区上野1-8-3 上野鈴木ビル 1F
営業時間12:00〜21:00
定休日不定休
アクセス東京メトロ千代田線:湯島駅から徒歩約2分
駐車場なし
公式Twitterhttps://twitter.com/kissadope

喫茶ジンガロ(中野)

中野のシンボル「中野ブロードウェイ」の2階にある「純喫茶ジンガロ」は、2023年4月にオープンしたばかりのネオ喫茶。現代芸術家の村上隆氏が手がけるお店で、昭和歌謡曲が流れるなかにカラフルな照明やネオンサインがあり、昭和レトロと村上氏の世界観が融合した異空間となっています。

いただいたのは、村上氏の代表作「お花」をモチーフとした「カフェラテ(税込800円)」。見た目の可愛らしさだけでなく、味にもこだわりあり。豆の浅煎りと深煎りが選べて、深煎りでは店長が自家焙煎しているコーヒーを淹れてくれます。

プレイもできる!レトロなテーブルゲーム

お店の特徴のひとつは、テーブルすべてがレトロゲームになっていること。「パックマン」「ゼビウス」「ストリートファイター2」など懐かしのゲームが10機(卓)あり、実際に遊べるのです(税込500円のお花コイン1枚で1プレイ)。ここまで数が揃っているのは珍しいことで、マニアの方も訪れるのだとか。

せっかくなので、筆者もはじめて「ドンキーコング」をプレイ。現代の家庭ゲームと違ってレバーとボタンで操作するのに慣れず、あっという間にマリオが樽に潰されてしまいました……。く、悔しい。友人同士、恋人同士で遊べばきっと盛り上がるはずです。

店舗名純喫茶ジンガロ
住所東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ 2F
営業時間12:00〜19:00
定休日火曜・水曜
アクセスJR各線:中野駅(北口)から徒歩約5分
駐車場なし
公式Instagramhttps://www.instagram.com/coffee_zingaro/

昭和レトロな喫茶店で非日常な空間へ

知らない時代のはずなのに、どこか落ち着く昭和レトロな喫茶店。メニューだけでなく、外観や内装まで個性のあるお店ばかりでした。

今回の写真はすべてスマホで撮影し、レトロ風に加工したもの。本当に昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気のある写真となり、見返すのが楽しかったです。

みなさんもぜひレトロ喫茶に訪れた際は、昭和なフォトポイントを探して撮影してみてくださいね。

※撮影の際は他のお客さまのご迷惑にならないようご配慮ください。
※本記事は2023年7月28日時点の内容です。

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