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5,000冊の漫画が一晩中読み放題! 「マンガアートホテル」に泊まってみた

5,000冊の漫画が一晩中読み放題! 「マンガアートホテル」に泊まってみた

漫画好き必見の場所「マンガアートホテル」はご存知でしょうか? 5,000冊の漫画が一晩中読み放題のカプセルホテルです。漫画がたくさん読めるだけでなく、オシャレで清潔感に溢れるホテル内と万全のセキュリティも人気の理由で、女性ひとりの宿泊にピッタリ。漫画好きの筆者が実際に女性ひとりで宿泊した様子をお届けします!

※本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

一晩中漫画が読み放題「マンガアートホテル」

漫画読み放題サービスが増え、スマホで漫画を読むのも当たり前になりましたよね。

でも、紙だからこその良さもあります。本屋さんや漫画喫茶で実際に見て触れて選ぶ楽しさもありますし、一気にたくさん読みたいときは目が疲れづらいという利点も。

そんな紙の漫画を、時間を気にせず思う存分楽しめる宿泊施設があるのです。

それが「MANGA ART HOTEL, TOKYO」。5,000冊以上の漫画が一晩中読める“漫泊”のためのカプセルホテルです。

白を基調とした内装と清潔感に溢れた設備、そして万全のセキュリティで、漫画好きの女性にもおすすめ。

ネットカフェや漫画喫茶も良いですが、いつもと違うおしゃれ空間で漫画に没頭したいときに最適の場所です。

今回は、実際に漫画好きの筆者が女性ひとりで泊まってきたレポートをお届けします!

いざ、“漫泊”体験! 

チェックインの方法

場所は本の街・神保町から徒歩7分。神田テラスビルの4、5階にあります。

受付は5階。チェックイン時間の16時に訪れると、外国人のお客さんが1組手続き中でした。ホテル担当者さん情報だと、現在は外国から観光で来たお客さんがかなり多いらしいです。国内のおもな客層は20〜30代の男女だそうで、若い層に人気なのですね。

チェックインは、以下の流れで行いました。

①宿泊者情報を用紙に記入
②Skypeでオペレーターとビデオ通話

基本的にチェックインは、案内に従って一人で行います。わからないことがあればビデオ通話のオペレーターの方が教えてくれるのでご安心を。

女性フロアは4階、男性フロアは5階と分かれています。フロントも5階のため基本的に4階は女性客しか入らない作りです。

ドアにはしっかりロックキーがあり、暗証番号も日ごとに更新されるものなのでセキュリティ面はバッチリ。女性ひとりで来た身としてはとても安心できますね。

本棚と一体化した、快適なベッドスペース  

手続きを済ませ、わくわくドキドキしながら中に入ると……

おお〜〜〜! 漫画が所狭しと並んでいる〜! 天井に届く位置までびっしり漫画、漫画、漫画……。

本棚のなかに隠れるようにしてベッドスペースがあります。カプセルホテルだと寝床は整列しているイメージでしたが、場所がランダムでオシャレですね。

フロアに足を踏み入れて何より思うのは……静か!

人の気配はあるのに話し声はほぼありません。あるのはページを捲る音だけ。これは漫画に没頭できそうだ……。

そして、ここが本日の私の城。

中に入ると、外で見るより案外広く感じます。

身長158センチの筆者の場合、背筋を伸ばして座るにはちょっと高さが足りないですが、リラックスした姿勢なら問題なし。

ベッドの広さはセミダブルの横120cm×長さ200cmか、ダブルの横140cm×長さ200cmのどちらか。ランダムに配置されています。筆者のベッドはセミダブルサイズでしたが、寝転んでも余裕があり圧迫感はありません。

地味に嬉しい2口コンセントと金庫、ミニ扇風機は備え付け。この快適な我が城で漫画を読みまくろうじゃありませんか。

女性・男性エリアで異なるラインナップ

部屋に荷物を置き、一息……はつかず、心を弾ませながらさっそく読みたい漫画を探しに。スタッフさんに聞くと、ラインナップの傾向はフロアごとに少し違うそう。

女性フロアでは恋愛、日常系、ファッションなどが題材の作品を、男性フロアではバトルもの、SFものの青年漫画、少年漫画を多めにセレクトしているのだとか。

女性フロア
男性フロア

女性と男性のフロアの行き来は残念ながらできません。2〜3か月に1回、5〜10作品ごとに入れ替えているそうです。

そして、入り口付近には特集コーナーが。こちらは月に一度のペースで変わるそう。

私が訪れたタイミングの女性フロアでは「マンガ大賞2023受賞作品」が特集されていました。

外国人観光客のお客さんが多いということで、人気作品の英語翻訳バージョンも見かけます。

(中学・高校の英語の授業も全部漫画でしてくれたらどれだけ楽しかったことでしょう……)

あれやこれやと見て回ること数分。く〜、魅力的なものが多くて悩む……と思っていたら、スタッフさんによる作品のおすすめコメントも見つけました。

マンガ“アート”ホテルの名にふさわしく、美術館にある絵画の説明書きのよう。まったく知らない作品でも、読んでみる後押しになりますね。

一度に部屋に持ち込めるのは5冊まで。ルールはしっかり守りつつ、いざ、漫画の世界へ行ってきま〜す(何を読んだかはのちほど……!)。

清潔感あるシャワールームと充実のアメニティ

作品に夢中になっていると、あっという間に夜も更け20時頃。寝る準備に入ろうと思います。

シャワールームは2つ。シャンプーとコンディショナー、ボディソープは備えてあります。

すぐ近くには洗面台が4つ。スキンケア用品はないので持参をお忘れなく。

夜12時〜朝7時はドライヤーの使用NGなので、漫画に夢中になりすぎてシャワータイムが遅くなりすぎないようにしましょう。

その他のアメニティは入り口すぐにあるボックスに入っています。

また、パジャマは有料。4、5階の両フロントにて200円で借りられます。数には限りがあるので混雑時は注意です。

借りられるのはビジネスホテルにあるようなロングシャツタイプ。お腹周りの冷えが心配な方は家から持ってくるのが良さそうです(周りのお客さんは持参している方ばかりでした)。

水回りはどこをとっても清潔感バッチリで嬉しい限り。何泊でもできそうです。

寝る支度が整ったところで部屋へ戻り、再び漫画の世界へ……。
時間は23:00、うつらうつらしてきました……。まだ……まだ読みたい……。

ぐっすり快眠のワケはコアラマットレス

朝日が差し込む時間に……。

いつの間にか寝落ちしておりました。もっと読みたかったのに……不覚。

でも、それもそのはず。寝心地が良いと人気の「コアラマットレス」がすべてのベッドにつかわれていたのです。

そりゃあいつもより気持ちよくふか〜く寝てしまったわけだ。

ぐっすり眠れて、朝の光がキレイで気分は良好。ということで、“朝漫画”をすることに。じつは昨日から気になっていたのですが、ホテルのベランダでも漫画を読んでOKなのだそう。ちょうど朝日を帯びて素敵な空間に見えたので、せっかくなら外で読もうと思います。

もちろん(?)読む作品は『いつかティファニーで朝食を』。

朝からのんびり漫画を読む背徳感とさわやかな朝の空気がたまりません。これが“漫泊”の真骨頂なのかも……!

チェックアウトはゆったり11時まで

朝漫画を楽しんだところで、そろそろチェックアウト。筆者は次の取材があったため10時に出ましたが、チェックアウト時間は11時まで。まわりのお客さんもギリギリまで読んでいる様子でした。

とくに手続きはなく、そのままホテルを出てしまってOK。忘れ物チェックは欠かさずに。

漫画はどのくらい読めた?

結果、読めた漫画は合計12冊。筆者は合間に外食やホテル内の撮影を挟んだので、普通に居続ければ15〜20冊は読める気がします。

今回はテーマを持って、読む漫画を選んでみました! 一部をご紹介します。

テーマ1:気になっていた漫画

■『これ描いて死ね』とよ田みのる

「マンガ大賞2023」第1位を受賞したということで、1話だけ読んでいました。伊豆王島に住む漫画大好きな女子高生が、とある出会いをきっかけに自身も漫画を制作し始める物語。

ものを生み出す側の熱い思いや苦悩が伝わります。漫画好きならわかるコネタも満載で、ここで読むのにぴったりです。

テーマ2:人からオススメされた漫画

■『女の園の星』和山やま

スタッフの方におすすめを尋ね「和山やまさんが好き」と教えてもらい、マンガ大賞受賞作をセレクト。女子校教師・星先生の日常を描くコメディです。

声を出して笑いそうになる場面が何度もあり、ホテル内なので「静かにしなければ……」と思うほどおかしくなるという苦しい時間を過ごしました。

テーマ3:偶然出会った漫画

■『雑草たちよ 大志を抱け』池辺葵

フロアをうろついていたところ、表紙のきれいさに惹かれて手に取ってみました。クラスで目立つことのない平凡な女子高生たちの小さな恋や友情を描く作品です。

決してキラキラしていない日々の中で、最後は前向きに生きる彼女たちの姿と言葉にとても勇気づけられました。

店舗名MANGA ART HOTEL, TOKYO
住所東京都千代田区神田錦町1-14-13 LANDPOOL KANDA TERRACE 5F
営業時間チェックイン16:00 チェックアウト11:00
定休日なし
アクセス都営新宿線:小川町駅(B7出口)から徒歩約1分
東京メトロ丸ノ内線:淡路町駅(B7出口)から徒歩約1分
東京メトロ千代田線:新御茶ノ水駅(B7出口)から徒歩約1分
東京メトロ半蔵門線:神保町駅(A9出口)から徒歩約7分
駐車場なし
公式サイトhttps://mangaarthotel.com/maht/

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お楽しみのひとつに、周辺グルメも

マンガアートホテルに泊まるなら、周辺の神田・神保町グルメも見逃せません。ホテル内では共用スペースを除いて飲食はできないので、せっかくなら外食を楽しみましょう。

筆者が今回訪れたお店を紹介します。

カレーの店ボンベイ 神田店

1968年に千葉県柏市で創業し、以来市民に愛され続ける有名カレー店「ボンベイ」。東京店舗のうちのひとつ、神田店がマンガアートホテルの目と鼻の先にあります。

創業から55年、不動の人気を誇るのが「カシミールカレー」。メニューに「極辛口」の文字があるように、かなり辛いです……! シャバシャバタイプの黒いソースに翻弄され、汗と鼻水が垂れながらもスプーンは止まりません。

辛いものが苦手な方には、辛さを抑えたメニューもあるのでご安心を。なかでもおすすめは「ボンベイキーマ」。鶏ひき肉とスパイスを絡めたソースに、れんこん、カブ、きのこなど野菜がたっぷり入っています。

辛さやライスの量はお店の方に言えばカスタマイズできるそう。筆者は気合でカシミールカレーを乗り切りましたが、みなさんは決して無理はなさらず……! 戻って漫画に集中できるようになるまで時間がかかります。

ちなみにお店はテイクアウトも可能。電話予約すれば待たずに受け取れるのでぜひ一度お試しあれ。

店舗名カレーの店ボンベイ 神田店
住所東京都千代田区神田小川町2-1-7
営業時間11:30~21:00
定休日日曜
アクセス都営新宿線:小川町駅(B7出口)から徒歩すぐ
東京メトロ丸ノ内線:淡路町駅(B7出口)から徒歩すぐ
東京メトロ千代田線:新御茶ノ水駅(B7出口)から徒歩すぐ
駐車場なし
公式サイトhttp://curryhouse-bombay.com/

喫茶バロン

宿泊中のモーニングは、昭和レトロな喫茶店でいかがでしょう。オフィス街の裏にひっそり佇む「喫茶バロン」は、マンガアートホテルから歩いて5分ほど。「神田スクエアホール」のオブジェを横目に散歩を楽しんでいるとふと現れます。

写真の「モーニングAセット」は最もシンプルなコーヒー、トースト、スープのセットです。500円(税込)とワンコインで収まるのが嬉しいポイント。コーヒーのマイルドな苦味と店主さんの穏やかな接客がほっとします。

なんとコーヒーはおかわり自由。いつまでも長居してしまいそうなので、チェックアウト前に訪れる際はお気をつけて……!

店舗名バロン
住所東京都千代田区神田錦町2-7-1
営業時間7:30〜22:00(月〜金) 11:00〜15:00(土)
定休日日曜日
アクセス東京メトロ東西線:竹橋駅から徒歩約6分
都営地下鉄三田線:神保町駅から徒歩約8分
都営地下鉄新宿線、東京メトロ半蔵門線:神保町駅から徒歩約10分
駐車場なし
公式サイトなし

新しい漫画との出会いを

滞在中はどっぷり漫画に没頭できましたが、それでもまだ時間が足りない! と思えるほど居心地は最高でした。

他のカプセルホテルやネットカフェの宿泊とそう変わらないお値段でこの快適さは、コストパフォーマンス的にもかなり良いはず。

最低限の着替えとスキンケアを持っていれば、あとは漫画の世界に飛び込めます。

みなさんもぜひ一度“漫泊”を体験してみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023年6月15日時点の内容です

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