韓流好きが集まる都内屈指のコリアンタウン・新大久保。韓国のトレンドをいち早く取り入れた本場さながらの最先端カフェが続々オープンしている。見た目のかわいさだけでなく、おいしさも期待を裏切らない! そんな目でも舌でも楽しめるカフェを厳選してご紹介!
この記事の目次
- 煙突パン×生クリーム入り黒ビールの絶品コラボ! 『Trdlo(トルドロ)』
- まるでマンガの中に紛れ込んだような不思議体験『2Dカフェ』
- 韓国の伝統菓子と石臼で挽いた抹茶にほっこり『METDORU CAFE』
- 牛乳氷のビンスと韓国式焼きさつまいもで冷やアツ体験『CAFE BINGGO』
- カワイくておいしい! こだわり素材の韓国ドーナツカフェ『HELLO! DONUTS』
- 雲スムージーとお弁当ケーキ!? 韓国の流行がいっぱい! 『Studio café MARU』
- 店内丸ごと紫(ボラ)一色! 『ボラカフェ』はBTSファンのための交流場
- 秘密の窓『CAFE SECRET WINDOW』はヨーロピアンスタイルの韓国カフェ
- 『Seoul Cafe』のなめらかなで不思議な口どけの名物・糸かき氷
煙突パン×生クリーム入り黒ビールの絶品コラボ! 『Trdlo(トルドロ)』
新大久保駅から徒歩5分ほどのカフェ『Trdlo』。韓国人オーナーが日本に持ち込んだのは、「煙突パン」と呼ばれる中央ヨーロッパ伝統の巻きパンだ。本場の味にこだわり、注文が入ってから焼き上げる。
形だけでなく食べ方もユニークで、できたて熱々のパン生地をくるくると引っぱり上げてほどきながら食べる。外はサクサク&中はモチモチで、生地自体がほんのり甘く、手が止まらなくなるほどのおいしさ。オリジナル(プレーン)のほか、シナモンやチョコ、ソーセージなど9種類の味が楽しめる。
シナモン黒ビールとの相性が抜群で、お酒もまた止まらない。この黒ビール、シナモンが苦手な人もおいしく飲めてしまうというのだから不思議だ。生クリームをのせると黒ビールのほろ苦さがやわらいで、一風変わったスイーツ感を味わえるだろう。この店を訪れたなら、新しい味に出合えることまちがいなしだ。
『Trdlo』店舗詳細
Trdlo(とるどろ)
住所:東京都新宿区百人町1-1-17 ハスリン2ビル1F/営業時間:11:00~23:00/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩5分
まるでマンガの中に紛れ込んだような不思議体験『2Dカフェ』
新大久保駅から徒歩3分。つつじ通りから遠目に見たらロココ調のステキなお城のような店内が見えた……と思いきや、白地の壁に黒い線で描かれていただけだった!
店内は、まるでマンガの中に潜り込んだかのよう。壁にあるカーテンや鏡は絵だけれど、テーブルとイスはみんな本物。自分まで2Dになってしまったんじゃないかと錯覚してしまう。
内装だけでなく、カフェメニューも2D化。ショートケーキを黒の線で縁取った、その名も2Dケーキだ。アウトラインは食用の炭の粉(チャコール)を生クリームに混ぜたものなのでご安心を。
面白いケーキを食べながら、ハートのラテアートがかわいい紫芋ラテがじんわり染み入る。キョロキョロ見回すと、なんだかやっぱり不思議なシチュエーションだ。マンガの主人公になりきって優雅なカフェタイムを体験しよう。
『2D cafe』店舗詳細
2D Cafe(ツーディーカフェ)
住所:東京都新宿区百人町1-7-5 座ビル1F/営業時間:11:00〜21:30LO/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩3分
韓国の伝統菓子と石臼で挽いた抹茶にほっこり『METDORU CAFE』
新大久保駅から徒歩7分のところにある『METDORU CAFE』は、韓国伝統菓子をメインにしたカフェ。“METDORU”とは“石臼”のこと。店内では毎朝石臼で挽いた抹茶やコーヒーを提供している。
韓国の代表的な茶菓子を盛り合わせにしたタグァハンサン茶菓子盛り合わせには、色とりどりのかわいいお菓子が並ぶ。韓国のタグァ(茶菓)は豆や餅米などを使い、昔ながらの製法で作られているという。ウチのおばあちゃんたちが好きなお茶菓子によく似ている。そんなお菓子には、店名にもなっている石臼で挽いた抹茶ラテを合わせてみよう。
あんバターもなかは、パリッと香ばしい皮、こしあんと口の中でじんわりとけるバターが混ざり合っておいしい。ハチミツや穀物、餅米をこねて油で揚げたカンジョンは、ゴマやナッツがたっぷり入っていてもっちり食感。オランダは軽い食感で香ばしく、ひとくちサイズのようかんは、日本のものより粘度が高くて甘〜い! だけど、これがお茶にぴったり。ほっこり系のお菓子とお茶がクセになりそう。
『METDORU CAFE』店舗詳細
METDORU CAFE(めっどるかふぇ)
住所:東京都新宿区百人町1-1-26/営業時間:11:00~22:00/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩7分
牛乳氷のビンスと韓国式焼きさつまいもで冷やアツ体験『CAFE BINGGO』
新大久保駅から徒歩1分。四季を通しておいしいフルーツを使ったかき氷と焼きサツマイモやワッフルが楽しめる『CAFE BINGGO』。店名はかき氷(ビンス)とサツマイモ(ゴ)からきている。
店内で提供するメニューは生のフルーツにこだわる。毎日新鮮なものを仕入れ、店内でスタッフがひとつずつ皮を剥き、カットしている。そんなこだわりのフルーツが十二分に楽しめるのがビンスだ。取材当日の旬は桃。ベースは牛乳を凍らせて作るふわふわのミルクかき氷で、その上に角切りの山形産の桃、さらに自家製のピーチピューレがたっぷりかかっている。
焼きサツマイモは鹿児島にある自社農園のものを使用。店内で焼いたサツマイモは、中身をすべて取り出しペースト状にして再び皮の中に詰め、その上にたっぷりのチーズをかけてオーブンで焼く。ペースト状のサツマイモはトロリとなめらかで、何も手を加えていないのにシロップを混ぜたかのような甘さ! そこへチーズの塩味が加わって、イモの旨さを引き立てている。
『CAFE BINGGO』店舗詳細
CAFE BINGGO(かふぇ びんご)
住所:東京都新宿区百人町2-2-3 TRN新大久保2・3F/営業時間:10:00〜22:00LO(金・土・日・祝は10:00〜23:00LO)/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩1分
カワイくておいしい! こだわり素材の韓国ドーナツカフェ『HELLO! DONUTS』
新大久保駅前から徒歩2分、複合施設ソウルタウンの1階にある『HELLO! DONUTS』は、2022年7月にオープンした韓国ドーナツ専門店。
「韓国で大流行のクリームドーナツを日本に紹介したい」と、店長夫妻がレシピ作りに取り組み、その種類は15種類。一番人気はお花のトッピングがかわいいウユクリーム。ウユとは韓国語で牛乳のことだ。中にもっちりふわふわのクリームがたっぷり! クリームや小麦粉には厳選した北海道産を使っている。
「小麦粉選びも全国のいろんな種類を試して研究を重ねました。低温で熟成発酵させて短時間で高温で揚げることで、生地ももちもちふわふわの食感を出しています」と店長。おいしいドーナツにはこだわりがある。
合わせて飲みたいのが、韓国で人気のトマトスムージーだ。オリゴ糖が入ってほんのりやさしい甘さ。おいしいだけでなく美容と健康の意識が高い国ならではのこだわりだ。
『HELLO! DONUTS』店舗詳細
HELLO! DONUTS(はろー! どーなつ)
住所:東京都新宿区百人町2-2-7 ソウルタウン1F/営業時間:11:00~21:30LO(金・土は11:00〜22:30LO)/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久駅から徒歩2分
雲スムージーとお弁当ケーキ!? 韓国の流行がいっぱい! 『Studio café MARU』
新大久保『Studio café MARU』は、韓国で流行のセルフ写真館とカフェが融合したお店。新大久保駅から徒歩2分、複合施設ソウルタウンの3階にある。店内は韓国インテリアで飾られ、まるで現地にいるような気分♪
人気のスイーツは、お弁当箱に入ったトシラクケーキ。韓国語でトシラクは“お弁当”という意味。外はクリーム、中はスポンジの間にジャムがサンド。5種類のカラーごとに違う味だ。
雲柄のクルムスムージーも人気の一品。クルムは韓国語で“雲”という意味で、韓国流行のデザイン。ヨーグルトベースのさっぱりした味わいのブルーのスムージーは、甘めのケーキにぴったり。カワイイだけじゃなく、食材選びからこだわって、とってもおいしい!
併設のセルフスタジオは、モノクロ・カラーと2種類のルームを完備。プリクラ自撮り感覚で、プロに撮ってもらうような写真が手軽に撮れてしまうと密かなブームに。カフェ利用と合わせていかが?
『Studio café MARU』店舗詳細
Studio café MARU(すたじお かふぇ まる)
住所:東京都新宿区百人町2-2-7 ソウルタウン3F/営業時間:11:00~22:00/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久駅から徒歩2分
店内丸ごと紫(ボラ)一色! 『ボラカフェ』はBTSファンのための交流場
新大久保駅から徒歩5分、ARMY(BTSのファン)が作ったARMYのためのカフェ『ボラカフェ』。2022年の夏にオープンしたこのカフェは、非公式ながら口コミで広がり、今では全国各地のARMYたちがココを目指してやってくるそうだ。
建物の外壁から店までの階段、店内まで紫(ボラ)一色で染められているだけでなく、スイーツもボラ色になっていて、そのこだわりに感動。ケーキはパティシエがひとつずつ作り、ドーナツは自社工場で製造されている。
紫の層がグラデーションになったボラデーションケーキは、スポンジがふんわりとしてほどよい甘さのクリームがいい。そしてたっぷりの生クリームが乗ったボムスムージーは、甘くてミルキーな味わいが幸福感を誘う。
平日は90分、土日祝など混み合うときは60分と滞在時間が決められている。ちなみにメンバーの誕生日は特別なケーキが用意され、それを目当てに来るARMYたちが店外の数百メートル先まで行列になる。
『ボラカフェ』店舗詳細
ボラカフェ(ぼらかふぇ)
住所:東京都新宿区大久保2-25-2 白石ビル2・3F/営業時間:10:00〜20:30LO/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩5分
秘密の窓『CAFE SECRET WINDOW』はヨーロピアンスタイルの韓国カフェ
新大久保駅から徒歩6分。『CAFE SECRET WINDOW』は、大久保通り沿いの交番を過ぎたところの路地を一本入ったところにある。韓国人オーナーが営む韓国デザートカフェだ。
店内はイギリスなどから取り寄せたインテリアや雑貨がセンス良く並ぶヨーロピアンスタイル。店名は、スティーヴン・キングの小説「SECRET WINDOW」からひらめいて、「入ってこないとわかんないよっていう、秘密の窓のような意味をこめてつけました」とオーナー。
デザートは悩んでしまうほど種類が豊富。中でも生地から作り立てのパンケーキは、じっくり焼きあげることでふわふわ食感、シュワッと消えてしまいそうなやわらかさだ。
デザートと合わせるなら、限定マシンで淹れたコーヒーがおすすめだ。コーヒー好きが多い韓国ならでは、豆から厳選して酸味が少なく飲みやすい、納得の一杯が味わえる。
『CAFE SECRET WINDOW』店舗詳細
CAFE SECRET WINDOW(かふぇ しーくれっと うぃんどう)
住所:東京都新宿区大久保2-25-35/営業時間:CAFE 11:00〜21:00 ・TAKE2(BAR)17:00〜21:00※予約制
(PANCAKEは 20:00LO)/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久駅から徒歩6分
『Seoul Cafe』のなめらかなで不思議な口どけの名物・糸かき氷
新大久保駅から徒歩5分ほどのところにある『Seoul Cafe』の名物は、“糸かき氷”という名の韓国かき氷。牛乳を混ぜた味付きの氷を糸状に削り、練乳やチョコソース、フルーツをトッピングしたもので、甘くてクリーミーなのに後味はどことなくスッキリ。かき氷×アイスクリームのハイブリッドのようなスイーツだ。夏限定ではなく、通年で提供されている。
糸状の氷はまるで絹糸のようになめらかで、スッと消えてなくなる不思議な口どけがたまらない。糸かき氷は常時6種類ほどあり、ミルクティーやチョコ、果肉が丸ごとのったマンゴーなど、どれもカラフル&キュートでSNS映えするものばかり。
また、ドリンクメニューが豊富で、中でもほんのり甘いクリームチーズがたっぷりのったソウルラテがおすすめ。コーヒー豆の選定やエスプレッソの淹れ方にもこだわっており、コーヒー好きをうならせるほど抜群においしい。落ち着いた雰囲気で居心地がよく、さながら本場ソウルのようなおしゃれカフェだ。
『Seoul Cafe』店舗詳細
Seoul Cafe(そうる かふぇ)
住所:東京都新宿区大久保1-16-30 巨山ビル2F/営業時間:11:00~22:00LO/定休日:無/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩5分
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、大熊美智代、コバヤシヒロミ