ハイウェイホテルは高速を降りずに泊まれる！

高速道路のサービスエリア（SA）やパーキングエリア（PA）にある宿泊施設「ハイウェイホテル」。高速を降りることなく宿泊できるのが何よりの魅力です。
ベッドでしっかり休むことで心身ともにリセットでき、そこから先の運転がきっと快適になるはず。本記事では、全国各地にあるハイウェイホテルの魅力をサービスエリアの人気グルメと共にご紹介します。長旅を控えている方、必見です！

東日本エリアのハイウェイホテル

東日本エリアにあるハイウェイホテルは2施設。いずれも埼玉県川口市にある“川口ジャンクション（JCT）”から、青森県青森市の“青森インターチェンジ（IC）”までをつなぐ「東北自動車道（東北道）」に位置しています。

ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店／栃木県

東北自動車道、佐野サービスエリア内にあるハイウェイホテル。上り側の敷地内にありますが、下り側にも隣接しているため、両方向からの利用が可能です。客室は全14室。クイーンサイズのベッドを2台配置した広々とした空間でゆっくりと旅の疲れを癒せます。
バストイレはもちろん、テレビや冷蔵庫、Wi-Fiも完備され、朝軽食が無料でいただける魅力的なサービスも。共用施設にコインランドリーが設置されているのも嬉しいポイントです。
料金は室料制のため宿泊人数によって異なります。1室1名の利用で4,400円から、1室4名の利用で11,000円から宿泊が可能です。曜日やシーズンによっても価格が変動するので、詳細は公式サイトで確認してください。愛犬や愛猫などペットとの宿泊も可能です（条件あり）。

ゆっくり休んだ翌日は、サービスエリア内の人気グルメやお土産をしっかりチェックしてから出発するのがおすすめです。佐野サービスエリアの人気グルメと言えば、なんといっても「佐野ラーメン」。あっさりしつつ深みのあるスープが自慢のご当地ラーメンです。
また、下り線のレストランでいただける「耳うどん」や「佐野らーめんナポリタン」も人気のメニュー。佐野サービスエリアは上りと下りで行き来ができるので、時間に余裕がある方はぜひ両方に足を運んでみてくださいね。

ファミリーロッジ旅籠屋・長者原SA店／宮城県

東北自動車道・長者原（ちょうじゃはら）サービスエリアの上り敷地内にあるハイウェイホテル。宮城県大崎市に位置し、サービスエリア内には広々とした公園や展望台、ドッグランなども併設されています。
客室数は12室。部屋の広さやアメニティの有無などは基本的に佐野SA店と同様ですが、長者原SA店には「電気自動車普通充電」が備えられています。1台分のみになるため、使用希望の方は事前の予約が必要になります。
室料も佐野SA店と基本的に一緒ですが、シーズンや曜日によって価格が変動するため、詳細は公式サイトで確認してみてくださいね。条件はありますが、ペットと同泊もOKです。

宮城県の名物グルメといえば「牛たん」。長者原サービスエリア内のレストランでは、網焼きした牛たんをとろろをかけた麦飯といただく「網焼き牛たん定食」が人気です。
テイクアウトコーナーでは、ワンハンドで食べられる「牛たん串」や「牛たんバーガー」、「ずんだソフトクリーム」が好評。ショッピングコーナーでは「笹かまぼこ」や「ずんだフィナンシェ」など、宮城のお土産が豊富に揃っています。

中日本エリアのハイウェイホテル

中日本エリアのハイウェイホテルは3施設。静岡県の足柄SA、滋賀県のEXPASA多賀SA、愛知県の豊田上郷SA内にあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

レストイン時之栖（ときのすみか）／静岡県

東京と名古屋を結ぶ東名高速道路の足柄SA上り線内にある「レストイン時之栖」。東名高速道路上り唯一のハイウェイホテルです。
シングルルームが24室、ツインルームが10室、5名までが泊まれる和室（6畳＋4畳）が3室用意されており、バリアフリールームも1室備えています。シングルルームは1泊大人1名で6,300円から、ツインルームは1泊大人2名で1,1000円から宿泊が可能です。朝食付きのプランもあるので、公式サイトからチェックしてみてくださいね。全室Wi-Fi利用可、アメニティも充実しています。
また、手足を伸ばしてゆっくり入れる「高濃度炭酸泉大浴場」を備えているのもこの宿の魅力。サウナルームやマッサージチェア（有料）などが置かれた休憩室もあり、運転の疲れをじっくりと癒せます。
宿泊者はもちろん、日帰りでの利用も可能なため（有料）、安全かつ快適な運転をするためにも疲れを感じたらぜひ立ち寄ってリフレッシュしましょう。

足柄サービスエリア内にある「レストラン時之栖」では、名物の『静岡おでん』や平駿河湾産の生しらすと釜揚げしらすの2種のしらすをつかった『2色丼ぶり』、季節の食材をつかったアツアツの『天丼』が人気。
静岡県のお土産が揃うショッピングコーナーや、旬の産直野菜や高原果実などが買える「静岡生鮮マルシェ」もあり、サービスエリア内を見てまわるだけでも楽しめますよ。

レストイン多賀（たが）／滋賀県

愛知県小牧市と兵庫県西宮市を結ぶ名神高速道路の、EXPASA多賀サービスエリア内に位置する「レストイン多賀」。シングル、ツイン、和室のほかに、よりカジュアルに泊まれるカプセルルーム（男性専用）を備えたハイウェイホテルです。全室禁煙のため、小さな子どもが一緒のステイも安心。小学生以下は添い寝無料なのも嬉しいポイントです。
カプセルルームは1泊1人5,000円から、シングルエコノミーは1泊1人7,200円、ツインエコノミーは1泊1人10,800円から宿泊が可能。 事前予約や曜日によっても価格が変動するため、詳細は公式サイトから確認してみてくださいね。

旅の疲れを癒す大浴場が完備されているのも見逃せないポイント。サウナも併設されているので、じっくり汗を流して心身ともにリフレッシュできるでしょう。大浴場やサウナは、宿泊者以外も利用可能です（有料）。
サービスエリアのレストランでは、日本三大和牛の「近江牛」や滋賀県産の「近江豚」をつかった御膳や丼ものをいただけます。また、お土産コーナーでは滋賀の銘品だけでなく、大阪や京都のお土産を買うことができます。「濃厚窯出し多賀チーズタルト」は、特に人気のオリジナルスイーツ。多賀サービスエリア限定のため、立ち寄った際にはぜひ手に取ってみてくださいね。

ファーストラウンジ豊田上郷（とよたかみごう）／愛知県

東名高速道路、豊田上郷SA下り敷地内にある「ファーストラウンジ豊田上郷」。ベッドスペースとは別に、デスクや椅子が備えられているビジネスホテルライクな客室が特徴です。
部屋のタイプはシングルルームが2タイプ、ツインルーム、ファミリ－ルーム、エコノミークラス（ソファーベッド）の5種類。部屋にお風呂はなく、コインシャワールームの利用になります。

シングルルームで1泊1人4,000円から宿泊が可能。ラウンジのコーヒーやソフトドリンクを無料でいただけるほか、マッサージ機も無料。その日の疲れをしっかりと癒して翌日の運転に備えることができそうです。また宿泊以外にも時間休憩での利用も可能。仮眠を取りたい方におすすめです。
豊田上郷サービスエリアでの人気グルメは「名古屋きしめん」や「吉平らーめん」。またテイクアウトコーナーでは「半熟玉子のカレーパン」や「熟成カレーパン」が人気を集めています。

西日本エリアのハイウェイホテル

西日本エリアのハイウェイホテルは3施設。広島県の宮島SA、山口県の壇之浦PA、徳島県の吉野川SA内にあります。

ファミリーロッジ旅籠屋 宮島SA店／広島県

兵庫県神戸市から山口県山口市を結ぶ山陽自動車道の宮島SA上り敷地内にある「ファミリーロッジ旅龍屋 宮島SA店」。九州から関西方面へ移動する際や、宮島や広島観光の拠点として活用する方も多いハイウェイホテルです。

客室は全14室。クイーンサイズのベッドを2台備えた快適な空間で、旅の疲れを癒すことができます。料金は1室1名の利用で4,400円から、1室4名の利用で1,1000円からになります。未就学児は無料。ラウンジにはコーヒーやジュース、パンなどの軽朝食が用意されており、こちらも無料。ペットとの同泊も条件付きでOKです。
サービスエリア内のレストランでは、宮島名物の牡蠣や穴子をふんだんにつかった「丼もの」が人気。また、山陽道ではここだけでしか買えないという「元祖もみぢ饅頭」や地元有名洋菓子店、無花果の「バウムクーヘン」や「レモンケーキ」、ご飯のお供「広島菜（安芸菜）」などを購入できますよ。

ファミリーロッジ旅籠屋 壇之浦PA店／山口県

「ファミリーロッジ旅籠屋 壇之浦PA店」は、山口県下関市から福岡県北九州市までを結ぶ開門自動車道の壇ノ浦PA下り線内に位置するハイウェイホテル。一般道路側からのアクセスも可能なため、下関や北九州観光の拠点としてもおすすめです。客室数は全14室。料金や部屋の広さ、アメニティの有無などは基本的に宮島SA店と同様です。

目の前の関門橋を眺めながら、のんびりと過ごせるのもこのホテルの魅力。またパーキングエリア内には、関門海峡を間近で見られる展望デッキがあり、フォトスポットとしても人気を集めています。本州最後のパーキングエリアということもあり、グルメやお土産も豊富。下関の「ふぐ」をつかった丼ものや名物の「瓦そば」は、ぜひ食べておきたいところ。テイクアウトメニューも充実しているので、開放感あふれる展望デッキでいただいても良さそうです。

ファミリーロッジ旅籠屋 吉野川SA店／徳島県

徳島県鳴門市から愛媛県四国中央市を結ぶ徳島自動車道の、吉野川サービスエリアに隣接する吉野川ハイウェイオアシス内に位置するハイウェイホテル。上り線、下り線の両方からアクセスが可能です。
客室は全14室。こちらも宮島SA店同様に、広めのお部屋にクイーンサイズのベッドを2台備え、朝軽食も無料。室料も基本的には一緒で、快適な宿泊をサポートする設備やサービスが充実しています。1台のみ、電気自動車普通充電が可能です（有料）。

フードコートでは、名物の「徳島ラーメン」や、徳島県産のすだちをつかったソースでいただく「だし唐揚げ」が人気のメニュー。また、ファミリーロッジ旅籠屋 吉野川SA店はハイウェイオアシスの敷地内にあるため、グルメやショッピングだけでなく、温浴施設やアスレチックなど、小さな子どもから大人までみんなが楽しめる設備が整っているのも魅力的なポイントです。
オアシス内のショップには、エシカル目線で選んだ四国全県のお土産品を販売しているので、ぜひのぞいてみてくださいね。

安くて便利なハイウェイホテルに泊まろう！

安全に目的地まで到着するためには、しっかり休憩を取ることが大切です。自分はもちろん、大切な家族や友人を乗せる場合は、より一層安全運転を心がけたいものです。高速を降りずにコスパ良く泊まれるハイウェイホテルを上手に利用して、快適なドライブ旅行を楽しんでくださいね。サービスエリアのご当地グルメを堪能するのもお忘れなく！