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スキューバダイビングのライセンスを取るには?気になるポイントを解説します

スキューバダイビングのライセンスを取るには?気になるポイントを解説します

美しい海の世界を探検できるスキューバダイビング。「挑戦してみたいけど、ライセンスを取るのが難しそう…」とお悩みの方のために、この記事ではライセンスの種類や取り方を紹介します。気になる疑問や不安を解消して、スキューバダイビングの世界に飛び込みましょう!

スキューバダイビングにはライセンスが必要?

タンクを背負って海に潜るスキューバダイビング。観光などでも楽しめる体験ダイビングと認定ダイバーの2種類があるのをご存じでしょうか?

体験ダイビングはライセンスを持っていなくても楽しめますが、潜る前に毎回レッスンを受け、ライセンスを持つインストラクターと一緒に潜らなくてはなりません。潜れる深さは水深5m程度、長さは20分程度です。

一方の認定ダイバーは、潜れる深さも長さも段違い。初級のライセンスでも水深18mまでダイビングが可能です。時間も30〜40分と長くなり、より本格的なスキューバダイビングが楽しめます。

スキューバダイビングを思いっきり楽しみたい人は、ぜひライセンスの取得を目指しましょう。

スキューバダイビングのライセンスについて

画像引用元:PADI

スキューバダイビングのライセンスは、正式には「Cカード」と呼ばれています。国家資格ではなく民間の指導団体が発行しているもので、団体数は日本国内だけでも30以上です。ライセンスはレベルによってランクが分けられており、指導団体の種類によっても講習の内容が異なります。

初心者がまず取得する初級ライセンスでは、器材のつかい方や海について学ぶ学科講習、プール講習、海洋実習などを行います。ダイビングスクールやショップによって、費用や取得までのスケジュールが異なるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。

認定団体

スキューバダイビングのライセンス(Cカード)を発行する認定団体はたくさんありますが、なかでもとくに知名度が高い団体はアメリカのPADI(パディ)です。日本でも多くのダイビングスクールでPADIのライセンスを取得できます。もちろん世界中で通用するライセンスなので、どの団体のライセンスを取ろうかと迷ったら、PADIを選んでおくと間違いないでしょう。

有名な認定団体はほかにも、NASAと提携を結ぶNAUI(ナウイ)をはじめ、SNSI(エスエヌエスアイ)、DACS(ダックス)などがあります。指導団体にはそれぞれ特徴があるので、自分にあったものを選んでください。

ランク

認定団体によってランクの種類が異なるので、ここではPADIのライセンスについて紹介します。

PADIで発行されている初級ライセンスは「OWD(オープン・ウォーター・ダイバー)」です。取得するには、まず学科講習で基礎知識を学んだあと、プールや海で器材をつかった実習を行います。費用はスクールによっても異なりますが、おおむね5〜10万円です。対象年齢は15歳以上(ジュニア・オープン・ウォーター・ダイバーは10歳以上)で、取得すると水深18mまで潜れるようになります。

OWDの次のランクは「AOW(アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー)」です。魚の見分け方や海中での移動方法など、25種類の項目から興味のある項目を選んで受講します。

より上を目指す方には「RED(レスキュー・ダイバー)」や、アマチュア最高峰ランク「MSD(マスター・スクーバ・ダイバー)」があり、プロダイバーとして水中のガイドができる「DM(ダイブマスター)」、「AI(アシスタント・インストラクター)」へと続いていきます。

なお、PADIでは、水深12mまでインストラクター付きで潜れるようになる「スクーバ・ダイバー」というコースも設けています。Cカードではありませんが、OWDの予習になるうえ、スクールによってはOWDのライセンスを取得する際に一部の講習が免除されます。

スキューバダイビングのライセンスを取得するには

ここからは、実際にスキューバダイビングのライセンスを取得するまでの流れを説明します。

申込み

まずは、ダイビングスクールやショップでライセンス取得コースの申し込みを行いましょう。申し込み方法にはオンラインや電話などがありますが、スクールによって異なるため注意してください。どのスクールにするか決めかねている場合は、資料請求をしたり、スクールの説明会に参加したりするのがおすすめです。説明会に参加した場合は、そのまま申し込みを行うことも可能です。

なお、申し込みでは最初の講習(学科)の日程を聞かれる場合が多いので、講習用のスケジュールをおさえてから申し込むようにしましょう。

学科講習

学科講習では、スキューバダイビングについての基礎知識を学びます。基本的には教材や動画を見て自主学習を行ったあと、スクールで学科講習を行います。所要時間はスクールによって異なりますが、6時間〜10時間ほどです。

なかにはeラーニングやリモートで学科講習を行っているスクールもあります。通うのが大変な方や仕事との両立を考えている方は検討してみてください。

プール講習

学科講習で基礎知識を身に付けたら、次はプールで器材をつかった講習を行います。器材の扱い方や調整方法、水への入り方、呼吸方法などを細かく教えてもらえるので、気になることはすべて聞いておきましょう。所要時間は3〜6時間ほどで、複数回に分けて行われる場合もあります。

基本的にプール講習ではダイビング用のプールを使用しますが、なかには限定水域と呼ばれる波のない浅い海で行うスクールも。詳しくは申し込みの際に事前に確認しましょう。

海洋実習

プール講習が終わると次は海で実習を行います。初級ライセンスでは4ダイブ以上が必要なため、1日2回、2日に分けて4ダイブを行います。1ダイブの時間は20〜40分です。基本的にはプールで習ったことを繰り返し行うため、特別難しいことはありません。

実際に海に出ると、よりスキューバダイビングの楽しさを実感できるでしょう。

学科テスト

学科講習のあと、または海洋実習のあとに学科テストを行います。学科テストは復習の意味合いが強く、内容は難しくありません。実際にしっかりと講習を受けていれば、問題ないでしょう。

もし、心配がある場合には事前に復習しておくとより安心です。

スキューバダイビングのライセンスを取れる場所

スキューバダイビングのライセンスは、ダイビングスクールやショップ、リゾート型の講習、インストラクターの個人講習など、さまざまな方法で取得できます。自分にあった方法を見つけましょう。

ダイビングスクール

ダイビングスクールは都市型スクールとも呼ばれ、東京や埼玉、栃木など、それぞれの地域の都市部にあります。自宅から通える場所を選ぶことで、仕事や学業と両立しながらスキューバダイビングのライセンスを取得できるのが魅力です。プールや海まで無料で送迎してくれるスクールを選べば、車を持っていない方でも大丈夫。

一方で都市部にあることから、ダイビングショップよりも費用は高めです。また一度にたくさんの人と講習を行うスクールも多いため、マンツーマンレッスンを希望する場合は事前の確認が必要です。

ダイビングショップ

ダイビングスポットの近くにあり、現地で講習を行うのがダイビングショップです。ダイビングスクールに比べて費用を抑えられ、少人数でも開催してくれるところが多いのが特徴です。また多くのダイビングショップでは、3日間程度の短期集中でライセンスを取得できるコースも用意されています。

都市部に住んでいる方の場合は講習のたびにショップへ通うのが大変かもしれませんが、その場合は近くのホテルや民宿などを利用しましょう。

リゾート型の講習

沖縄やハワイなどの旅行ついでにスキューバダイビングのライセンスを取得するのが「リゾート型の講習」です。憧れのスポットでダイビングを学べるうえ、ライセンス取得にかかる費用も比較的少ないため人気があります。。

ただし旅行先で訪れたい場所に行く時間が減ったり、決められたスケジュールにあわせて動く必要があったりする点には注意が必要です。また人によっては、せっかく取得したライセンスを、地元に戻ってからなかなか生かせないというケースも少なくありません。

インストラクターの個人講習

スキューバダイビングのインストラクター資格を持つ知人や友人がいる場合、本人から直接講習を受けることもできます。自由度の高さや費用を抑えられる点はメリットですが、講習経験が少ない場合は注意も必要です。

なお、個人講習を行っているインストラクターはめったにいないので、基本的には先に紹介した3つの方法がメインだと考えておきましょう。

スキューバダイビングライセンスのQ&A

費用はどれくらいかかるの?

スキューバダイビングのライセンスを取得するために必要な費用は、初級ライセンスの場合5〜10万円と言われています。ダイビングスクールやショップによってコース費用に含まれる内容が異なるので、事前に忘れずチェックしておきましょう。たとえば、コース費用のほかに器材レンタル代や申請代、事務手数料などが別で必要となる場合があります。

また、ライセンスの取得には交通費や宿泊費なども別途必要な場合がほとんど。スクールやショップなどであれば多めに考えて10万円、沖縄やハワイなどで取得する場合はさらに旅費分を用意しておきましょう。

どんな器材が必要?費用は?

スキューバダイビングでは、マスクやスノーケルなどの「軽器材」、タンクに装着する「重器材」、ダイビングスーツ、水中ライト、ダイビングコンピューターなどが必要です。すべてを購入すると30万円以上はかかります。

しかし、ほとんどのスクールでは基本的にセット一式、1日7,000〜1万円でレンタルを行っています。ライセンス取得まではレンタル器材を利用して、潜る回数が多くなったら自分のものを購入しても良いでしょう。また、ほとんどの場合で個別に器材をレンタルできるので、予算にあわせて少しずつ器材を揃えるのがおすすめです。

ライセンスがとれるまでの時間はどれくらい?

ライセンスがとれるまでの期間は講習内容によって異なりますが、初級ライセンスの場合実際にスクールへ通う日数は2〜4日です。ただし、都市型スクールに通っていて、仕事や学校終わりの時間をつかって講習を進める場合には、1か月以上かかることもあります。

なお、ライセンスを取得した証明となるCカードは、多くの場合オンラインで即日発行されます。

年齢制限や体力制限はある?

年齢制限や体力制限はありませんが、ライセンス取得は15歳から(ジュニアライセンスは10歳から)です。15kgほどのタンクを背中に背負い、4kgほどの器材を身に付けるため、合計20kgの重さに耐えられれば問題ありません。

なお、水中では陸上ほど重さを感じないため、力に自信がなくてもまずはチャレンジしてみましょう。

どんなショップ(講習)を選べばいいの?

まずは、どの団体のライセンスを取得するか決めます。次に、ダイビングスクールにするのか、海辺のショップにするのか、沖縄などで旅行中に取得するのかを考えましょう。

取りたい場所が決まったら、講習の費用や通いやすさ、スケジュールなどをチェックします。初級ライセンスの場合、費用は5〜10万円となっていますが、別途器材レンタル代やライセンス申請代、教材代などが取られる場合もあるので確認が必要です。

ショップ選びに迷ったら、ショップの雰囲気や相性、ファンダイビングツアーの回数などをチェックしてみてください。取得後長く付き合うこともあるので、一緒にダイビングを楽しみたいと感じられるショップを選ぶと良いでしょう。

ライセンスを取得してスキューバダイビングを楽しもう!

スキューバダイビングのライセンスを取得すれば、海に行くのがより楽しくなるでしょう。普通に潜るだけでは見られない景色もたくさん見られます。

ライセンス取得には5〜10万の費用こそかかるものの、不安がなくなるまでレクチャーをしてもらえるうえ、海のことも勉強できるので、泳げない人もライセンスにチャレンジする価値はあります。自分にあったスクールやショップを見つけて、ダイビングへの第一歩を踏み出してみてください。

※ 本記事は2024年4月26日時点の内容です

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