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鶴岡八幡宮の見どころとは?各スポットの由来やご利益も紹介します

鶴岡八幡宮の見どころとは?各スポットの由来やご利益も紹介します

鎌倉を代表する神社のひとつで、歴史上の有名人や出来事と深い関わりをもつ鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。この記事では、多くの観光客から人気を集める鶴岡八幡宮の魅力を紹介していきます。

鶴岡八幡宮について

今も昔も、関東を代表する観光地として人気の「鎌倉」。鎌倉にはさまざまな名所がありますが、その筆頭ともいえるのが「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」です。

歴史は?

鶴岡八幡宮は「鎌倉」の基礎になった神社です。その昔、関東で勢力を拡大していた源頼朝(みなもとのよりとも)が祖先ゆかりの「八幡宮」を現在の場所に移して鶴岡八幡宮の基礎を作りました。ちなみに鶴岡八幡宮が建立されたのは今からおよそ850年前、1180年のことです。鎌倉の発展と妻・北条政子の安産祈願を込めて、源頼朝みずからが指揮をとって造営を進めたといわれています。

鶴岡八幡宮は鎌倉時代以降、「鎌倉武士の守護神」として武士たちの信仰を集め続けてきました。鎌倉幕府の滅亡後は一時期活気が失われましたが、江戸時代になると徳川家康や歴代将軍が鶴岡八幡宮の保護・復興に取り組み、建物の修復や造営が行われています。

さらに江戸時代以降の鶴岡八幡宮(および鎌倉)は観光地として人々の注目を集めるようになり、現代では国内外から多くの観光客が訪れる、関東エリアの人気スポットのひとつとなっています。

ご祭神・ご利益は?

ちなみに鶴岡八幡宮のご祭神は「応神天皇(おうじんてんのう)」「神功皇后(じんぐうこうごう)」「比売神(ひめがみ)」の3柱。これらの神様はまとめて「八幡神(はちまんしん)」といい、勝負ごとや仕事運、安産、金運などの神様として信仰されています。

基本情報

名称鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)
所在地神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
開門時間10月〜3月:6:00〜21:00
4月〜9月:5:00〜21:00
※施設によって営業時間が異なる
定休日などなし ※施設によっては定休日・休館日あり
拝観料無料 ※宝物殿は大人200円
アクセスJR各線・江ノ島電鉄:鎌倉駅から徒歩約10分
横浜横須賀道路:朝日奈ICから車で約15分
駐車場あり(普通車40台)
公式サイトhttps://www.hachimangu.or.jp/

鶴岡八幡宮の見どころ10選

さまざまな逸話が残る鶴岡八幡宮には見どころがたくさんあります。ここでは特に有名な、そしてパワースポットとして人気を集めている10の見どころを紹介します。

舞殿(まいでん)

境内入り口の鳥居(三の鳥居)をくぐり、橋を渡って参道をまっすぐ進むと「舞殿(まいでん)」という建物があります。その名の通り「舞楽(ぶがく)」(雅楽器の伴奏で舞を鑑賞する雅楽の一種)の舞台となる建物で、舞台に柱と屋根が付いた形をしています。この舞殿では源義経(みなもとのよしつね)の側室・静御前(しずかごぜん)が、義経を慕う歌を唄い、舞を舞ったと伝えられています。

ちなみに現在では、鶴岡八幡宮で行われる祭りや各種行事に使われるほか、結婚式に利用されることも多いそうです。

大石段

舞殿からさらに参道を進んだ先にあるのが「大石段」です。61段もあるこの大石段は、実は歴史上の大事件の舞台となった場所だと伝えられています。1219年の1月27日、源頼朝の次男で鎌倉幕府の三代将軍・源実朝(みなもとのさねとも)がこの石段を降りている最中に暗殺されました。

悲劇の舞台となった大石段ですが、今では鶴岡八幡宮で一番のビュースポットとしても知られています。石段から鎌倉市街の方を見渡すと、天気次第ではその先の太平洋や伊豆大島まで見えるそうですよ。

親銀杏・子銀杏(おやいちょう・こいちょう)

大石段を登る前に注目してほしいのが、大石段に向かって左手にある切り株。「親銀杏(おやいちょう)」と呼ばれるこの切り株は、鶴岡八幡宮のご神木だった大銀杏(おおいちょう)の名残です。かつては神奈川県の天然記念物に指定されていた貴重な木で、樹齢は1,000年ともいわれていました。伝説によると、源実朝を暗殺した公暁(こうぎょう/くぎょう)という人物が事件直前、この木の陰に隠れていたといいます。

残念ながら大銀杏は2010年3月に強風のため倒れてしまいましたが、残った幹の部分は親銀杏として元の木のすぐ脇に移植されています。また根の部分から生えてきたひこばえ(芽のこと)は「子銀杏(こいちょう)」として育てられていて、いずれはこの中から大銀杏の後継樹が選ばれるそうです。

本宮(ほんぐう)

大石段を登り切った場所に「本宮(ほんぐう)」があります。鶴岡八幡宮のご祭神、応神天皇・比売神・神功皇后をおまつりする建物で、国の重要文化財に指定されています。ちなみに本宮は何度か火災と再建を繰り返していて、現在の建物は1828年に徳川家斉(とくがわいえなり)が再建させたものです。

本宮は鶴岡八幡宮の中心で、ご祭神をおまつりする最も重要な場所です。大石段を登るのは少し大変かもしれませんが、必ずお参りにいきましょう。

丸山稲荷社(まるやまいなりしゃ)

本宮に向かって左手に進むと、赤い鳥居が続く「丸山稲荷社(まるやまいなりしゃ)」があります。実はこの場所は鶴岡八幡宮が造営される前からあったそうで、地主稲荷とも呼ばれています。また建物は現存する鶴岡八幡宮の建造物のなかで最も古く、室町時代(1336〜1573年)中期に作られたものだとか。

丸山稲荷社は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)をおまつりしています。五穀豊穣や商売繁盛の神様で、とくに商売運や金運を上げたい人に人気のパワースポットです。

白旗神社(しらはたじんじゃ)

参道を戻り、大石段を降りて左手に進むと「白旗神社(しらはたじんじゃ)」があります。ここは鶴岡八幡宮の末社(本宮に付属する小規模な神社)で、鎌倉幕府の初代将軍で鶴岡八幡宮を創建した源頼朝と、三代将軍の源実朝をおまつりしています。創建は頼朝が亡くなった年の翌年(1200年)とのことで、伝説によると妻の北条政子が建てたとされています。

白旗神社の社殿は黒漆塗りに金色の装飾が施されており、とてもシックな雰囲気です。ご祭神の源頼朝にあやかって「必勝」や「学業成就」を祈願する人たちの崇敬を集めています。

鶴亀石(つるかめいし)

白旗神社のすぐ手前に置かれたふたつの丸い石は「鶴亀石(つるかめいし)」です。江戸時代に書かれた書物によると、鶴亀石は水で表面を洗うと鶴亀の文様が輝いてあらわれる「大変おめでたい石」とされています。実際に洗って確かめることはできませんが、ご利益にあやかりたい人たちの注目を集めているパワースポットです。

源平池

「源平池(げんぺいいけ)」は、鶴岡八幡宮の境内入り口近くにあるふたつの大きな池です。三の鳥居から本宮の方向を向いて右手にあるのが「源氏池(げんじいけ)」、左手にあるのが「平家池(へいけいけ)」で、ふたつの池の間には赤い太鼓橋が架けられています。

源氏池には3つの島がありますが、これは「産(さん)」にかけて源氏の繁栄を願う意味があるそうです。一方の平家池には4つの島があり、これは「死(し)」の象徴として平家の滅亡を願う意味があるといわれています。

なお源氏池のほとりには回遊式庭園の「神苑ぼたん庭園」があり、正月ぼたん、春ぼたんなどの時期には大勢の参拝客や観光客でにぎわいます。

旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)

源氏池の中にある島(中の島)にあるのが「旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)」です。参道には平家討伐に立ち上がる源頼朝の旗上げを象徴して、源氏の印である白旗「二引きの白旗」がたくさん掲げられています。ここで必勝祈願をする人も大勢いるのだとか。

ほかにも旗上弁財天社には、良縁や夫婦円満のご利益があるといわれています。北条政子の安産を願って旗上弁財天社の社殿裏に置かれた「政子石」は、安産祈願のパワースポットとして人気がありますよ。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」は、もともと神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館として使われていた建物です。1951年から2016年まで美術館の一部でしたが、閉館後に神奈川県から鶴岡八幡宮に譲渡され、2019年から「鎌倉の文化を発信する新たな施設」として利用されています。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムでは、鎌倉をテーマとした歴史や文化、自然などを紹介する季節展示や「鎌倉の伝統工芸」「鶴岡八幡宮の名刀」といった特別展が入れ替わりで開催されています。ぜひ公式サイトから、気になるテーマがあるかどうか確認してみてください。

なおミュージアム内には、限定オリジナルグッズを取り扱うミュージアムショップがあります。鶴岡八幡宮参拝の記念になるお土産を見つけてみましょう。

名称鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
営業時間10:00〜16:30(入館は16:00まで)
定休日など月曜日(祝日の場合は開館)
展示替期間
年末年始
※天候の状況により変更になる場合あり
観覧料展示によって異なる
公式サイトhttps://tsurugaokamuseum.jp/index.html

鎌倉駅から鶴岡八幡宮の間にある見どころ

鶴岡八幡宮の周辺エリアにも、観光客に人気のスポットがたくさんあります。ここでは鎌倉の玄関口「鎌倉駅」から鶴岡八幡宮へと向かう通りにある、みっつの見どころを紹介します。

小町通り

画像引用元:鎌倉市観光協会

鎌倉駅の東口から若宮大路(鶴岡八幡宮の参道)に並行して伸びる「小町通り」は、地元の方や観光客に人気のショッピングストリートです。各種飲食店はもちろん、伝統的な鎌倉土産を見つけることもできますよ。

名称小町通り
所在地神奈川県鎌倉市小町1~2、雪ノ下1~2付近
アクセスJR各線・江ノ島電鉄:鎌倉駅から徒歩約2分
関連サイトhttps://www.trip-kamakura.com/place/175.html(鎌倉市観光協会)

二の鳥居

由比ヶ浜から鶴岡八幡宮までまっすぐに続く若宮大路。その中央にそびえるのが「二の鳥居」です。平安京の朱雀大路にならって作られたという大鳥居は迫力満点。もともとは石造鳥居だったそうですが、関東大震災で倒壊した後、朱塗りの鉄筋コンクリート造に建てて替えられました。

名称二の鳥居
所在地神奈川県鎌倉市小町2-15
アクセスJR各線・江ノ島電鉄:鎌倉駅から徒歩約4分
関連サイトなし

段葛

「段葛(だんかずら)」は、鎌倉駅の東口付近から鶴岡八幡宮までまっすぐに伸びる若宮大路の一部です。周囲から一段高くなった歩道は、鶴岡八幡宮に向かってだんだんと狭くなっています。これは遠近法を利用することで、鶴岡八幡宮を遠くに見せるための工夫。ぜひ実際に歩いて、自分の目で確かめてみましょう!

名称段葛(だんかずら)
所在地神奈川県鎌倉市小町〜雪ノ下
アクセスJR各線・江ノ島電鉄:鎌倉駅から徒歩約3分(開始点まで)
関連サイトなし

鶴岡八幡宮の休憩スポット

鶴岡八幡宮の参拝を済ませたら、おしゃれなカフェでほっとひと息つきましょう。ここでは境内にある「ミュージアムカフェ&ショップ」と「茶寮 風の杜」を紹介します。

ミュージアムカフェ&ショップ

画像引用元:鶴岡八幡宮

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムに併設された「ミュージアムカフェ&ショップ」。壁一面がガラス窓になっていて、開放的な雰囲気のベーカリーカフェです。ちなみに店内の奥には、2010年に倒壊した大銀杏の幹が展示されています。

メニューはホットサンドやバゲットサンドなどの軽食や和スイーツ、コーヒー、紅茶、ビールなどのドリンク類が中心です。

名称ミュージアムカフェ&ショップ
営業時間10:00〜17:00(ラストオーダーは16:30まで)
定休日など月曜日(祝日の場合は翌日)
公式サイトhttps://www.hachimangu.or.jp/activity/facility/shop.html

茶寮 風の杜

画像引用元:鶴岡八幡宮

「茶寮 風の杜」は、平家池を挟んで鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムと向かい合うようにして建つ和カフェです。老舗料亭「日影茶屋」の監修で、オリジナルの甘味や「門前うどん」「鯛茶漬け」などを味わえます。暑い夏の時期は抹茶やゆずをつかったかき氷、冬の時期なら暖かいお抹茶や抹茶ラテがおすすめですよ。

名称茶寮 風の杜
営業時間10:00〜17:00
定休日などなし
公式サイトhttps://g056807.gorp.jp/
https://tsurugaokamuseum.jp/yasumu/kazenomori.html

鶴岡八幡宮の魅力を見つけに行こう!

鎌倉の歴史や文化がたっぷり詰まった鶴岡八幡宮は、鎌倉観光では外せないスポットです。「まだ行ったことがない」という人は、ぜひ一度訪れてみてください。今まで知らなかった鎌倉の新たな魅力を発見できるかもしれませんよ。

鶴岡八幡宮を訪れる際は、ぜひ以下の記事も参考に鎌倉観光の楽しんでくださいね。

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※ 本記事は2023年9月3日時点の内容です

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