大阪の最強のパワースポット「住吉大社」。ご利益は?五大力、招き猫、おもかる石などの縁起物アイテムとは?本記事では、実際に筆者が訪れて得た情報をもとに、住吉大社へのアクセス、駐車場なども含めてご紹介します。
この記事の目次
住吉大社とは?
「住吉大社」は、大阪府大阪市住吉区にある神社。全国に約2,300社ある住吉神社の総本社です。1800年以上の歴史をもち、住吉区の地名の由来にもなっています。
夏に行なわれる「住吉祭」は、“大阪の夏祭りの総決算”と言われるほど。地元の人たちからは「すみよっさん」と親しみを込めて呼ばれ、三が日の初詣に訪れる人の数は毎年200万人にもなるそうです。
どんなご利益があるの?
住吉大社のご利益は、商売繁盛、縁結び、子宝、家内安全などさまざま。そのため、大阪最強のパワースポットと言われています。厄除けで参拝・祈祷する方も多く、とくに七五三は10月下旬から11月中旬に大混雑するそうです。
住吉大社へ実際に行ってきた
ここからは、筆者が実際に訪れた模様を踏まえて、住吉大社へのアクセス方法、注目スポット、パワースポット、近くのグルメもご紹介します。
住吉大社へのアクセスは
住吉大社へのアクセス方法は、南海電鉄の南海本線で住吉大社駅下車徒歩約3分、南海高野線で住吉東駅下車約5分。そして、阪堺電車の阪堺線、上町線で住吉鳥居前駅下車徒歩すぐの3パターンあります。
おすすめは阪堺線、上町線で住吉鳥居前駅へ行くルート。路面電車なので、大阪の街並みをゆっくり見ながら旅行気分が味わえますよ。
夏の例大祭、住吉祭も
住吉鳥居前駅で降りると、すぐ目の前が住吉大社です。夏の住吉祭が近いからでしょうか、たくさんの提灯が飾られていました。
住吉祭は、例年7月30日、31日、8月1日の3日間行われます。
住吉大社マップ
住吉神社の境内の広さは約3万坪。東京ドームと京セラドーム大阪は約1.5万坪らしいので、2つ分でしょうか。何個分と聞いてもピンと来ませんが、とにかく広いんです。
ちなみに200台ほど収容できる駐車場は、鳥居に向かって右側にあります。お祭りの時期や年末年始には交通規制があるのでお気をつけください。
反橋(そりはし)
鳥居をくぐり少し歩くと見えてくる「反橋(そりはし)」。住吉大社の見どころのひとつです。最大傾斜が48度とかなり急。足腰に自信のある方でも、できれば橋の手すりにつかまりましょう。
反橋は「太鼓橋(たいこばし)」とも呼ばれます。由来は、橋を横から見たら太鼓の胴に似ているからなんです。
正面神池に映る反橋の姿は、おすすめの写真構図。本宮向かって左側にある橋から撮影するのがベストです。
真横から見える石造橋脚は、桃山時代に豊臣秀吉の妻 淀君が子の秀頼の成長を願って造らせたものだとか。
手水舎と祈祷受付所
橋を渡ってすぐ左側に手水舎。住吉大社の手水は、うさぎの石像から流れています。
住吉大社は、卯年卯月卯日(卯=うさぎ)に鎮座したことにちなみ、うさぎを神様の使いとしているためなんです。
本宮向かって左に建つのがご祈祷受付所。取材時には、厄払いの祈祷やお宮参りの人たちで混雑してました。七五三の11月になるともっと混むそうなので、時期をずらしての参拝がおすすめです。
住吉大社角鳥居(かくとりい)
本宮へ入る前にある「住吉大社角鳥居(かくとりい)」。石で造られており、柱は円柱ではなく、角柱になっています。
朱色に染められた幸寿門前をくぐって本宮エリアへと進みます。
住吉大社の御朱印
入ってすぐ左側にはご祈祷受付・御守授与所。こちらで御朱印もいただけます。手前がおみくじエリアです。
住吉大社の御朱印は毎日9時~17時の間の本社受付でいただけます。末社の御朱印は、月に一度の初辰日の9時~16時、例祭日の9時~17時で受け取れるそうです。また、これまで御朱印紙でいただいていましたが、コロナが5類になったことで御朱印帳自体への書き入れを再開したそうです。とはいえ、1月中と初辰まいり日は対象外なのでご注意を。
国宝に指定されている住吉造の本宮
住吉大社の本殿は、4棟で構成されています。日本の神社建築史上最古と言われる様式のひとつ「住吉造(すみよしづくり)」で造られており、4棟すべてが国宝に指定されています。
住吉造は、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)でできており、 本を真ん中で開いたようなカタチに。特徴はほかにも、回廊がなかったり屋根の両端が正面に向いていたりします。
幸寿門前のすぐ目の前にあるのが、第一本宮。底筒男命(そこつつのおのみこと)という神様が祀られています。
その右隣にあるのが第二本宮。中筒男命(なかつつのおのみこと)が祀られています。
それぞれにお賽銭箱があるので、小銭はたくさん用意しておくと良いですね。
第三本宮があるのは、第一本宮の後ろ。表筒男命(うわつつのおのみこと)が祀られています。
第三宮の後ろには、第四本宮が建っています。神功皇后(じんぐうこうごう)/息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)が祀られています。
ちなみに本宮はすべて西向き、大阪湾を見ています。神功皇后と第一、第二、第三宮の筒男、が海の神様、航海・港の神様とされているからだそう。住吉大社から大阪湾で働く人たちを見守っているんですね。
ご利益期待大の住吉大社の末社
住吉大社には、末社がいくつもあり、それぞれで最強と言われるほどのご利益があるそう。ここからは、その末社のなかで2社をご紹介します。
侍者社(おもとしゃ)
初代神主とその妻神を祀る「侍者社(おもとしゃ)」。第三本宮向かって右側にあります。“神様と人を結ぶ神様”を祀っていることから、縁結びのご利益があるそうです。
参拝だけでも十分ですが、よりご利益をと思う方には、授与所で「おもと人形(初穂料1,000円)」や夫婦円満に良いと言われれる「裸雛(初穂料2,000円)」をいただき、氏名と生年月日を記載して奉納するのをおすすめします。
誰もいない場合が多いので、奉納の方法など授与所で確認しておくと良いでしょう。
楠珺社(なんくんしゃ)
大阪最強のご利益があると言われる住吉大社のなかでも、毎月最初の辰の日に参拝すればより一層のチカラをいただけると言われています。その「初辰まいり」の中心となる神社が「楠珺社(なんくんしゃ)」です。
ここで手に入れたいラッキーアイテムが、「初辰猫(はつたつねこ)」。左手を上げているのが家内安全を招く猫、右手が商売繁盛を招く猫となっています。
初辰猫は集めることでご利益が増すとされ、まずは右手と左手の小さいネコ人形を月ごとに交互で集め、48体集めたら中ネコ人形1体と交換。そしてまた交互に集め続けて、小ネコ48体、中ネコ2体になったら右手か左手を上げた大ネコ1体と交換です。これをもう一度繰り返して、大ネコが2体になったら大願成就となるそうです。ここまでの期間は大ネコ1体につき12年。2体で24年に。始めるなら早い方がいいですね。
住吉大社の最強ラッキーアイテム
住吉大社の境内には、ご利益が期待できるラッキーアイテムが数多くあるのも特徴です。
ここでは4か所をご紹介します。
撫でうさぎ
第四本宮の前にある「撫でうさぎ」の像。うさぎを神様の使いとする住吉大社。そのうさぎの像の身体を撫でて無病息災を祈願すると良いのだとか。
五大力(ごだいりき)
第一本宮向かって右側にある「五所御前(ごしょごぜん)」というパワースポットにある石がラッキーアイテム。
五所御前のエリアの中には、玉石がたくさん。そのなかの「五」「大」「力」と書かれた石をそれぞれ一つずつ集めてお守りにします。体力・智力・財力・福力・寿力の五つのチカラを授かり願いごとが叶うそうです。
願い事が叶ったら、授与所で返納の石(感謝の小石)を購入して五所御前にお返ししましょう。
誕生石(たんじょうせき)
石がラッキーアイテムのパワースポットがもうひとつ。本宮向かって左側にあるのが「誕生石」。
この地は源頼朝の寵愛を受けた丹後局(たんごのつぼね)が、のちの戦国大名、薩摩藩藩主「島津家」の始祖と言われる島津忠久を出産した地と伝えられています。出産時に大きな石を抱いて男児を無事に出産したとして、ここにある小石が安産のお守りにされているようです。
おもかる石
住吉大社の南側、住吉武道館を過ぎて約80m歩いた先にラッキーアイテムが。
「大歳社(おおとししゃ)」境内に鎮座する「おいとしぼし社」の「おもかる石」。願いごとが叶うかどうか占ってくれる霊石だそうです。
やり方は、二拝二拍手一拝をして丸い石をもち上げて重さを確認。次に石に手を置いて願掛けをします。もう一度その石を持ち上げて、1回目より軽かったら願いが叶うそうです。
石は三つあるので、三度目の正直までやるのもOKだとか。
筆者は、変わりませんでした。というより、1回目より重いか重くないかもわかりませんでした。出直してこようと思いました……。
さて、いかがでしたでしょうか。
大阪最強のパワースポットと呼ばれる住吉大社。次は住吉祭の模様をお届けできればと思います!
施設名 | 住吉大社 |
住所 | 大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89 |
開閉時間 | 開門時間 :6:00(4月~9月)、6:30(10月~3月) ※毎月1日と初辰日は6:00開門 閉門時間 :外周門16:00/御垣内17:00(1年中) |
アクセス | 南海本線:住吉大社駅から徒歩約3分 南海高野線:住吉東駅から徒歩約5分 阪堺線(路面電車):住吉鳥居前駅から徒歩すぐ ※正月・住吉祭期間は住吉大社周辺で交通規制が実施 |
駐車場 | あり(有料)※夏祭り期間中は閉鎖 |
公式サイト | https://www.sumiyoshitaisha.net/ |
住吉大社近くのおすすめグルメ
忘れていけないのが、近くのおすすめグルメ情報。住吉大社の周辺にはたくさんおいしいお店がありました。そのなかで厳選して2店を紹介します。
みどりのひつじ(住吉大社から徒歩約5分)※2024年閉店
住吉大社から徒歩5分の距離にあるカフェ「みどりのひつじ」。”香り高い珈琲をどうぞ”という看板に偽りなしのこだわりの一杯が味わえると、地元の方に人気のお店。
店内は、木を基調にした手作り感のある空間で、温かみを感じます。
おすすめは「カスタードプリン(税込450円)」。少し硬めのもったりプリンとメニューに書かれていますが、まさにそれ。コクのある濃いなめらかな味わいで美味しい。
食事メニューで人気なのがカレー。店主こだわりのカレーをぜひ味わってみてください。
※1名につき1ドリンクは必須。デザートのみの注文はできないのでご注意を。
店舗名 | みどりのひつじ |
住所 | 大阪府大阪市住之江区粉浜3-15-30 |
営業時間 | 水~土:11:30~18:00 日:14:00~18:00 |
定休日 | 月、火 |
アクセス | 南海本線:住吉大社駅から徒歩約5分 ※住吉大社から徒歩約5分 |
駐車場 | なし |
公式Instagram | https://www.instagram.com/midorinohitsuji/ |
住吉菓庵 喜久寿(すみよしかあん きくじゅ)
住吉大社の近くには和菓子の名店も。「住吉菓庵 喜久寿(すみよしかあん きくじゅ)」は内閣総理大臣賞にも輝いたこともある和菓子店です。
昭和25年から営業をはじめて半世紀以上、地元住吉で隠れ家的存在の和菓子店であることと、お客様と対面で販売することにこだわっています。
ここでしか買えないお菓子ばかりなので、お土産にもぴったりです。
店舗名 | 住吉菓庵 喜久寿(すみよしかあん きくじゅ) |
住所 | 大阪府大阪市住吉区東粉浜3-28-12 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | 南海本線:住吉大社駅から徒歩約4分 ※住吉大社から徒歩約1分 |
駐車場 | あり |
公式サイト | http://kikuju328.sakura.ne.jp/index.html |
※本記事は2023年7月30日時点の内容です
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この記事を書いた人
吉田ふとし
カラデル編集部
caradel(カラデル)編集部エディター兼ライター。東京生まれ東京育ち。パワースポット巡りやマンガ、お酒、旅行が趣味で特に国内の温泉地や旅館が大好き。みなさんが体験したくなる情報を、温度感高くお届けいたします。