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円安のときに海外旅行すると損をする?おトクに旅行するためのヒントを解説します

円安のときに海外旅行すると損をする?おトクに旅行するためのヒントを解説します

そろそろ海外旅行に行きたいけど「円安」ってどうなってるの?そもそも円安って何?……この記事ではそんな疑問を感じている方のために、「円安」「円高」と海外旅行の関係や、おトクに海外旅行するためのコツをご紹介します。

そもそも円安とは?

よく聞く「円安」や「円高」という言葉。なんとなく分かったつもりでいても、いざ海外旅行の計画を立てるときに、「結局どういうことなの?」と疑問だらけになってしまう人は少なくありません。この記事では、おも

に円安と海外旅行の関係を中心にわかりやすく解説していきます。

まず「円安」とは、簡単に言えば、日本円の価値が他の国の通貨に対して下がっている状態です。たとえば昨日が1ドル=100円で、今日は1ドル=110円なら、昨日より今日の方が円安といえます。

もう少しわかりやすく説明すると、昨日は1ドルを100円で買えた(交換できた)のに、今日は110円で買わなくてはいけないということです。

一方、ドル以外の主要通貨についても考えてみましょう。たとえば、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、カナダドルなどは、日本人の海外旅行者にも比較的なじみのあるの通貨です。

これらの通貨もドルと同じように円安・円高の影響を受けます。円安が進むと、同じ通貨を手に入れるためにより多くの日本円が必要となるのも同じです。つまり海外旅行を計画する人にとって、円安や円高は、しっかり考える必要がある重要なポイントといえます。

海外旅行をするなら「円安」と「円高」のどちらが有利?

では実際に、円安や円高は海外旅行にどのような影響を与えるのでしょうか。

円安で海外旅行をする場合

円安のときに海外旅行に出かけると「旅行費用は増えます」。なぜなら、日本円の価値が下がっているため、同じ金額の外貨を手に入れるために、より多くの日本円が必要になるからです。ホテルの予約、レストランでの食事、観光地の入場料、お土産など、すべての場面で出費が増えると考えてください。

具体的な数字をつかってイメージを膨らませてみましょう。今回は例としてアメリカへの旅行を考えます。為替レートの設定は、旅行前が1ドル=120円、旅行時が1ドル=150円です。

まず、ホテルの宿泊費が1泊100ドルだったとします。旅行前は日本円で12,000円(100ドル×120円)でしたが、旅行時にはなんと15,000円(100ドル×150円)です。1泊あたり3,000円の増額となり、1週間滞在すると合計で21,000円も出費が増えることになってしまいます。

次に、食事が1食20ドルだとします。旅行前は日本円で2,400円(20ドル×120円)でしたが、旅行時には3,000円(20ドル×150円)です。1日3食を想定すると、1日あたり1,800円、7日間で12,600円も余分に食事にかかることになります。

さらに、観光地の入場料が30ドルだとすると、旅行前は日本円で3,600円(30ドル×120円)だったのに、旅行時には4,500円(30ドル×150円)になります。これを4か所訪れるとなると、3,600円もの余分な出費です。

つまり、円安の影響はホテル代、食事代、観光地の入場料など、旅行中のあらゆる出費に影響を及ぼします。

もちろん、このシミュレーションはあくまで一例であって、現地の物価変動やそれぞれの旅行スタイルによる消費パターンなど、さまざまな要素で具体的な出費が変わる点に注意してください。

円高で海外旅行をする場合

反対に、円高のときに海外旅行に行くと「旅行費用は抑えられます」。円が強いときは、同じ金額の外貨を、より少ない日本円で手に入れることができるからです。

こちらも先ほどと同じようにシミュレーションしてみましょう。為替レートの設定は旅行前が1ドル=150円、旅行時が1ドル=120円として、それ以外の設定は先ほどと同じです。

まずホテルの宿泊費が1泊100ドルだった場合、旅行前のレートだと日本円で15,000円(100ドル×150円)です。旅行時にはこれが1泊12,000円(100ドル×120円)になり、1泊あたり3,000円も節約できます。7泊するなら合計21,000円の節約です。

また食事が1食20ドルだったとすると、旅行前は日本円で3,000円(20ドル×150円)、旅行時には2,400円(20ドル×120円)となります。1日3食とすると、1日あたり1,800円、7日間で12,600円の節約です。

さらに、観光地の入場料が30ドルだった場合、旅行前は日本円で4,500円(30ドル×150円)だったものが、旅行時には3,600円(30ドル×120円)になります。これを4か所訪れるとなると、合計3,600円の節約になります。

海外旅行は円高のときに行くべき?

海外旅行に行くなら、円安より円高のときのほうが間違いなくおトクでしょう。

ただし円安だからといって海外旅行をあきらめる必要はありません。経済の動きは専門家でも予測が難しく、ましてや一般の人が「円高の時期を狙って旅行を計画する」ことはほとんど不可能だからです。

無理に円高の時期を予想するよりも、円安を上手に乗り越えて海外旅行を楽しむ方法を見つける方が簡単ですよ!

円安でもおトクに海外旅行するには?

次に、円安でもお得に海外旅行をするためのヒントをいくつか紹介します。

両替は最低限に

海外旅行では現地通貨を手に入れるために両替が必要です。ただし通常は両替するたびに手数料が発生するため、両替はできるだけ少ない回数に抑えるようにしましょう

ちなみに両替をする場所によっても為替レートや手数料は変わるので、無計画な両替はムダな出費につながります。

【空港の窓口や為替両替機】

利便性は高いですが、レートの条件は悪く、手数料も一般的に高めです。緊急時や到着直後の少額の両替に使う程度に留めましょう。

【銀行の窓口】

比較的良好なレートで両替できることが多いです。ただし、営業時間内でないと利用できないため、事前に調査しておくことが重要です。

【街中の両替所】

一部の観光地では、街中にたくさんの両替所があります。レートは比較的良いですが、場所によっては詐欺に遭うリスクもあるため、信頼できる両替所を調べましょう。

【ホテルの両替所】

空港と同じく利便性の高さが魅力です。レートは一般に空港の両替所より良いものの、銀行窓口や街中の両替所には劣ります。こちらも緊急時に、少額両替に使う程度に留めましょう。

クレジットカードを活用する

現地での支払いはクレジットカードの利用をおすすめします。両替所を使う必要が少なくなるぶん、支払う手数料も少額で済むからです。

また多くのクレジットカードには、利用するごとにポイントが貯まる仕組みがあります。特に、旅行に特化したカードでは航空マイルが貯まることもあり、これを次回の旅行に利用することで、コストを抑えることができるでしょう。

余った現金は日本円に再両替

海外から帰国するときに余った現地通貨は、日本円に再両替しましょう。円安のうちに両替をすれば、円高のときよりも多くの日本円が戻ってきます。

ただし旅行から帰ってきたタイミングで急激な円高になった場合は、円安になるまで再両替を待つのもアリです。

円安でも海外旅行を楽しもう!

円安は海外旅行を計画する人にとって悩みの種ですが、無理にそれを避けるのではなく、上手に乗り切る方法を見つけましょう。両替は最低限に、クレジットカードの活用、そして余った現金の再両替と、具体的な対策を講じることによって、円安でもおトクに海外旅行を楽しんでください。

※ 本記事は2023年6月11日時点の内容です

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