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日光東照宮のみどころ14選!必見のパワースポットも紹介します

日光東照宮のみどころ14選!必見のパワースポットも紹介します

日光を代表する観光地として、また世界遺産としても高い知名度を誇る「日光東照宮」。この記事では「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名な「三猿」をはじめとした、日光東照宮の見どころを紹介していきます。

日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)とは?

関東の北部、日光市にある「日光東照宮」。江戸時代には徳川将軍家が大名や旗本を連れて「日光社参(にっこうしゃさん)」という大規模な参拝を行っていました。現代でも年間を通して多くの参拝者や観光客でにぎわう人気スポットです。

どんな所?

日本には「日光を見ずして結構と言うなかれ」ということわざがありますが、これは日光東照宮の美しさをたたえた言葉です。実際、日光東照宮には国宝や重要文化財を含む55棟の建造物があり、そのなかには色鮮やかな彫刻や金箔で飾られているものも少なくありません。

そもそも日光東照宮は江戸幕府を開いた「徳川家康(とくがわいえやす)」の墓所のひとつ(※墓所はいくつかあります)で、家康を神様としておまつりしている場所です。江戸幕府が力を入れて、豪華な建物群を建造したのもうなずけますね。

日光東照宮は世界的にも有名です。1999年に「日光の社寺:Shrines and Temples of Nikko」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されたこともあり、大勢の訪日客が日光東照宮を訪れています。

日光東照宮の歴史

日光東照宮は1617年に創建されました。この前年に家康が亡くなり、本人の遺言によりこの土地に改葬(一度納めたお骨を他のお墓に移すこと)されたのが始まりです。

1636年には、家康の孫で3代将軍の「徳川家光(とくがわいえみつ)」が大規模な改修を行いました。現存している主な建物はこのときに造られたものです。

その後も、江戸時代には日光東照宮を詣でる「日光社参」が幕府の公式行事として行われ、庶民も大勢参拝に訪れました。江戸幕府が廃止された明治時代には一時的に荒廃しましたが、有志による保全活動によりかつての姿を取り戻し、現在では日光を代表する名所として高い知名度と人気を集めています。

拝観の所要時間

日光東照宮には非常に多くの見どころがあります。それらすべてを一通り見学するには2〜3時間程度が必要です。拝観と主な見どころの見学に絞る場合は、1〜1時間半程度を見ておきましょう。

基本情報

名称日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)
所在地栃木県日光市山内2301(日光東照宮社務所)
開門時間4月1日~10月31日:9:00〜17:00/11月1日~3月31日:9:00〜16:00
※受付は閉門30分前に終了
定休日などなし
拝観料【単独拝観券】
大人・高校生      1,300円 / 小・中学生      450円  

【東照宮拝観券+宝物館入館券】
大人・高校生      2,100円/小・中学生       770円
アクセス東武バス(JR日光駅・東武日光駅より乗車):表参道下車 徒歩約2分/大猷院・二荒山神社前下車 徒歩約5分
日光宇都宮道路:日光ICから車で約10分
駐車場あり(200台)
公式サイトhttps://www.toshogu.jp/

日光東照宮の動物たちに会いに行こう!

日光東照宮の建造物を飾る彫刻の中には実在のもの、空想上のものを含めさまざまな「動物」たちがいます。ここでは特に有名なものを紹介します。

東廻廊潜門(ひがしかいろうくぐりもん)の「眠り猫」

家康の墓所へと続く参道入口の門(「東廻廊潜門」)には「眠り猫」と呼ばれる彫刻があります(国宝です!)。目を閉じた猫の姿は「寝たふりをして家康公の墓を守っている」とも「戦国の時代が終わり平和な世界が訪れたことの象徴」ともいわれています。眠り猫の反対側には「竹林で遊ぶ雀(すずめ)」の彫刻があるので、こちらもぜひ見ておきましょう。

神厩舎(しんきゅうしゃ)の「三猿」

ユーモラスなポーズの「三猿」は、神様に奉仕する馬が暮らす馬小屋「神厩舎」を飾る彫刻です。見ざる・言わざる・聞かざるの姿は「悪い言葉や行いを聞くな、見るな、言うな」という教えを象徴しているのだそう。ちなみに古来から「猿は馬を守る」と言われていて、神厩舎にも三猿を含め合計16匹の猿が飾られています。

上神庫(かみじんこ)の「想像の象」

重要な宝物を収蔵する「上神庫」にあるのは、ちょっと不思議な「想像の象」。向かい合うように並ぶ2頭の象の姿は、金の耳飾りや三角の目、3本の尾や体毛など、実在の象とは微妙に異なります。実はこれらの象、実物を見ずに想像だけで描いたのだそう。ぜひ自分の目で確かめに行きましょう!

五重塔の「十二支」

1650年に建造された五重塔には、建物をぐるりと囲むように「十二支」の彫刻が飾られています。一般的な十二支は「子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)……」と続きますが、日光東照宮の十二支は寅から始まります。これは家康が寅年生まれ(諸説あり)とされているためなのだとか。

ちなみに2代将軍の秀忠は卯(うさぎ)年、3代将軍の家光は辰(たつ)年生まれです。3人の将軍の干支(虎、うさぎ、龍)は塔の正面に並んでいるので、ぜひ写真に収めてみましょう。

日光東照宮のパワースポット3選

およそ300年続いた江戸幕府をひらいた家康をおまつりする場所だけに、日光東照宮に不思議な力を感じるという人も多いようです。ここではそうしたパワースポットのなかでも、とくに人気の場所を紹介します。

奥宮宝塔(おくみやほうとう)

日光東照宮の最奥、207段の石段を登った先に家康の墓所である「奥宮(おくみや)」があります。さらにその奥にあるのが「奥宮宝塔(おくみやほうとう)」です。唐銅製(金・銀・銅の合金)といわれる宝塔の下には、家康の遺体が安置されているといわれています。

宝塔の隣には「叶杉(かなえすぎ)」という杉の木があり、この木に向かって願い事をすると「叶う」といわれています。家康にあやかって出世や成功のご利益を受けたい人は必見のパワースポットですよ。

上新道(うわしんみち)

日光東照宮の五重塔から約200メートル西に行くと「二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)」という神社があります。その間を結ぶ参道が「上新道(うわしんみち・かみしんみち)」です。一説によるとこの道は「良い気の通り道」だそうで、とくに日光東照宮から二荒山神社に向かって歩くことで強いパワーをいただけると信じられています。そのため「上神道」と書かれることもあります。

ちなみに二荒山神社は767年の創建といわれ、日光東照宮よりはるかに歴史の古い神社です。こちらも強力なパワースポットとされていますので、ぜひ足を運んでみましょう。

北辰の道(ほくしんのみち)の起点

「北辰の道」とは北極星(北辰)に向かう道です。日光東照宮は江戸の真北にあり、写真の奥に見える「陽明門」の真上に北極星が輝いて見えるように設計されています。その北極星に向かう道、北辰の道の起点がちょうど(写真の)鳥居の手前にあり、そのあたりにパワーが集中していると信じられています。

陽明門をお参りするときは、ぜひ立ち止まって起点を探してみてください!

日光東照宮にはほかにも見どころがいっぱい!

日光東照宮は、境内にあるほぼすべての建造物が見どころといっても過言ではありません。ここではその中でも、とくに目を引く建物を紹介します。

陽明門(ようめいもん)

日光東照宮で最も有名な建物が、国宝の「陽明門」です。細かな細工が施された金具をはじめ、伝説の神獣や聖獣、仙人などを描いた彫刻、絵画などの芸術作品がぎっしりと詰まった豪華な建物は、いつまでも飽きずに見ていられることから「日暮の門(ひぐらしのもん)」とも呼ばれています。

ちなみに2013年から2017年にかけて40年ぶりの大規模修復工事が行われました。金色に輝く陽明門を、ぜひ目に焼き付けにいきましょう。

廻廊(かいろう)

陽明門の左右に延びる色鮮やかな「回廊」も国宝です。壁一面には「我が国最大級の花鳥の彫刻」(公式サイトより)をはじめ、霊獣、雲、波、果物などさまざまな彫刻がびっしりと並べられています。ちなみに冒頭で紹介した「眠り猫」も、この回廊に施された彫刻のひとつです。

これらの彫刻はいずれも一枚板の透かし彫り。高度な技術をぜひその目で確認してくださいね。

御本社(ごほんしゃ)

日光東照宮の中心ともいえる「御本社」も国宝の建築物です。本殿・石の間・拝殿で構成されていて、さまざまな行事(例祭や年中の祭典など)がここで行われます。

本殿内部には大広間を挟んで東側に「将軍着座の間」があり、日光社参の際には将軍が利用したといわれています。通常、将軍着座の間には立入りできませんが、特別に入室が許される「特別祈祷ツアー」もあるので、興味がある方はぜひ申し込んでみてください。

唐門(からもん)

本殿の入口にあるのが、金と白のカラーリングが印象的な「唐門」で、こちらも国宝です。正面から見ると中央が弓なりになった門の形は「唐破風(からはふ)」と呼ばれ、お城やお寺によく見られる造り。唐門の場合は前後左右どこから見ても唐破風があるため「四方唐破風造り」の建築様式、といわれています。

ちなみに唐門正面の左右の柱には「昇龍」と「降龍」の彫刻があり、唐門の屋根には「龍」と「唐獅子(からじし)」の彫像が置かれています。この唐獅子は正確には「恙(つつが)」という伝説の霊獣で、昼は龍が門を守り、夜は恙が守るという意味が込められているそうです。

奥宮(おくみや)

奥宮(もしくは奥社)は家康の墓所です。日光東照宮でいちばん奥まった場所にあり、拝殿、「鋳抜門(いぬきもん)」、そして上で紹介した「奥宮宝塔」で構成されています。奥宮は日光東照宮のなかでもとりわけ神聖な場所とされ、鋳抜門の手前に一対の狛犬、さらに門の左右に「蜃(しん)」と呼ばれる伝説上の生き物が配置され、宝塔を守っています。

徳川家にまつわる宝や日本の美術を鑑賞するなら

日光東照宮には、徳川将軍家にまつわる宝物や美術品も数多く収められています。それらの一部は境内にある「宝物館」や「美術館」に収蔵されています。

東照宮宝物館(とうしょうぐうほうもつかん)

「東照宮宝物館」は家康の遺品をはじめ、朝廷や大名家などから奉納された品々を展示公開している施設です。たとえば家康みずから着用していた「南蛮胴具足(なんばんどうぐそく)」という甲冑や愛用の刀は、大河ドラマで家康ファンになった人も必見の逸品でしょう。

また1634~1636年の大改修時に使われた大工道具や工具箱(どちらも国宝)も展示されています。日光東照宮の建物群と合わせて、ぜひ見学してください。宝物館の1階にはカフェがあるので、休憩にもぴったりですよ。

施設名東照宮宝物館(とうしょうぐうほうもつかん)
営業時間4月1日~10月31日:9:00〜17:00
11月1日~3月31日:9:00〜16:00
※受付終了は閉館30分前 ※開館時間は変更する場合あり
定休日年中無休 ※展示替えのため休館する場合あり
入館料大人・高校生 1,000円/小・中学生 400円  

【東照宮拝観券+宝物館入館券】
大人・高校生      2,100円/小・中学生       770円

東照宮美術館(とうしょうぐうびじゅつかん)

「東照宮美術館」は、昭和初期に社務所として建てられた「朝陽閣(ちょうようかく)」という建物を利用した美術館です。当時の社務所に使われていた杉戸や襖などの「障壁画(しょうへきが)」や、掛け軸などを展示しています。

日本画の巨匠「横山大観(よこやまたいかん)」の「朝陽之図(ちょうようのず)」をはじめ、著名な日本画家たちの作品を間近で鑑賞できるため、美術ファンなら見逃せません。建物自体は杉並木の古材を利用した近代和風建築で、古民家好きにもおすすめですよ。

施設名東照宮美術館(とうしょうぐうびじゅつかん)
営業時間4月1日~10月31日:9:00〜17:00
11月1日~3月31日:9:00〜16:00
※受付終了は閉館30分前
定休日※年中無休
入館料大人 800円/高校生 600円/小・中学生 400円

見どころだらけ!の日光東照宮で一日中楽しもう

神社好きやパワースポットのファンはもちろん、美術好きや建物好きも一日中楽しめる日光東照宮。唐門をはじめ、最近の大改修で多くの建物がより鮮やかになりました。まだ行ったことがない人はもちろん、「ずいぶん前に行ったことがある」という人も、あらためて日光東照宮の魅力を見つけに行きましょう!

※ 本記事は2023年9月10日時点の内容です

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