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一度は行きたい善光寺!見どころやおすすめグルメを紹介します

一度は行きたい善光寺!見どころやおすすめグルメを紹介します

長野県を代表する仏教寺院として知られる「善光寺」。「遠くとも一度は詣れ善光寺」という言葉の通り、全国から大勢の参拝者や観光客を集めている人気スポットです。この記事では、そんな善光寺の境内や周辺エリアの見どころを紹介していきます。

善光寺ってどんなところ?

「善光寺(ぜんこうじ)」は、長野県長野市にある有名な仏教寺院です。ご利益を求めて訪れる参拝者はもちろん、貴重な建物群や伝統行事をひと目見ようとする観光客など、年間を通して大勢の人でにぎわいます。

「一度は詣れ(まいれ)」といわれる名所

善光寺といえば「遠くとも一度は詣れ善光寺」という言葉が有名です。江戸時代から伝わるこの言葉には「一生に一度でも善光寺におまいりすれば、極楽浄土に生まれ変われる」という意味が込められています。特定の宗派に属さない善光寺は、古来から宗派や身分に関係なく大勢の人々の信仰を集めてきました。

善光寺のご本尊

善光寺の創建は西暦642年頃にさかのぼります。その歴史は「一光三尊阿弥陀如来像(いっこうさんぞんあみだにょらいぞう)」という一体の仏像から始まりました。

一光三尊阿弥陀如来像は、インドから百済(くだら)を経由して伝えられた「日本最古の仏像」とされています。廃仏派(仏教を日本に受け入れない勢力)によっていったんは捨てられてしまいましたが、本田善光(ほんだよしみつ)という人物によって信州麻績の里(しんしゅうおみのさと)、現在の長野県飯田市におまつりされました(後に現在の場所に遷座)。善光寺という名前は、本田善光の名前から取られています。

平安時代以降、善光寺のご本尊は「宗派・身分・性別を問わず極楽浄土にお導きくださる仏様」として知られ、善光寺信仰として日本中に広まりました。源頼朝(みなもとのよりとも)をはじめ、武田信玄(たけだしんげん)、織田信長(おだのぶなが)、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、徳川家康(とくがわいえやす)などの有名武将たちも善光寺のご本尊を厚く信仰したと伝えられています。

善光寺の逸話

善光寺には有名なエピソードが伝えられています。

信濃国(現在の長野県)に住んでいた強欲な老婆が洗濯をしていたところ、一頭の牛が現れ干していた布を角にひっかけて走り出しました。怒った老婆が牛を追いかけていくと、善光寺にたどり着きます。老婆がお堂に入ると、そこには牛のよだれで「牛のみと思い過ごすな仏の道に汝を導く己の心を」という文字が書かれていました。文字を見た老婆は信仰心に目覚め、その後は信心深い人になったそうです。

この話は江戸時代中期に書かれた「本朝俚諺(ほんちょうりげん)」という本に収められていますが、現在では「牛に引かれて善光寺参り」ということわざとして、よく知られています。

牛に引かれて善光寺参り:思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ。(小学館「デジタル大辞泉」より)

アクセスなど

施設名善光寺(ぜんこうじ)
所在地長野県長野市大字長野元善町491-イ
参拝時間【境内】
24時間  

【本堂内陣】
お朝事の1時間前~16:30(3月・11月は16:15まで、12月〜2月は16:00まで、12月28日は8:30まで、12月31日は13:00まで)  

【山門・経蔵・史料館】
9:00~16:00(12月31日は13:00まで)
アクセス路線バス(JR長野駅より乗車):善光寺大門下車 徒歩約5分
上信越自動車道:長野IC・須坂長野東ICから車で約40分
駐車場あり
公式サイトhttps://www.zenkoji.jp/

善光寺の【御開帳】は必見!

画像引用元:善光寺

善光寺では7年に1度、ご本尊と同じ姿をした「前立本尊」を公開する「御開帳(ごかいちょう)」という行事が行われます。普段は秘仏として非公開の前立本尊ですが、御開帳の期間は御宝庫(ごほうこ)と呼ばれる建物から本堂へと移動。参拝者に公開されるとともに、大法要(だいほうよう)や獅子舞の奉納などが行われます。

御開帳の期間中、本堂の前には「回向柱(えこうばしら)」と呼ばれる約10mの柱が立てられます。回向柱と前立本尊は「善の綱(ぜんのつな)」と呼ばれる五色の綱で結ばれ、参拝者が回向柱に触れると「前立本尊に触れるのと同じご利益」を受けられるそうです。

コロナ禍もあったため次に御開帳が行われる時期は未定ですが、ぜひ貴重なチャンスを逃さないようにしましょう!

善光寺【境内】の見どころ

約1400年という長い歴史のなかで、何度も焼失と再建を繰り返してきた善光寺。現在の建物は1700年代に再建されたものが中心です。ここでは国宝の本堂をはじめ、境内の主な見どころを紹介します。

本堂(ほんどう)

画像引用元:善光寺

ご本尊の「一光三尊阿弥陀如来像」を安置する「本堂(ほんどう)」は、善光寺の中心となる重要な建物です。現在の建物は1707年に建てられ、江戸時代中期を代表する仏教建築として1953年に国宝指定されました。

本堂は入口部分が俗世(ぞくせ。現在の世の中のこと)、最奥部分が極楽をイメージしているそうです。礼拝をする外陣(げじん)には死者を裁く閻魔大王(えんまだいおう)、内陣には人々を救済する弥勒菩薩(みろくぼさつ)、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)の像が置かれています。

最奥の瑠璃壇(るりだん)にはご本尊が安置されていますが、こちらは絶対秘仏。参拝者はもちろん住職も見ることは許されません。ご本尊とまったく同じ姿に造られた「前立本尊(まえだちほんぞん)」も秘仏ですが、こちらは7年に1度の「御開帳(ごかいちょう)」の際に一般公開されています。

なおご本尊を見ることはできないものの、参拝者は瑠璃壇の下、つまりご本尊の下を歩くことが可能です。これは「お戒壇巡り(おかいだんめぐり)」といい、真っ暗な回廊の途中にある「極楽の錠前(ごくらくのじょうまえ)」に触れることで「ご本尊と直接ご縁を結べる」といわれています。

画像引用元:善光寺

本堂に置かれている「びんずる尊者(そんじゃ)」の木像も要注目です。この像は「撫仏 (なでぼとけ)」としても知られ、なでた箇所と同じ部分の病気が治ると信じられています。300年以上もなでられ続けてツルツルになった姿からは、善光寺がいかに多くの信仰を集めてきたかが伺えます。

経蔵(きょうぞう)

画像引用元:善光寺

1759年に建てられた「経蔵(きょうぞう)」は、一切経(いっさいきょう)と呼ばれる「仏教の経典一式」を収蔵するお堂です。正確には経蔵の中にある八角形の輪蔵(りんぞう。書庫のこと)に経典が納められています。この輪蔵は回転式で、一回転させるとすべてのお経を読むのと同じご利益が得られるのだそう。

善光寺の経蔵は国の重要文化財ですが、一般の参拝者も輪蔵を回すことが可能です。ぜひご利益を願って回してみましょう。

山門(さんもん)

画像引用元:善光寺

本堂の正面には、堂々とした姿の「山門(さんもん)」があります(こちらも国の重要文化財です)。1750年に建てられた現在の山門は2層構造で、一般の参拝者も上層部に登ることが可能です。

門の上には金文字で「善光寺」と書かれた額が飾られています。文字のなかに5羽の鳩が隠されていることから「鳩字の額(はとじのがく)」とも呼ばれ、観光客に大人気です。上層部の回廊から間近で額を観察できるので、ぜひすべての鳩を見つけてみてください。

上層の建物内には、文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)などの仏像も安置されています。仏像を含む建物内は撮影禁止なので、目に焼き付けておきましょう。

仁王門(におうもん)

画像引用元:善光寺

善光寺の入口にあたる場所には、立派な仁王像を安置した「仁王門(におうもん)」があります。こちらは1918年と比較的最近に建てられたものですが、登録有形文化財になっています。

門の正面左右にある仁王像は、明治から大正にかけて活躍した彫刻家、高村光雲(たかむらこううん)と米原雲海(よねはらうんかい)の作品。どちらの像も緻密なバランス設計により、2本足で自立しているそうです。

仲見世通り

画像引用元:善光寺

仁王門から山門にかけて続く「仲見世通り(なかみせどおり)」も、善光寺境内の人気スポットです。まっすぐに伸びる石畳の両側には土産物屋や食事処が並び、参拝者や観光客でにぎわっています。本堂をお参りしたら、気になるお店に立ち寄ってみましょう。

ちなみに石畳の数は、合計でおよそ7,777枚といわれています。本当かな……?と思った方は、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

善光寺【周辺】の見どころ

善光寺を参拝したら、ぜひ周辺スポットの観光も一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。ここでは善光寺とセットで訪れたい見どころを紹介します。

長野県立美術館

画像引用元:長野県立美術館

「長野県立美術館」は、善光寺の東に隣接する美術館です。開館は1966年ですが、2021年4月に全面改築されました。真新しい建物の屋上からは、善光寺の本堂を見渡せます。

長野県立美術館の本館には、長野にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に4,600点を超えるコレクションが収蔵されています。昭和を代表する日本画家、東山魁夷(ひがしやまかいい)から寄贈された作品を展示する「東山魁夷館(ひがしやまかいいかん)」も併設されていて、見ごたえたっぷりです。

美術図書や展覧会図録を公開しているアートライブラリーや、ミュージアムショップ、フレンチレストランやカフェなど、各種関連施設も充実していますよ。

施設名長野県立美術館
所在地長野県長野市箱清水1-4-4
営業時間【美術館】
9:00〜17:00(展示室入場は16:30まで)  

【アートライブラリー】
9:00〜16:00  

【ミュージアムショップ】
9:00〜17:00  

【レストラン「ミュゼ レストラン 善」】
ランチ:平日11:30〜15:00(L.O.14:00)、土日祝11:30〜16:00(L.O.15:00)
ディナー:17:30〜21:00(L.O.20:00)  

【カフェ「Shinano Art Café」】
10:00〜17:00(軽食販売は11:00〜)
定休日【美術館】
・水曜日(祝日の場合は翌平日)
・年末年始(12/28〜1/3)  

【アートライブラリー】
・美術館休館日
・木曜日(祝日の場合は翌金曜日)
・特別整理期間  

【ミュージアムショップ】
・美術館休館日  

【レストラン「ミュゼ レストラン 善」】
・水曜日
・年末年始  

【カフェ「Shinano Art Café」】
・水曜日
・年末年始
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約2分
駐車場なし
公式サイトhttps://nagano.art.museum/

長野市城山動物園(ながのしじょうやまどうぶつえん)

画像引用元:城山動物園

善光寺に隣接する「城山公園(じょうやまこうえん)」の北東エリアには「長野市城山動物園(ながのしじょうやまどうぶつえん)」があります。かわいらしいアシカやニホンリス、ペンギンやフラミンゴ、さらにはゾウガメなど計37種類の動物たちを展示しているほか、メリーゴーランドやモノレールといった遊具もあり、多くの市民や観光客に親しまれている憩いの場です。

入場料が無料というのも嬉しいポイントですね。

施設名長野市城山動物園(ながのしじょうやまどうぶつえん)
所在地長野県長野市上松2-1-19
営業時間3月1日~10月31日:9:00~17:00
11月1日~2月末日:9:00~16:30
定休日12月1日~2月末日:月曜日(祝日の場合は翌日)
※12月29〜31日は休園
※1月1〜3日は開園
※3月1日~11月30日は休園日なし
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約10分
駐車場あり(城山公園駐車場)
公式サイトhttps://johyama.com/

善光寺雲上殿(ぜんこうじうんじょうでん)

画像引用元:善光寺雲上殿

「善光寺雲上殿(ぜんこうじうんじょうでん)」は、善光寺の北側、善光寺平(ぜんこうじだいら。別名、長野盆地)を一望する高台にあります。「善光寺雲上殿納骨堂」という正式名称の通り納骨施設ですが、長野市街地を見渡す絶景スポットとして、また春には桜の名所としても有名です。

ちなみに雲上殿には、善光寺のご本尊と同じ姿に作られた分身仏がおまつりされています。善光寺のご本尊は絶対秘仏(前立本尊も秘仏)ですが、雲上殿の如来像は(参拝時間中は)いつでも参拝可能。善光寺にお参りしたら、ぜひ雲上殿にも立ち寄ってみてください。

施設名善光寺雲上殿(ぜんこうじうんじょうでん)
所在地長野県長野市箱清水3-1775
参拝時間9:00〜15:00
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約25分、車で約5分
駐車場あり(約90台)
公式サイトhttps://unjouden.zenkoji.jp/

善光寺のおすすめグルメ

善光寺をお参りしたら、ご当地グルメも楽しみましょう!ここでは善光寺名物の定番から話題のスイーツまで紹介します。

八幡屋礒五郎 本店(やわたやいそごろう ほんてん)

画像引用元:八幡屋礒五郎

善光寺の名物といえば「八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)の七味唐辛子」を思い浮かべる人も多いでしょう。善光寺表参道にある「八幡屋礒五郎 本店」は、1736年創業の老舗です。定番の「七味唐からし」(赤い缶)のほかに、黄色い缶の「ゆず七味」、青い缶の「深煎七味」、超大辛の「BIRD EYE」、変わり種の「七味ガラム・マサラ」や「拉麺七味」などさまざまな種類があり、思わず目移りしてしまいますよ。

本店に併設された「横町カフェ」では、スパイシーなカレーやスナックを味わえます。「スパイス・マカロン」「2つのスパイス・チーズケーキ」「スパイス・ジェラート」といったスイーツにもぜひ挑戦してみましょう。

施設名八幡屋礒五郎 本店(やわたやいそごろう ほんてん)
所在地長野県長野市大門町83
営業時間9:00〜18:30
定休日なし
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約6分
駐車場なし(近隣に提携駐車場あり)
公式サイトhttps://www.yawataya.co.jp/

すや亀 善光寺店

画像引用元:すや亀

仁王門から仲見世通りに入ってすぐの場所にある「すや亀 善光寺店」。1902年からみそづくりをしている老舗ですが、みそをつかった「のり巻き 焼きむすび」(焼きおにぎり)や、キャラメルのような風味と評判の「みそソフト」、夏季限定の「柚子みそかき氷」といった軽食・甘味も人気です。

参拝で喉が渇いたら「善光寺門前甘酒」もおすすめ。冬は濃いめの温かい甘酒、夏はさっぱり冷たい甘酒を味わえますよ。

施設名すや亀 善光寺店
所在地長野県長野市元善町仁王門北
営業時間夏季:9:00~18:00
冬季:9:00~17:00
定休日なし
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約4分
駐車場要確認
公式サイトhttps://www.suyakame.co.jp/

藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)

画像引用元:藤田九衛門商店

たい焼きならぬ「鯉(こい)焼き」を食べられると評判を集めているのが「藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)」。自家製の花豆のあんこがたっぷり入った鯉焼きは、プレーンのほかに竹炭入りの「佐久鯉」や、さつまいもあんの「さつまいも鯉焼き」などをラインナップ。夏は高原花豆入りのミルクアイスクリームを詰めた「鯉焼きアイス最中」もおすすめです。

鯉をモチーフにしたかわいらしいキーホルダーや、オリジナル手ぬぐいなどの雑貨はお土産にもぴったりですよ。

施設名藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)
所在地長野県長野市東之門町400-2
営業時間通常:6:30~売り切れ次第終了
冬季(12〜3月):7:00~売り切れ次第終了
定休日不定休(基本水曜日)
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約4分
駐車場要確認
公式サイトhttps://www.fujitakuemon.com/

門前農館さんやそう

画像引用元:門前農館さんやそう

「門前農館さんやそう」は、長野の伝統的な郷土食「おやき」を味わえるお店です。大きめのまんじゅうのようなおやきは、食べ歩きにもぴったり。辛大根、野沢菜、さつまいも、かぼちゃなどいろいろな具材があるので、軽食としてもおやつとしても楽しめます。ぜひいろいろな種類をためしてみてください。

ほかの店ではなかなか見かけない、ポテサラ風の「ポテトおやき」もおすすめですよ!

施設名門前農館さんやそう
所在地長野県長野市大門町518
営業時間9:00~17:30
定休日12月31日
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約8分
駐車場要確認
公式サイトhttps://www.sanyasou.co.jp/

信州りんご菓子工房 BENI-BENI

画像引用元:信州りんご 菓子工房 BENI-BENI

最後に紹介するのは、仲見世通りにある「信州りんご菓子工房 BENI-BENI」。長野特産のりんごをつかった、ふわふわ・サクサクの「カスタードアップルパイ」が人気のお店です。店内ではアップルパイを焼き上げる工程を見ることができますが、これは「視覚と香り」を楽しんでもらうための工夫。ぜひ焼きたてを味わってみましょう。

参拝で歩き疲れたなら、信州産りんご専門店ならではの「ソフトクリーム(特製りんごソースがけ)」でクールダウンするのもいいですね。

施設名信州りんご菓子工房 BENI-BENI
所在地長野県長野市元善町484
営業時間9:00~18:00
定休日なし
アクセス善光寺(本堂)から徒歩約4分
駐車場要確認
公式サイトhttps://beni-beni.shop/

魅力たっぷりの善光寺!次の休日は長野へ行こう

歴史と神秘的なエピソードに彩られた善光寺。国宝や重要文化財に指定された境内の建物群はもちろん、周辺エリアにも魅力的なスポットがたくさんあります。ぜひ次の週末・休日は長野へ遊びに行きましょう!

※ 本記事は2023年10月8日時点の内容です

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