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朝活とは?
朝活とは、朝の早い時間をつかって、自分が好きなこと・やりたいことをするための活動です。
勉強・運動・趣味・スキルアップなど、やってみたいことがあっても、平日は仕事とお付き合い、休日は遊びと忙しく「自分だけの時間」はなかなか確保できないものです。
しかし、会社が始まる前や、お出かけ前の1〜2時間を朝活に充てると、今までやりたかったことがスタートしやすくなるんです。
朝活のメリット
やりたかったことができるようになる、というのが朝活の最大のメリットですが、それ以外にも次の4つのメリットがあります。
メリット1:「生活リズムを整える」
早起きをするためには、早く寝る必要がありますので、夜更かしをしなくなり、だんだんと規則正しい生活になっていきます。
脳科学によると、人間の体は太陽の光を浴びてから、24時間を1周期として「朝昼は活発に活動し、夜は身体を休める」というサイクルを作り出すことが良いとされています。
朝活で早起きをすれば、自動的に12時間後から脳と体を休めるモードに入っていきますので、自然と早寝早起きの生活リズムができていきます。
メリット2:「気分が前向きになる」
朝活をすると、なぜか前向きな気分になります。その理由も、人間の脳機能と関係があるとされています。
人は、目が覚めて太陽の光を見ると、神経伝達物質のひとつである「セロトニン」が分泌されるそうです。セロトニンは感情や気分のコントロールなど、精神の安定に深くかかわるため、朝活を続けることで、だんだんと気持が前向きで落ち込みにくい精神状態に変わっていくというわけです。
また、朝活は自分の好きなことややりたいことをする時間なので、起きたばかりのクリアな脳に「早朝は楽しい時間である」というイメージを与え、快楽の神経伝達物質「ドーパミン」の分泌を促すとも言われています。
つまり朝活をすると、気持が落ち着く物質と、幸せを感じる物質の両方が繰り返し分泌されるようになるため、自然と気分が前向きに明るくなるのです。
メリット3:「時間を有効につかえる」
早朝は脳の疲労がリセットされているため、最も集中力がある時間だと言われています。この時間帯に活動をすれば、短時間でも高いパフォーマンスが期待できます。
また、朝活を始めると必然的に早起きになりますので、一日の時間配分にも余裕ができて、スケジュール調整がしやすくなります。たとえば、朝食や身支度など、毎朝やらなければならないことにも、今までよりも少し時間をかけられるようになるでしょう。
家を出る時間も早くなるので、ラッシュの時間を避け、電車や車の中でのプラスアルファの自分時間の確保もできるなど、今までよりも一日を有効に使えるようになります。
メリット4:「新たな知識や教養が身につく」
朝活として、交流会や勉強会に参加する方法があります。
勉強会やセミナーの内容は専門家による講義形式のものから、同志による勉強会スタイルまでさまざまです。集まった人たちの中で、新たな目標や共通の関心事が生まれると、今度はそのテーマで新たな朝活が主催されることもあります。
他の参加者と交流をするイベントなどもあり、今までの生活や仕事では知り合うことがなかった方々とのネットワークが広がっていきます。そうしたなかで、自分の人脈が広がるにつれて、新しい知識や教養が自然と身についていくに違いありません。
朝活のおすすめ10選
朝活をはじめてみたいと思っていても、具体的に何をすればよいのか迷っている方に、10のおすすめ朝活をセレクトしました。
まずは、おうちでできるタイプのインドア系朝活で、朝活を試してみてください。少し朝活の手ごたえを感じたら、アウトドア系にも挑戦してみましょう。
読書をする
読書は、明日の朝からすぐに始められる朝活です。好きな作者の本や、読みたかったけれどまだ手を付けていない本など、好きなジャンルからスタートしてください。
朝活として読書をするメリットは、起き抜けのボーっとした頭が活性化して、本の内容がすんなりと頭に入ってくることです。
たとえば、文学小説などのストーリーがあるお話は、そのお話の世界観がより良くつかめるようになり、疲れた脳で読むよりも、物語そのものを楽しめます。
また朝の時間は脳がリセットされたクリアな状態ですので、実用書・ビジネス書系の雑誌・新聞など、情報量の多いメディアでも、頭の中で整理されて理解力が高まります。
高名なビジネスマンの本の言葉に触れると、その日のスタートがポジティブにでき、モチベーションアップした状態から一日を始められます。
勉強をする
資格試験や語学の勉強などスキルアップを考えている方は、朝活として勉強を取り入れてみてください。
眠りから覚めた脳は前日の記憶が整理されたクリアな状態で、とても勉強に向いています。特に起床から3時間は勉強に最適な時間帯だと言われています。
また、仕事前の限られた時間で問題を終わらせようという意識が働くため、自然と集中力が上がり、勉強がはかどります。
どのような勉強内容でも効率よく進められますが、起きてすぐは「寝ぼけた頭を起こす」つもりで音読や計算問題などを繰り返し、スッキリと目が覚めてきたら「考える力」が必要な課題に取り組むとよいでしょう。
仕事(タスク整理)をする
一日の早い時間に、その日にやるべきことを書き出し、時間配分や作業工程などを考えて整理をしておきます。
朝からその日の仕事が頭に入っている状態になると、仕事が始まったときには何から手を付けるべきかがハッキリして、パフォーマンスの高い仕事ができます。
前日までの作業が途中で止まっているなら、朝活の時間に片付けておくことで、一日の仕事量・スケジュールを適切に配分でき、無理のない仕事ができます。
夕方は一日の仕事をこなし、多くの人との交渉をして脳も身体も疲れていますので、集中力が途切れがちです。朝活で仕事管理をすれば、長時間仕事をする必要がなくなり、効率良く仕事ができるでしょう。
散歩をする
朝、起きてから、朝食前に15〜30分程度、軽く散歩をするのもおすすめです。早朝は人も車も少なく静かで、空気が澄んでいて気持ちよく歩けます。
ブラブラ歩きでも少し早い速度のウォーキングでも良いので、自分にとって心地よい、無理のない速度をみつけてください。
朝活の散歩が習慣になってくると、近所の家の庭木や公園の草花などから季節の移り変わりを感じられるようになり、心が豊かになりますよ。
余裕があれば、公園などの広い場所に出て、軽くストレッチ運動などをして、心身ともにのびのびとリラックスさせるようにしてください。
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運動をする
起きたばかりの身体は体内に糖質が少なく、運動による脂肪の燃焼効率が良くなります。ダイエットをしたい方にも朝活の運動は最適といえるでしょう。朝起きてパッと始められる運動としては、ヨガとランニングがおすすめです。
ヨガは起きてすぐ、ベッドの上ででもスタートできる最も手軽な運動です。さまざまなポーズがあり、それぞれ効果が違うため、自分の気になることに合ったポーズを選べば、たった5分でも効果を感じられます。
もう少し運動らしいことをしたい方はランニングをしてみましょう。距離よりも時間を目安に、徐々に時間を延ばしていくのがコツです。はじめのうちは、途中で歩いてしまってもかまいません。
朝ヨガを5分してからランニング、または軽いランニングをしてから公園でヨガストレッチなど、ふたつの運動を組み合わせることもできます。運動前には軽いストレッチも忘れないようにしてください。
モチベーションをアップさせたい方は、ヨガ友・ラン友ができる朝活の交流会に参加するのもおすすめです。
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モーニング(朝食)を食べに行く
モーニングサービスを提供しているお店で朝食をとるのも、立派な朝活です。
近所の喫茶店、会社の近くのカフェなどを朝活の場にして、ゆっくりとコーヒーを飲みながら一日のタスク管理をしたり、読書をしたりなど、他の朝活要素を取り入れることで効率よく時間を使えます。
また喫茶店やカフェごとに独自のモーニングメニューがあるなら、気になるお店をチェックしておき、順番に巡ってみるのも楽しそうです。
朝食の朝活には交流会もあり、なかには勉強会を兼ねた朝食会を開催しているところもあります。また、同じ朝食でもホテルのビュッフェで朝食をとる、ちょっとぜいたくなタイプもあります。
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映画館へ行く
映画館には、モーニングショー・モーニングシネマと呼ばれる、早朝から上映をしているところがあります。上映時間は映画館のタイムスケジュールによって違いますが、朝8:00から8:30ごろに開始するのが一般的です。
モーニングショーやモーニングシネマは、レイトショーと同じで料金の割引があります。映画が好きなら、ぜひ試してみましょう。睡眠によって脳がクリアな状態で見る映画は、疲れた状態で見るよりもストーリーが頭に入ってきますよ。
朝の映画鑑賞は、交通機関も街もガラガラですし、映画館も空いていますので、ゆったりとした気分で鑑賞できます。映画が終わってもまだお昼前なので、一日を有効活用できるのも嬉しいですね。
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座禅をする
座禅とは仏教における修行のひとつで、決まった姿勢で座り、心を整える方法です。瞑想(めいそう)と似ていますが、瞑想はより健康志向、座禅は最終目的が悟りの境地という点に、大きな違いがあります。
朝活に座禅を選ぶのであれば、ぜひともお寺の座禅会に出かけるようにしましょう。お寺ではお坊さんが直接、座禅の意義や座り方を教えてくれます。
座禅が終わった後には、仏教の教えに沿った短い法話が聞けることもありますよ。
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ドライブに行く
同じ朝活でも、車をつかえば遠くまで行けます。朝早い時間は交通量も少なく、運転のストレスがありません。早朝の景色がいつもと少し違って見え、リフレッシュできるでしょう。普段の行動圏内より少し遠くまで足を伸ばしてみるのもいいですね。
たとえば目的地で朝ごはんを食べたり、読書をしたりなど、他の朝活要素を組み合わせても楽しそうです。普段から車通勤であれば、そのまま会社へ直行しても良いでしょう。
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朝活イベントに参加
朝活イベントは全国各地で開催されています。朝の限られた時間を使う集まりですので基本は少人数ですが、なかには休日を利用した大規模な朝活もめずらしくありません。また最近ではオンライン受講できるものも増えています。
朝活のイベント情報はネット検索をするとたくさん出てきますが、SNSを利用すれば友人や知人が参加する朝活の情報が出てくることもあるため、自分に合ったものを効率的に探せそうです。
朝活イベントには、以下のようなジャンルがあります。
◆人脈を広げる
異業種交流会から婚活イベントまで幅広くあります。社会背景の違う方が集まるため、通勤に便利なビジネスエリアのカフェなどで開催されることが多いようです。夜や休日に開催される異業種交流とは違い、人数は多くても20人程度であることが一般的です。
◆資格を取得をする
特定の分野の勉強をして、お互いに切磋琢磨することが目的の集まりです。大人向けの塾のようなものといえるでしょう。最も多いのは資格試験合格を目的とした勉強会です。宅建・税理士・TOEICなど、社会人や家庭人をしながら隙間時間で勉強をしている方が、ブラッシュアップやモチベーション維持ために集まっています。
◆ビジネス関係
ビジネスタイプとは、仕事をする上で、伸ばした方が良いスキルを磨くための勉強会です。たとえば、自己啓発・時間管理・コミュニケーションスキル・マネージメント・チームビルディングなど、企業で効率よく結果を出していくために、必要なノウハウを得たい人が参加しています。
◆朝食会
いつもは仕事で忙しい方でも朝食の時間なら顔を合わせやすいということで、経営者や企業の重役などが情報交換のために朝食会を活用しています。最近では高級ホテルの朝食バイキングを楽しむ会や、人気カフェの朝食メニューを食べ歩くなどの、グルメな朝食会もあります。
◆ボランティア活動
地域の清掃、タバコの吸い殻拾いなど、ボランティア活動をメインとした朝活です。地域活性化やまちづくりの小規模イベントとして開催されることが多く、地元企業と住民のコミュニケーションの場にもなっています。
◆趣味の集まり
共通の趣味を持った方が集まる朝活です。音楽・ダンス・占い・旅行・美術など、なんでもあります。普段の生活では会社の同僚や家族に趣味の話ができないという方でも、共通の趣味の集まりであれば思う存分、語り合うことができます。
◆スポーツ・身体を動かす
野球・テニス・ゴルフ・ランニング・マラソン・筋トレなど、積極的に身体を動かしたい方が集まります。練習以外にも、海外での試合やイベントが早朝に放映されるときにみんなで集まって応援をすることもあります。
朝活を長く続けるためのコツ
せっかく朝活をスタートしたのなら、ずっと続けていきたいですよね。朝活を継続するためのコツとして、次の4つのポイントを心がけてみてください。
目的意識を持って活動すること
朝活を長く続けるためには目的意識が欠かせません。そのためにはまず、「ゴール」を設定しましょう。
まず朝活を始めるにあたり、そもそも朝活で何をしたいのか・何を得たいのか、という最終的なゴールを決めます。そして、朝活をする前日にも「明日の朝活はこれをする」という翌日のゴールを決めておきます。
自分が何のために朝活をしているのかがわかっていれば、「眠いな。今日、朝活メンドウクサイ……」というモードになったときでも、やるべきことを思い出して行動に移せるでしょう。
楽しいと思える活動を選ぶこと
朝活が習慣になり、自分のライフスタイルの一部になってしまえば、早朝からいろいろなことができるようになっていきます。そのためにも、自分の脳と身体に、朝活を楽しいと印象づけるための工夫をしましょう。
たとえばスキルアップの勉強を朝活のゴールにした場合でも、まずは起きたら好きなマンガを読む、録画しておいたお笑い番組を見るなど、自分にとってラクで楽しいことを朝活メニューに選びます。
こうして「朝活って楽しい」と思えることを繰り返すうちに、あれもやろう、これもやってみようという意欲がわいてくるようになり、自然に朝活がライフスタイルのひとつとして定着していきます。
無理をしない・頑張り過ぎない
朝活にゴール設定は必要ですが、あまりにも大きな目標を掲げてしまうと、挫折しやすくなります。「これから朝活をやるぞ」と決めたときが、モチベーションのピークであることを理解しておきましょう。
朝活は、毎日の歯磨き習慣と同じように、コツコツと生活のなかに組み込んでいくものです。今までの生活習慣とは違う新しい活動でも、また一回、もう一回と着実に繰り返しているうちに、自然と習慣となっていくでしょう。
早寝早起きを心がける
朝活は自分のやりたいことを「早朝」にする活動ですから、できるだけ早起きの習慣を身につけることがおすすめです。
もし自分のやりたいことを夜にしていて、それが習慣になっているなら、少しずつ習慣を変えていきましょう。
たとえば朝活をはじめるからといって、いきなり起床時間を2時間も早く設定するのではなく、いつもより10分早く起きることを目標に、少しずつ脳と身体を慣らしていきます。
2〜3日続けてみて「10分の早起き」が習慣になったら、さらに10分早く起きるようにしていきましょう。そうすることで、いずれは2時間の早起きも楽にできるようになります。
朝活で充実した一日を始めよう!
「早起きは三文の徳」という言葉があるように、朝活にはいくつものメリットがあります。今回紹介をした朝活のなかから、興味がある、やってみたいものをぜひ見つけてみてください。
※ 本記事は2023年3月1日時点の内容です