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成田山新勝寺の見どころ10選!日帰り観光にぴったりのグルメスポットも紹介します

成田山新勝寺の見どころ10選!日帰り観光にぴったりのグルメスポットも紹介します

成田山新勝寺は千葉県を代表する観光スポットのひとつです。歌舞伎関係者をはじめ、多くの有名人が訪れることでも知られています。この記事では成田山新勝寺の見どころや、周辺のグルメスポットを紹介していきます。

成田山新勝寺はどんなところ?

成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)は、長い歴史を持つ千葉県内の寺院です。歌舞伎役者や俳優、大相撲力士などの有名人がしばしば訪れる有名スポットで、観光地としても人気があります。

歴史・由緒

成田山新勝寺は、西暦940年に寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)という僧侶によって創建されました。寛朝大僧正は平将門(たいらのまさかど)が起こした反乱を静めるために朝廷から派遣され、成田公津ヶ原(こうづがはら)という場所で祈祷を行ったとされています。儀式の最後の日に平将門が敗北したことから、祈祷に用いられた不動明王(ふどうみょうおう)の木像を成田山におまつりし「新たな勝利の寺」を意味する新勝寺と名付けられました。

その後も源頼朝(みなもとのよりとも)が平家追討の祈願をささげたり、水戸黄門として知られる徳川光圀(とくがわみつくに)や江戸時代の思想家・二宮尊徳(にのみやそんとく)が参詣に訪れたりと、歴史上の有名人たちから信仰された成田山新勝寺。とくに歌舞伎役者の初代・市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が「成田屋」の屋号を名乗ったことで、庶民から絶大な人気を集める寺院となったそうです。

ちなみに市川宗家一門は二代目・市川團十郎以降も成田山新勝寺と深いつながりがあり、現在も節目ごとに欠かさず参詣しているそうですよ。

ご本尊について

成田山新勝寺のご本尊は「不動明王」です。この木像は真言宗の開祖、弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)が彫ったものとされています。

不動明王は古来から「国家安泰」や「疫病退散」の守護神とされていて、厄除開運をはじめ、健康長寿、商売繁昌、学業成就などあらゆる願いにご利益があるそうです。

参拝情報・アクセス

名称成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)
所在地千葉県成田市成田1
開門時間24時間(祈祷、供養、お祓いなどは時間設定あり。要確認)
アクセスJR成田線:成田駅から徒歩約10分
京成電鉄:京成成田駅から徒歩約10分
東関東自動車道:成田ICから車で約10分
駐車場あり
公式サイトhttps://www.naritasan.or.jp/

成田山新勝寺の所要時間と参拝方法

成田山新勝寺の参拝に必要な時間は、入口にあたる総門(そうもん)から大本堂(だいほんどう)までの基本コースで30分程度です(15分程度で参拝することもできますが、少しあわただしくなります)。境内をゆっくり見て回る場合は1時間30分程度かかります。

参拝ルートや参拝方法に厳密な決まりはありませんが、ここでは成田山新勝寺の公式サイトにも紹介されている、おすすめの参拝コースをご紹介します(約30分のコースです)。

総門で一礼する

成田山新勝寺の境内は「お不動さま(不動明王)」の庭にあたります。まずは入口にあたる総門をくぐる前に一礼しましょう。

手と口を清める

総門から進んでいくと手水舎(ちょうずや)があります。用意されている柄杓(ひしゃく)をつかって、左右の手と口をすすいで清めましょう。

仁王門を見学する

さらに進んで階段を上ると仁王門があります。江戸時代に建てられた風格のある建物と、そこに安置された仁王像を見学してから大本堂に向かいましょう。

香閣でお清めをする

大本堂の手前に香閣(こうかく)という香炉があります。立ち上るお香の煙はお清めの効果があるとされ、とくに身体の痛い部分や具合の悪い部分にあてると良いそうです。

大本堂で合掌する

大本堂の賽銭箱(さいせんばこ)のところまで来たら、まず一礼しお賽銭を入れ、続いて合掌します。合掌後は軽く一礼して大本堂の奥に進みましょう。

お不動様にお祈りする

お不動様の前で一礼し、合掌してお祈りをします。最後に軽く一礼しましょう。

成田山新勝寺【境内】の見どころ

成田山新勝寺には、上で紹介した総門や仁王門、大本堂を含めたくさんの見どころがあります。ここではとくに歴史のある建造物や、人気の参拝スポットを紹介していきます。

総門(そうもん)

「総門(そうもん)」は成田山新勝寺の入口にあたる総欅造り(そうけやきづくり)の門です。現在の総門は2008年に「開基1070年の記念事業」として建立されたもので、高さは約15mもあります。

欄間の蟇股(かえるまた。カエルが足を広げたような形から)という部分には十二支(じゅうにし)の彫刻が配置されているので、ぜひ見上げてみてください。また楼上(ろうじょう。2階にあたる部分)には「八体の生まれ歳守り本尊」が安置されています。

仁王門(におうもん)

総門の先、階段を上った場所にあるのが「仁王門(におうもん)」です。現在の仁王門は1831年に建立されたもので、国指定重要文化財になっています。

仁王門の中央には大きな赤い提灯が吊るされていますが、これは築地魚河岸(つきじうおがし。築地市場にあった水産や青果の仲卸店舗)の旦那衆が1968年に奉納したものだそうです。提灯には大きく「魚がし」と書かれています。また門の両側に安置された「那羅延金剛像(ならえんこんごうぞう)」と「密迹金剛像(みつじゃくこんごうぞう)」も必見です。

一切経堂(いっさいきょうどう)

仁王門から大本堂に向かう参道の右手には「一切経堂(いっさいきょうどう)」という小さなお堂があります。創建は1722年ですが、これまで何度も修復が繰り返されてきました。一番最近の修復は2009年です。

一切経堂の入口からは、輪蔵(りんぞう)と呼ばれる回転式の書棚が見えます。このなかには約2,000冊の経典(一切経)が収められていて、輪蔵を回転させることですべてのお経を唱えるのと同じ功徳を積めるのだとか。残念ながら現在は一切経堂に立ち入ることができないため、建物の外から見学しましょう。

三重塔(さんじゅうのとう)

大本堂の右手前の位置には、国指定重要文化財の「三重塔(さんじゅうのとう)」があります。現存する三重塔は1712年に建立されたもので、今も当時の姿を残しています。

三重塔の高さは25mです。塔の内部には五智如来(ごちにょらい)と呼ばれる5つの仏様の像が安置されているそうですが、残念ながら一般公開はされていません。とはいえ、鮮やかに彩色された塔の外観だけでも十分に見ごたえがありますよ。

大本堂(だいほんどう)

成田山新勝寺の中心で、ご本尊の不動明王をおまつりしているのが「大本堂(だいほんどう)」です。現在の大本堂は1968年に建立され、このなかで御護摩祈祷(おごまきとう)という行事が毎日欠かさず行われています。

堂内の奥に安置されているのは、ご本尊の不動明王像。10年に一度の「御開帳」では、その姿を直接拝むことができます。ちなみに前回の御開帳(成田山開基1080年祭)は2018年に行われました。

大本堂の堂内にはだれでも上がることができます。マナーを守って静かにお参りしましょう。

出世稲荷(しゅっせいなり)

大本堂に向かって左手に進み、緩やかな階段を上ると「出世稲荷(しゅっせいなり)」があります。小さなお社ですが、ここでお参りすると商売繁盛や開運成就、火伏せ(火災除け)のご利益があるといわれています。ぜひ足を伸ばしてみてください。

釈迦堂(しゃかどう)

大本堂に向かって左手方向にあるお堂は「釈迦堂(しゃかどう)」です。1858年に創建され、もともとは成田山新勝寺の本堂としてつかわれていました。当時は現在の大本堂の位置にあったようですが、1964年に現在の位置へ移されています。

釈迦堂のなかに安置されているのは、釈迦如来(しゃかにょらい)・普賢菩薩(ふげんぼさつ)・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)・弥勒菩薩(みろくぼさつ)・千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)の像です。ほかにも500人の修行者を描いた五百羅漢(ごひゃくらかん)などの浮き彫りが施され「釈迦堂全体が一つの彫刻芸術」といわれています。

額堂(がくどう)

大本堂と釈迦堂の間を進むと「額堂(がくどう)」があります。額堂とは信徒から寄進された額などをかける建物のこと。現存する額堂は、1861年に建立されたものです。

ちなみに成田山には、江戸時代にわずか10歳で「團十郎」を襲名した七代目・市川團十郎が寄進した額堂もありました。そちらは第一額堂、現在の額堂は第二額堂と呼ばれていましたが、残念ながら第一額堂は1965年に焼失してしまったそうです。なお第一額堂に安置されていた七代目・市川團十郎の石像は、現在の額堂に移されています。

光明堂(こうみょうどう)

額堂の奥にあるのが、1701年に建立された「光明堂(こうみょうどう)」です。こちらは釈迦堂の前に本堂としてつかわれていた建物で、現在は国の重要文化財に指定されています。

光明堂に安置されているのは大日如来(だいにちにょらい)、愛染明王(あいぜんみょうおう)、不動明王(ふどうみょうおう)の像です。いずれも公開されているので、いつでもお参りできますよ。

番外編:旧本堂薬師堂(きゅうほんどうやくしどう)

番外編として紹介するのは、総門から成田駅の方向に徒歩5分ほどの場所にある「旧本堂薬師堂(きゅうほんどうやくしどう)」です。1655年に建立された小さなお堂は、実はもともと成田山新勝寺の本堂でした。1855年に現在の場所に移されて、薬師如来(やくしにょらい)をおまつりする薬師堂となったそうです。

ちなみに水戸光圀(みとみつくに)や初代・市川團十郎がお参りした本堂はこの建物です。JRや京成電鉄の成田駅から成田山新勝寺に向かう途中にあるため、ぜひ立ち寄ってお参りしましょう。

名称成田山新勝寺 旧本堂薬師堂(きゅうほんどうやくしどう)
所在地千葉県成田市上町496-1
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約5分
駐車場なし

成田山新勝寺周辺の観光グルメ

成田山新勝寺をお参りするなら、周辺エリアのグルメも一緒に楽しみましょう。ここでは成田山名物のうなぎをはじめ、人気の高いグルメやお土産のお店を紹介します。

川豊(かわとよ)

画像引用元:川豊

「川豊(かわとよ)」は1910年創業のうなぎ専門店です。当初はうなぎやコイといった川魚の漁と卸のお店でしたが、1967年から現在の場所(表参道)で絶品のうなぎ料理を提供しています。

川豊のこだわりは「割きたて・蒸したて・焼きたて」。店頭でうなぎをさばき、創業以来継ぎ足し続ける秘伝のタレで焼き上げているそうです。ぜひ参拝の後に、おいしいうなぎ料理を味わってください。

名称川豊(かわとよ)
所在地千葉県成田市仲町386
営業時間10:00~17:00 ※7月と8月の土日祝は10:00~18:00
定休日なし ※時期により不定休あり
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約3分
公式サイトhttp://www.unagi-kawatoyo.com/

林田のおせんべい

画像引用元:成田市観光協会公式サイト

「林田のおせんべい(林田本店)」は、1912年創業の老舗せんべい店です。生地から焼き上げまで手がけているのが自慢で、焼きたての柿餅(かきもち)や堅焼きせんべいをテイクアウトで味わえます。

もちろんお土産用に袋詰めされたせんべい、贈答用の箱詰めせんべいなども種類豊富。甘いおせんべい、辛いおせんべい、大きいおせんべい、堅いおせんべいから柔らかいおせんべいまで、好みのものを見つけてみましょう。

名称林田のおせんべい(林田本店)
所在地千葉県成田市幸町490
営業時間9:00~17:00
定休日月曜日(祝日の場合は火曜日)
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約5分
公式サイトhttps://www.kaiun-senbei.com/(通販サイト)

HOUEI COFFEE 成田山門前店

画像引用元:HOUEI COFFEE

「HOUEI COFFEE 成田山門前店」は、成田山新勝寺の総門から徒歩2分ほどの場所にあるコーヒーショップです。自家焙煎にこだわった「挽きたて淹れたて」のコーヒーは、参拝後の小休止にぴったり。テイクアウト利用のみですが、店内で焙煎機を眺めながらほっとひと息つけます。

焙煎したコーヒー豆の販売もしているので、風味が気に入ったら自宅用に買って帰るのもおすすめですよ。

名称HOUEI COFFEE 成田山門前店
所在地千葉県成田市東町601-2
営業時間9:00〜17:00
定休日不定休
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約2分
公式サイトhttp://houeicoffee.com/

成田柳屋本店(なりたやなぎやほんてん)

画像引用元:成田柳屋本店

「成田柳屋本店(なりたやなぎやほんてん)」は、薬師堂のすぐ近くにある羊羹(ようかん)専門店です。創業は1897年で、100年以上にわたり成田土産の栗羊羹(くりようかん)で人気を集めてきました。

定番商品の「栗蒸し羊羹」や「本煉羊羹(ほんねりようかん)」はもちろん、紅茶やいちご、バニラ、バナナといったフレーバーが楽しめる季節限定のひと口サイズ羊羹「氷彩」もおすすめです。

名称成田柳屋本店(なりたやなぎやほんてん)
所在地千葉県成田市上町560-1
営業時間10:00〜17:00
定休日なし
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約6分
公式サイトhttps://www.naritayanagiya.co.jp/index.html

茂平のつくだ煮(もへいのつくだに)

画像引用元:成田市観光協会公式サイト

「茂平のつくだ煮」は、成田山新勝寺の総門から徒歩約1分という至近距離に位置する佃煮専門店です。地元素材・国産素材にこだわった佃煮は、ふな、わかさぎ、川海老、ざこ、いなごなど種類豊富。「川海老ハーブソルト」「もつごの花椒風味」「わかさぎハーブオイル」「もつごの赤ワイン煮」「川海老スパイシーカレー」といった、新感覚の佃煮にチャレンジしています。

成田山詣でのお土産として、ちょっと変わった佃煮を選んでみるのも楽しいですね。

名称茂平のつくだ煮(もへいのつくだに)
所在地千葉県成田市仲町363-1
営業時間9:00〜16:00
定休日火曜日(祝日の場合は翌日)
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約1分
公式サイトhttps://www.mohei.jp/

鍋屋源五右衛門(なべやげんごえもん)

画像引用元:鍋店

「鍋屋源五右衛門(なべやげんごえもん)」は、1689年に創業した日本酒の老舗蔵元「鍋店」の直営店。成田山新勝寺の総門から徒歩約1分の場所にあります。

レトロな雰囲気の店舗は、1922年に建てられた土蔵を改装したもの。店内では自慢の日本酒を試飲できるので、ぜひお気に入りの味を見つけてみましょう。自家製甘酒や手焼きせんべいも販売しているので、お酒が飲めない方もぜひ立ち寄ってみてください。

名称鍋屋源五右衛門(なべやげんごえもん)
所在地千葉県成田市本町338
営業時間平日:9:00~16:00
土・日・祝日:9:00~17:00 ※コロナ対策として当面は9:00~16:00
定休日水曜日
アクセス成田山新勝寺(総門)から徒歩約1分
公式サイトhttps://www.nabedana.co.jp/index.php

人気スポット「成田山新勝寺」を観光しよう!

成田山新勝寺は都内からもアクセスしやすい人気スポットです。長い歴史と伝統を感じる境内、ご当地グルメを楽しめる表参道など、この場所ならではの魅力もたくさんあります。次の週末は、気軽な気分で成田に出かけてみませんか?

※ 本記事は2023年10月8日時点の内容です

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