春の札幌には桜の見どころがいっぱい!本州ではお花見の時期がとっくに終わっていても、札幌のお花見はこれからが本番です。本記事では有名スポットから隠れた名所まで、札幌エリアのおすすめお花見スポットを紹介していきます。
この記事の目次
札幌の桜はいつが見頃?
天候や桜の品種によって多少前後しますが、札幌の桜は通常、4月下旬〜5月中旬頃が見頃です。ちょうどゴールデンウィークの時期に当たるので、旅行に合わせてお花見するのもいいですね。
2023年の札幌では4月15日に開花したそうで、今年は全国的に平年よりも暖かいため、昨年同様に開花も早めになるかもしれません。もしかしたら、ゴールデンウィークの最後の方には散ってしまう可能性も。可能ならば、ゴールデンウィークの前半に旅行されることをおすすめします。
首都圏では開花日から満開日まで1週間近くかかりますが、札幌では開花日から満開日までが2~3日と短いのが特徴です。
また、札幌の標本木は本州と同じくソメイヨシノですが、札幌より北や東の地域は、エゾヤマザクラが標本木になっています。
お花見もエゾヤマザクラがメインで、それ以外にも、本州ではあまり見られない北海道ならではの桜が見られるのも特徴です。
お花見の服装について
4月の札幌は東京の冬と同じような気温ですが、下旬は最高気温が14度くらいになり、だいぶ暖かくなります。夜になると、最低気温は5度くらいまで下がります。
日中は脱ぎ着しやすいよう、前開きのジャケットやカーディガンなどを重ね着すると良いでしょう。夜はコートやダウンジャケットのような上着をはおり、手袋やマフラー持参でお花見してみてください。
2020年には4月下旬に3日連続でみぞれが降った日もあります。足元がぬかるんでいる可能性もあるので、防水効果のあるブーツやゴアテックス素材のスニーカーなどがおすすめです。
5月上旬は最高気温が約16度と、東京の3月くらいの気温になります。最低気温は7度ほど。風を通さないジャンパーやスプリングコートなどをはおれば、厚手のコートなしでも過ごせるでしょう。4月下旬と同じく、中は脱ぎ着しやすい服を重ね着することをおすすめします。
5月中旬になると、最高気温は約18度、最低気温は約9度と、より暖かくなります。
5月になると雪は残っていないため、足元は普通のスニーカーでも大丈夫です。素足だと肌寒いので、サンダルは避けた方が良いでしょう。
札幌でおすすめの桜スポット9選
北海道最大の都市、札幌にはたくさんの桜の名所があります。ここでは2024年のお花見におすすめの、9つのスポットをご紹介します。
【1】大通公園|中央区
札幌の中心部・東西約1.5kmを貫く大通公園。「さっぽろ雪まつり」のメイン会場として知られる、札幌屈指の観光スポットです。
西1丁目から西12丁目まで続く園内には、7種約50本の桜が点在しています。最も本数が多いのは、濃い桜色が特徴のエゾヤマザクラ。エゾヤマザクラはオオヤマザクラという別名でも知られています。
12丁目の、佐藤忠良氏作「若い女の像」越しに桜と札幌市資料館が望めるスポットが、特におすすめの桜スポットです。1丁目では、ソメイヨシノ越しにテレビ塔を仰ぎ見ることができますよ。
4月中旬から10月中旬にかけては、西3・4丁目にとうきびワゴンが登場します。ベンチに腰掛けて、北海道名物のとうきび(とうもろこし)を食べながらのお花見はいかがですか。
スポット名 | 大通公園 |
桜の見頃 | 4月下旬~5月上旬 |
桜の本数 | 約50本(エゾヤマザクラなど) |
住所 | 北海道札幌市中央区大通西1~12丁目 |
トイレ | あり(公園内:5か所、身障者用5か所) 札幌市資料館:1階と2階にあり さっぽろテレビ塔:地下、1階、2階、3階にあり |
アクセス | 地下鉄東西線・南北線・東豊線:大通駅から徒歩すぐ 地下鉄東西線:西11丁目駅から徒歩すぐ |
駐車場 | あり(366台) |
公式サイト | https://odori-park.jp/ |
【2】円山公園|中央区
円山動物園や北海道神宮と隣接する円山公園。古くから札幌を代表する桜の名所として知られています。公園東側の坂下グラウンド周辺から北一条宮の沢通りに至るエリアが、桜の開花エリアです。
坂下グラウンド周辺のエゾヤマザクラやソメイヨシノ。遊具近くに立つ、園内の標本木になっているエゾヤマザクラなどが、主な桜スポット。
例年、桜の時期にはバーベキュー用コンロのレンタルが園内の売店で可能。2024年は実施されるか未定です。3月上旬くらいに公式サイトに情報がアップされるそうなので、お花見を予定されている方は、ぜひ事前にチェックしてみてください。
ちなみに円山動物園では、サル山の前などで桜を見られますよ。
スポット名 | 円山公園 |
桜の見頃 | エゾヤマザクラ:4月下旬~5月中旬 ソメイヨシノ:4月下旬~5月中旬 |
桜の本数 | 円山公園:約160本・円山動物園:約50本(エゾヤマザクラなど) |
住所 | 北海道札幌市中央区宮ヶ丘3 |
トイレ | あり(5か所、身障者用2か所) |
アクセス | 地下鉄東西線:円山公園駅3番出口から徒歩約5分 JRバス:動物園前バス停、総合グラウンド前バス停、円山西町2丁目バス停 下車すぐ JRバス:神宮前バス停、宮の森1条10丁目バス停 下車すぐ |
駐車場 | あり(第1駐車場 683台、第2駐車場 150台) |
公式サイト | http://maruyamapark.jp/ |
【3】中島公園|中央区
中島公園は、すすきのの南側に位置する、都会のオアシスのような公園です。緑あふれる園内には、コンサートホールKitaraや北海道立文学館などの文化施設が点在しています。
桜の品種はエゾヤマザクラが中心。シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、チシマザクラも見られます。
昭和天皇も宿泊されたレトロな洋館と桜のコラボを撮影できる豊平館周辺、タイミングが合えば逆さ桜を撮影できる菖蒲池などが、園内の主なフォトスポット。ボート乗場から北海道立文学館にかけては、ソメイヨシノの桜並木が続きます。
2019年まで桜の時期に毎年開催されていた「さっぽろ園芸市」と同時開催の「なかじま桜まつり」は、今のところ開催が未定です。開催されるかどうかは、公式サイトでご確認ください。
スポット名 | 中島公園 |
桜の見頃 | 4月下旬~5月上旬 |
桜の本数 | 約400本(エゾヤマザクラ、シダレザクラ、ソメイヨシノなど) |
住所 | 北海道札幌市中央区中島公園1 |
トイレ | あり(11か所、身障者用9か所) |
アクセス | 地下鉄南北線:中島公園駅1・3番出口から徒歩すぐ 地下鉄南北線:幌平橋駅1・2番出口から徒歩すぐ 市電:中島公園通停留所または行啓通停留所から徒歩約3分 |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://www.sapporo-park.or.jp/nakajima/ |
【4】北海道神宮|中央区
北海道の総鎮守である北海道神宮。2012年までは、境内の桜が札幌市の標本木だったことでも知られています。
エゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・ヤエザクラ約1,100本が見られる、約18万平方メートルの境内。第二鳥居から続く表参道の桜並木や第三鳥居の前などが、おもな桜スポットです。北海道では梅も同時期に開花するので、梅園の梅・約120本も楽しめますよ。
境内では、北海道神宮の桜をモチーフにした桜鈴守りや境内で採れた梅をつかって作られた梅酒も購入できます。「六花亭 神宮茶屋店」では、この店舗限定の、そば粉入り焼き餅「判官さま」がおすすめ。野生のエゾリスやキタキツネが生息しているので、運が良ければ出会える可能性も。
スポット名 | 北海道神宮 |
桜の見頃 | ソメイヨシノ:4月下旬~5月中旬 エゾヤマザクラ:4月下旬~5月中旬 |
桜の本数 | 約1,100本(ソメイヨシノなど) |
住所 | 北海道札幌市中央区宮ケ丘474 |
開門時間 | 時期によって異なる 4月1日~10月31日は 6:00~17:00 |
トイレ | あり(4か所) |
アクセス | 地下鉄東西線:円山公園駅から徒歩約15分 JRバス:北海道神宮バス停から徒歩約1分 |
駐車場 | あり(230台) |
公式サイト | http://www.hokkaidojingu.or.jp/ |
【5】モエレ沼公園|東区
イサム・ノグチ氏が設計した、ガラスのピラミッドが印象的なモエレ沼公園。東京ドーム約40個分の広大な敷地に、不燃ゴミと建設残土を積み上げて造られたモエレ山や大迫力の海の噴水など、さまざまな施設がそろうアートパークです。
7つのエリアにカラフルな遊具が配置されたサクラの森には、エゾヤマザクラを中心に、カスミザクラ、チシマザクラなど約1,600本の桜が植えられています。サクラの森のビューポイントからは、天気が良ければ、桜とプレイマウンテン越しに、雪がまだ残る山々を望むこともできますよ。
モエレ沼では火はつかえないので、バーベキューはできません。ガラスのピラミッド内のテイクアウトショップpanier(パニエ)でランチボックスやおにぎりセットなどを購入して、芝生でさくっとピクニックはいかがですか。
スポット名 | モエレ沼公園 |
桜の見頃 | エゾヤマザクラ:5月上旬~5月中旬 チシマザクラ:5月上旬~5月中旬 ソメイヨシノ:5月上旬~5月中旬 カスミザクラ:5月上旬~5月中旬 サトザクラ:5月中旬~5月下旬 |
桜の本数 | 約1,900本(ソメイヨシノなど) |
住所 | 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 |
営業時間 | 7:00~22:00(入場は21:00まで) |
トイレ | あり(11か所、そのうち多目的トイレ10か所) |
アクセス | 北海道中央バス:モエレ沼公園東口バス停から徒歩約10分 |
駐車場 | あり(1,500台) |
公式サイト | https://moerenumapark.jp/ |
【6】農試公園|西区
1975(昭和50)年、北海道農業試験場跡地に誕生した農試公園。広さ約12万平方メートルの園内には、3種類約280本の桜が咲きます。
蒸気機関車D51-11が展示される交通コーナーや自由に木を加工できるトンカチ広場、地面に仰向け状態のガリバー型遊具がある遊戯広場など、無料で楽しめるスポットも充実しています。
自転車に乗りながらお花見できる交通コーナーは、人気の桜スポット。他にも、公園の横を流れる琴似発寒川の河川敷や交通コーナーの南側、ゲートボール場の横の広場など、お花見できるスポットはいろいろあります。
令和2年度(2020)から改修工事が行われていて、令和5年度にはトンカチ広場が新しく整備される予定ですが、お花見に支障はありません。
ワンタッチ式の簡易テントならば持ち込むことができるので、芝生でピクニックしながら、丸1日過ごすこともできますよ。火気は使用できないため、お弁当持参で訪れてみてください。
スポット名 | 農試公園 |
桜の見頃 | 4月下旬~5月中旬 |
桜の本数 | 約280本(ヤエザクラ、ソメイヨシノ、エゾヤマザクラ) |
住所 | 北海道札幌市西区八軒5条西6丁目95-21 |
トイレ | あり(2か所、身障者用2か所) |
アクセス | 地下鉄東西線:琴似駅から徒歩約25分 JR函館本線:琴似駅から徒歩約15分 JR函館本線:発寒中央駅から徒歩約20分 |
駐車場 | あり(125台) |
公式サイト | https://noushi-park.jp/ |
【7】北海道立真駒内公園|南区
真駒内公園は、1972年に開催された札幌オリンピックのメイン会場としてつかわれました。冬にはスケートリンクになるセキスイハイムアイスアリーナやセキスイハイムスタジアムは、ライブ会場としても利用されています。鮭が遡上する豊平川と真駒内川の合流地点にある、自然豊かな公園です。
園内では、エゾヤマザクラとヤエザクラを合わせて、約1,000本の桜が見られます。桜並木が続くのは、3kmと5kmのランニングコース沿いが中心。ほぼ平坦な土地なので、お散歩にもぴったりです。針葉樹をはじめとした樹木もいっぱいなので、桜と白樺のコラボも見られますよ。
人工池のある太陽の広場付近では、ベンチに座りながら、桜を鑑賞できます。芝生の広がる見晴台付近で、お弁当を開いて一息入れるのもありです。
スポット名 | 真駒内公園 |
桜の見頃 | 4月下旬~5月下旬 |
桜の本数 | 約700本(エゾヤマザクラ) 約300本(ヤエザクラ) |
住所 | 北海道札幌市南区真駒内公園3-1 |
トイレ | あり(8か所、身障者用6か所) |
アクセス | 地下鉄南北線:真駒内駅から徒歩約25分 じょうてつバス:真駒内競技場前バス停下車徒歩約2分 |
駐車場 | あり(利用時間:6:30~21:00) |
公式サイト | http://www.makomanai.com/koen/ |
【8】寒地土木研究所|豊平区
寒地土木研究所は、道東や道北に行かないとなかなか見られない、札幌では貴重な、チシマザクラをまとめて見られる穴場スポットです。
もともとは、1984(昭和59)年に道東の厚岸郡浜中町霧多布の苗木を植樹したのがはじまり。現在では、約200本のチシマザクラが、構内の精進川沿いに花を咲かせます。
通常は一般公開されていませんが、桜の時期の約1週間のみ構内に立ち入りできます。土・日も入場できるので、観光の途中に立ち寄ることもできますよ。
チシマザクラは、サハリン南部や南千島、北海道などに多く自生する桜です。厳しい環境に耐えるよう2~5mと背が低めで、地表近くに根を伸ばすのが特徴。そのため、一般的な桜より花に近づきやすいですが、根元をあやまって踏んでしまう可能性があるので、足元に注意しながらお花見してみてください。
※2024年の公開日は、開花1週間前頃に公式サイトで確認できます。
スポット名 | 寒地土木研究所 |
桜の見頃 | 4月下旬頃 |
桜の本数 | 約200本(チシマザクラ) |
住所 | 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34 |
開園時間 | 8:30~17:00(最終退出17:30) |
公開日 | 4月下旬の1週間(毎年変動あり) |
トイレ | あり(1か所) |
アクセス | 地下鉄南北線:中の島駅1番出口から徒歩約3分 |
駐車場 | あり(約50台)※バス等は不可 |
公式サイト | https://www.ceri.go.jp/ |
【9】羊ケ丘展望台|豊平区
画像引用元:羊ヶ丘展望台公式サイト
クラーク博士の銅像で知られる羊ヶ丘展望台。 札幌の町をバックに、放牧されている羊が見られる観光スポットです。
ジンギスカンやラムまん、札幌ひつじ焼きなど、グルメも充実。ゴールデンウィークに開催される春まつりでは、羊の毛刈りも見られますよ。
桜の本数は約30本と少なめですが、4種類の桜・ソメイヨシノ・エゾヤマザクラ・ヤエザクラ・チシマザクラは咲く時期が異なるため、長い期間、お花見を楽しめます。
スポット名 | さっぽろ羊ヶ丘展望台 |
桜の見頃 | 4月下旬~5月中旬 |
桜の本数 | 約30本(ソメイヨシノなど) |
住所 | 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入場16:45) |
トイレ | あり(3か所) |
アクセス | 地下鉄東豊線:福住駅4番のりばから北海道中央バス・羊ヶ丘展望台行きで約10分 |
駐車場 | あり(自家用車100台、大型バス16台) |
公式サイト | https://www.hitsujigaoka.jp/ |
札幌の桜スポットでお花見を楽しもう
これまで、札幌のおすすめ桜スポット9か所をご紹介してきました。
札幌では、北海道に行かないとなかなか見られない桜を見られたり、札幌ならではのグルメも楽しめたりします。
ゴールデンウィークのあたりが桜の見頃なので、旅行に行かれる予定の方は、ぜひお花見も楽しんでみてくださいね。
※ 本記事は2024年2月2日時点の内容です。