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ユリ(百合)の生け方、飾り方。長持ちさせる方法や種類も紹介

ユリ(百合)の切り花の生け方、飾り方、長持ちさせるコツ、種類や流通時期などを紹介します。

ユリ(百合)とは?基本情報

ユリ(百合)とは?基本情報と特徴

  • 学名:Lilium
  • 科名・属名:ユリ科ユリ属
  • 分類:多年草(球根植物)

ユリの特徴

ユリは、ユリ科ユリ属の多年草。肉厚の鱗茎がいくつも重なった球根を持っています。花は漏斗やラッパのようなフォルムで、中心からしべが飛び出すようについています。

熟れた果物のように甘く濃厚な香りもユリの魅力の一つ。1輪だけでもうっとりするような香りを楽しめます。ただし、品種によっては香りがないものもあります。

非常に種類が多く、野花のような小ぶりなもの、大きく香りが良いもの、花びらが反り返ったもの、八重咲きのもの、花びらが開かないものなど、数え始めたら枚挙にいとまがありません。

ユリは日本原産?日本から海外へ

canva テッポウユリ

テッポウユリ

ユリはヨーロッパから日本へ渡ってきた洋の花というイメージですが、実は日本にも自生しています。日本に自生するユリは、テッポウユリ、ヤマユリ、カノコユリ、ササユリなど13種と言われています。

昔、シーボルトが日本で出会ったカノコユリの美しさに魅せられ、その後ヨーロッパで人気になった話は有名です。また、日本からヨーロッパに渡ったテッポウユリは、その楚々とした美しさから、マドンナリリーに代わるように聖母マリアを象徴する白いユリとして飾られるようになりました。

香りの良い花カサブランカ

カサブランカ

日本原産の美しいユリたちは、海外に渡り、たくさんの品種改良を経て逆輸入されてきました。例えば、香りの良さと華やかさで人気のカサブランカという品種は、日本原産のヤマユリ、ササユリ、カノコユリなどを親としてオランダで作出された品種です。

ユリ(百合)の旬や流通時期はいつ?

ユリ(百合)の旬や流通時期はいつ?

ユリの花が咲くのは6月~8月です。お庭や鉢植えで育てているユリは、夏の花だといえます。ただし、切り花のユリは一年中手に入ります。

もちろん本来の開花期である夏になると、切り花の流通量もぐんと増えます。夏の朝の花き市場には、うっとりするくらいのユリの香りが溢れています。ユリの香りで夏が来たことを実感するほどです。

これらの理由から、ユリの旬は夏ですが、切り花のユリの流通時期は通年と言えます。

ユリ(百合)の生け方の基本

ユリ(百合)の生け方の基本

自宅でユリを生けるなら、上の方2~3枚を残して余計な葉は落とし、花器に合わせて適切な長さに茎を切ります。特にカサブランカのような花の大きなユリは、花の重さで倒れてしまうことがあります。花器に合わせて、安定する長さに切り詰めるようにしましょう。

水の量は花器の1/2から2/3くらいが目安です。ユリは水をたくさん吸います。ガラスの花器に生けてみるとよくわかると思いますが、一晩でぐんと花器の中の水が減っていてびっくりすることがあります。

水が多いと腐りやすくなるという説もありますが、頻繁に水を交換すれば問題ありません。また、水の量が少ないとユリの花の重さで花器ごと倒れてしまう心配もあります。

花粉の処理

ユリの花粉は好みで取るようにしましょう。花粉を取る理由は、衣類に付くと落ちにくいからです。ユリのおしべは花びらから突き出すように付いているものが多く、花粉が衣類や肌に付いてしまうことがあります。

ただ、しべ類もあるのが本来の花の姿ですから、絶対に取らなければいけないということではありません。生花店や商業施設では来客の衣類を汚さないように花粉を取るようにしています。飾る場所や来客、好みに合わせて判断してください。

ユリを生けるときに注意したいこと

ユリの花びらは、傷がつきやすいのが難点。花びらに傷がつくと、そこだけ茶色く変色してしまいます。テーブルの上に乗せるときもそっと置くようにして。花びらに傷がつかないように、優しく扱ってください。

ユリ(百合)を長持ちさせるコツ

ユリ(百合)を長持ちさせるコツ

ユリは、切り花の中でも比較的長持ちする種類の花です。ちょっとしたことに注意すれば、美しいユリをさらに長く楽しめます。ユリを長持ちさせるためのコツを紹介します。

水の交換

切り花のユリを長持ちさせるなら、花器の水の交換は必須です。できれば夏は毎日、それ以外の季節も2日に1度は交換するようにしましょう。

さらにこの時に茎を0.5~1cm程度切り戻すようにしてください。新鮮な水と鮮度の良い切り口を保つことでバクテリアの発生を防ぎ、花を長く楽しめるようになります。また切り口を新鮮にしておけば、水の吸い上げも良くなります。

ユリはしっかりと水を吸わせれば、つぼみまで開きます。たくさんの花を楽しむためにも水の交換は大切な作業です。

エアコンの風を避ける

エアコンの風が直接当たる場所はユリだけでなく、植物にとって辛いもの。できるだけエアコンの近くは避けて飾るようにしましょう。風が当たり続けることで花びらが傷んでしまうこともあります。

ユリ(百合)の飾り方

ユリ(百合)の飾り方

花器の安定感

ユリを飾るなら、花器とのバランスが大切。ササユリやオトメユリのような小ぶりなユリはそれほど気にする必要はありませんが、カサブランカやヤマユリのような花が大きなユリは、花の重さで花器が倒れてしまうこともあります。

しっかりと安定感のある花器を選んで、不安なら水もたっぷり入れて、余裕をもって生けるようにしましょう。

空間をたっぷり取る

ユリは一つ一つの花が大きく、かつ花びらが傷つきやすいのが特徴。小さな花器に窮屈に生けるのではなく、つぼみが開くことも想定して、たっぷりと空間を取って生けるようにしましょう。

折れた花も短くして生ける

ユリは花が大きく一つ一つの花茎が短いので、折れてしまった花を一輪挿しに生けるのは難しいのですが、ボウルのような口の大きな花器に生けることができます。つぼみでも生けておくと開くことがあります。

ぽきっと折れてしまうことがあっても残念がらず、最後の一輪まで楽しんでください。

ユリ(百合)の種類

ユリ(百合)の種類

アジアティックユリの仲間ノーブル

切り花で流通しているユリは大きく分けて4つの種類があります。ユリは本当にたくさんの品種があるので、一つ一つの品種名を覚えるのはちょっと大変。大体のグループがわかっているだけでも選びやすくなります。

オリエンタルユリ(オリエンタルハイブリッド)

白のカサブランカのようなオリエンタルハイブリッドや、ピンクのルレーブなどのその他ハイブリッド種が含まれます。花が大きく華やかなものが多いグループです。

LAユリ

ロンギフローラムユリとアジアティックユリを掛け合わせて作出されたハイブリッドのユリ。上向きの咲き方と大きな花、色のバリエーションが魅力のグループです。

ロンギフローラムユリ

テッポウユリやタカサゴユリなど、白くラッパ型の花を咲かせる種類のグループです。

アジアティックユリ

スカシユリの他、オニユリやヒメユリなど、日本自生種から作られた品種のグループ。花びらは開くか反り返り、花色は黄色やオレンジが多く、香りはないのが特徴です。

このグループには「ノーブル」のような個性的な品種も含まれます。八重咲きで完開せず、色もグリーンを帯びた白というユニークな花を咲かせるユリです。

切り花のユリを自宅で楽しむ方法を紹介しました。暑い時期でも花持ちが良く、長く楽しめるユリ。1本だけでも絵になる美しい花です。ユリの花を飾って、華やぎのある生活を楽しんでみませんか。

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