公開日:2023年10月16日
箱根神社にはどんなご利益がある?両社参り・三社参りについても紹介します
古来から心願成就や勝負事の神として信仰されてきた箱根神社。現代では箱根を代表するパワースポット、そして人気の観光スポットとしてたくさんの人々が訪れます。この記事では箱根神社のご利益やお参りの方法について紹介していきます。
この記事の目次
箱根神社とはどんな神社?
箱根にはさまざまな名所・見どころがあります。関東屈指のパワースポットとして人気の「箱根神社」もそのひとつ。都心からわずか2時間程度でアクセスできることもあり、週末や休日には大勢の参拝客や観光客が訪れにぎわっています。
また、箱根神社と深い関係にある「九頭龍神社」や「箱根本宮」とあわせてお参りをすることを「両社参り」「三社参り」といい、よりご利益があるといわれています。
箱根神社について
伝承によると「箱根神社」が創建されたのは西暦757年です。ご祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三柱で、合わせて箱根大神(はこねのおおかみ)と呼ばれています。
創建以来、箱根神社は関東を守護する神社として坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)、源頼朝(みなもとのよりとも)、徳川家康(とくがわいえやす)といった武将たちに深く信仰されてきました。
江戸時代以降は庶民の参拝者も増え、現在では国内外から大勢の観光客が集まる人気スポットとなっています。
九頭龍神社とは
「九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)」は、箱根神社と深い関わりがある神社です。箱根神社と同じく、万巻上人(まんがんしょうにん)という人物により創建されました。ご祭神は九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)で、もともとは芦ノ湖で暴れていた毒龍だったのだそう。現在では水の神様として信仰されています。
ちなみに九頭龍神社には「本宮」と「新宮」があります。本宮があるのは箱根神社から芦ノ湖沿いに進んだ先の森の中です。
一方、新宮は「本宮にお参りが難しい人」のために建てられたお社で、箱根神社のご本殿の右隣に社殿があります。鳥居の前には九頭龍をかたどった「龍神水舎」があり、ここでお水を汲んで持ち帰る人も多いのだそう(持ち帰り用のペットボトルが販売されています)。
箱根元宮とは
「箱根元宮(はこねもとつみや)」は、古来より山岳信仰の聖地とされてきた駒ケ岳の山頂に立つお社で、箱根神社の奥宮(おくみや)とされています。この場所の山岳信仰は2500年近い歴史があるといわれていますが、現在の社殿が建てられたのは1964年です。
なお箱根元宮は神山(かみやま)という山そのものがご神体なので、本殿はありません(拝殿のみです)。
箱根神社の所在地・アクセス
名称 | 箱根神社 |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1 |
受付時間 | お札所・御神印の受付時間:8:15~17:00 御祈祷の受付時間:8:30~16:00 宝物殿の拝観受付時間:9:00~16:00 |
定休日 | なし(宝物殿は展示替等により臨時休館あり) |
アクセス | 伊豆箱根バス(小田急線箱根湯本駅・JR小田原駅・JR熱海駅より乗車):元箱根下車 徒歩約10分 箱根登山バス(JR小田原駅・小田急線箱根湯本駅より乗車):元箱根港下車 徒歩約10分 沼津登山東海バス(JR三島駅より乗車):元箱根港下車 徒歩約13分 東名高速道路:厚木ICから車で約60分 |
駐車場 | あり |
公式サイト | https://hakonejinja.or.jp/ |
名称 | 九頭龍神社 |
所在地 | 【新宮】神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1 【本宮】神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 防ケ沢 箱根九頭龍の森 内 |
受付時間 | 【新宮】お札所・御神印の受付時間:8:15~17:00 【本宮】9:00~17:00(最終入場は16:30) |
定休日 | なし |
アクセス | 【新宮】 伊豆箱根バス(小田急線箱根湯本駅・JR小田原駅・JR熱海駅より乗車):元箱根下車 徒歩約10分 箱根登山バス(JR小田原駅・小田急線箱根湯本駅より乗車):元箱根港下車 徒歩約10分 沼津登山東海バス(JR三島駅より乗車):元箱根港下車 徒歩約13分 東名高速道路:厚木ICから車で約60分 【本宮】 箱根園・ホテルザ・プリンス箱根芦ノ湖/箱根芦ノ湖遊覧船湖尻ターミナルから徒歩約30分 箱根園桟橋からモーターボートで約5分 |
駐車場 | あり |
公式サイト | https://hakonejinja.or.jp/ |
名称 | 箱根元宮 |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 駒ヶ岳山頂 |
受付時間 | お札所・御神印の受付時間:8:15~17:00 |
定休日 | なし |
アクセス | 駒ヶ岳ロープウェイ(箱根園駅より乗車):山頂駅から徒歩約8分 箱根神社から箱根園まで徒歩約30分 箱根神社から箱根園まで車で約7分 |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://hakonejinja.or.jp/ |
箱根神社のご利益
箱根神社にはさまざまなご利益があります。とくに古来から「開運厄除け」「心願成就」「勝運守護」のご利益が信じられ、多くの武将たちに信仰されました。他にも「交通安全」や「恋愛成就(縁結び)」でも人気を集めています。
九頭龍神社では、とくに「恋愛成就」のご利益が有名。他にも「金運アップ」や「商売繁盛(仕事運)」を求めて参拝する人が後を絶ちません。箱根元宮のご利益は「開運厄除け」「心願成就」「交通安全」「恋愛成就」といわれています。
箱根神社をお参りしよう!
箱根神社のお参り方法に、特別な作法はありません。ただし3か所の神社(箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮)をバラバラにお参りするより、セットでお参りする「両社参り」や「三社参り」の方が、より大きなご利益を期待できるそうですよ。
両社参り
両社参りとは、箱根神社と九頭龍神社の「2社」を参拝することです。まずは箱根神社、次に九頭龍神社という順番でお参りしましょう。ちなみに九頭龍神社への参拝は本宮と新宮のどちらでも良いとされています。
新宮は箱根神社のすぐ隣にあるため、お参りは簡単でしょう。一方、本宮へは徒歩、船、レンタサイクルなどを利用します。
【両社参り パターン1】
①箱根神社を参拝
②右隣の九頭龍神社 新宮へ
③九頭龍神社 新宮を参拝
【両社参り パターン2】
①箱根神社を参拝
②箱根園へ
③モーターボート・徒歩・レンタサイクルで九頭龍神社 本宮へ※
④九頭龍神社 本宮を参拝
※モーターボートを利用する場合:
箱根園から利用する場合の詳細は箱根園のWEBサイトを確認してください。
箱根ホテル桟橋から利用する場合の詳細は芦ノ湖倶楽部のWEBサイトを確認してください。
※徒歩で向かう場合:
箱根神社~箱根園まで約30分、箱根園~九頭龍竜神社 本宮まで約30分、計約60分所要。
※レンタサイクルを利用する場合:
詳細はザ・プリンス 箱根芦ノ湖の公式サイトを確認してください。
ちなみに両社参りのタイミングとしておすすめなのは「毎月13日」です。この日は10:00から九頭龍神社本宮で祭礼(月次祭)が行われる特別な日で、箱根神社側の「元箱根桟橋」から参拝専用船が出航します。ただし行きは9:30の1便、帰りは11:20と12:10の2便だけなので要注意です。時間を気にせず参拝したいなら、徒歩かレンタサイクルでアクセスしましょう。
三社参り
三社参りとは、箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の「3社」を参拝すること。順番に決まりはありませんが、一般には「箱根神社→箱根元宮→九頭龍神社 本宮」という順番でお参りする人が多いようです。
【三社参りのおすすめパターン】
①箱根神社を参拝
②箱根園駅へ
③駒ヶ岳ロープウェーで山頂駅へ※
④山頂駅から箱根元宮へ
⑤箱根元宮を参拝
⑥箱根元宮から山頂駅へ
⑦駒ヶ岳ロープウェーで箱根園駅へ
⑧モーターボート・徒歩・レンタサイクルで九頭龍神社 本宮へ
⑨九頭龍神社 本宮を参拝
※駒ヶ岳ロープウェーについては箱根 駒ヶ岳ロープウェーのWEBサイトで確認してください。
両社参り・三社参りで箱根神社のパワーを感じよう!
箱根神社を参拝するなら、ぜひ九頭龍神社 本宮や箱根本宮まで足を伸ばしてみましょう。少しだけ時間や手間がかかりますが、そのぶんたくさんのご利益を期待できるかもしれません。ぜひ次の週末は、両社参り、三社参りに挑戦してみてください!
※ 本記事は2023年9月17日時点の内容です