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出雲大社の参拝方法は?タブーやご利益も紹介

出雲大社の参拝方法は?タブーやご利益も紹介

出雲大社は「日本中の神様が集まる場所」とされ、縁結びの聖地としても有名です。この記事では、出雲大社のご利益やおすすめの参拝方法、タブーについてわかりやすく解説していきます。出雲大社に訪れる前に、ぜひチェックしてみてくださいね。

出雲大社とは?ご祭神など解説

島根県出雲市にある「出雲大社(いずもたいしゃ。正式には「いずもおおやしろ」)」は、日本神話とも深い関係がある特別な神社です。かつては土地の名前(杵築郷)をとって杵築大社(きづきたいしゃ)と呼ばれていましたが、1871年に現在の名前が付けられました。

まずは、出雲大社がどのように「特別」なのかを見ていきましょう。

「大社」といえば出雲大社

現在、日本には約8万の神社があるといわれています(文化庁「令和4年版 宗教年鑑」より)。そのなかには「〇〇大社」という名前の神社も少なくありませんが、もともと大社とは出雲大社を指す言葉だったそうです。

また出雲大社の御本殿(ごほんでん)などにつかわれている建築様式は「大社造(たいしゃづくり、おおやしろづくり)」と呼ばれ、古代の高床建築(たかゆかけんちく)から発展した「日本で一番古い神社建築様式」とされています。

ご祭神は日本神話にも登場

出雲大社のご祭神は「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」です。日本神話によると、大国主大神は葦原中国(あしはらのなかつくに)の国を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に譲った神様とされ、その功績をたたえて出雲の地に立派な神殿が作られたのだそう。

ちなみに葦原中国は「地上(天界と黄泉のあいだ)」のことです。また日本を表す古称(古い呼び方)としてもつかわれています。

縁結びの聖地としても有名

出雲大社といえば「縁結びの聖地」というイメージを持つ人も大勢いることでしょう。これは、旧暦の10月(現在の10月下旬から12月上旬ごろ)になると日本全国から神様が集まってきて、この場所で「人々の縁」について話し合うという言い伝えに基づいています。

旧暦の10月が「神無月(かんなづき)」と呼ばれるのは、神様が土地を離れて出雲に行ってしまう(神様がいなくなる)ためです。これに対し出雲では、旧暦の10月を「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。

なお出雲大社では、毎年11月ごろに全国からの神様をお迎えする「神迎祭(かみむかえさい)」や「神在祭(かみありさい)」、神様を見送る「神等去出祭(からさでさい)」などの神事が行われます。

「巨大神殿」について

現在の出雲大社がある場所は、大国主大神の神殿があった場所です。言い伝えによると神殿の高さは48mで、これは現在の御本殿(24m)の倍にあたります。以前は「古代にそのような巨大建築をつくる技術はない」と考えられていたため、巨大神殿は単なる伝説と考えられていたそうです。

しかし2000年に行われた発掘調査で「3本の丸太を組んだ巨大な柱」が見つかり、巨大神殿が実在したことが証明されました。発掘された柱は「宇豆柱(うづばしら)」と呼ばれ島根県立古代歴史博物館の中央ロビーに展示されています。博物館には巨大神殿の模型も展示されているので、参拝のついでにぜひ見学してみましょう。

参考リンク:島根県立古代出雲歴史博物館

参拝に必要な時間の目安

出雲大社の参拝に必要な時間は、おおむね1時間〜1時間半程度です。後で紹介する「稲佐の浜」からスタートする場合は、所要時間は2時間〜3時間ほどになります。

お土産やグルメが揃う「神門通り(しんもんどおり)」の散策や、歴史博物館の見学にもたっぷり時間をかけるなら、合計4〜5時間ほどの時間を見込んでおきましょう!

参拝時間・アクセス

名称出雲大社(いづもたいしゃ・いづもおおやしろ)
所在地島根県出雲市大社町杵築東195
受付時間6:00〜19:00(ご本殿より北側(素鵞社)は6:00〜16:30)
定休日なし
アクセス一畑バス(JR出雲市駅より乗車)・出雲一畑交通 空港連絡バス(出雲空港より乗車):電鉄大社駅下車 徒歩約2分・正門前下車 徒歩約5分
山陰自動車道:出雲ICから車で約15分
駐車場大駐車場(385台)
駐車場(360台)
勢溜東駐車場(20台)
公式サイトhttps://izumooyashiro.or.jp/

縁結び・厄除け・家内安全など出雲大社で享受できるご利益

出雲大社のご利益として最も有名なのは「縁結び」です。男女の縁に限らず、人と人のあらゆる縁(つながり)を結んでくれるといわれています。

ご祭神の大国主大神は「国づくりの神様」ということで、縁結びのほかにも「子宝」「夫婦円満」「五穀豊穣」「商売繁盛」などのご利益があるそうですよ。

「御砂」とは?持ち帰る手順は

出雲大社では、境内の奥にある「素鵞社(そがのやしろ)」の床下から砂を持ち帰ってお守りにすると最大のご利益を受けられるといわれています。

この砂は「御砂(おすな)」といい、もともとは日本海に面した「稲佐の浜(いなさのはま)」で採取されたものです。出雲大社から御砂を持ち帰る際は、まずは本人が稲佐の浜で砂を集め、素鵞社に納める必要があります(詳しい手順は「おすすめ参拝ルート」で説明します)。

「注連縄にお賽銭」はタブー

出雲大社の拝殿と神楽殿には巨大な注連縄(しめなわ)が張られています。いつ頃からか、この注連縄にお賽銭を投げて刺さるとご利益があるという噂が流れるようになりましたが、これは間違い。出雲大社の公式サイトでも「神聖な注連縄にお賽銭を投げ入れるという行為は、神様に対して失礼にあたる」と注意されています。

注連縄には絶対にお賽銭を投げないようにしてください。

出雲大社の巡り方は?参拝ルートとパワースポットを解説

出雲大社のご利益をしっかり受けたいなら、参拝方法にもこだわりましょう。

Route0 稲佐の浜(いなさのはま)

出雲大社の「御砂」をお守りとして持ち帰りたい人は、日本海に面した「稲佐の浜(いなさのはま)」からスタートしましょう。出雲大社からは徒歩で約15分、車なら3分程度の場所です。

稲佐の浜は、旧暦の10月に全国から集まる神様が「出雲で最初に到着する場所」だといわれています。その際の目印となる「弁天島(べんてんじま)」にお参りして、それから砂浜の砂をいただきます。あらかじめ砂を入れる容器や、丈夫なビニール袋などを用意しておきましょう。

準備ができたら、出雲に到着した神様が進む「神迎(かみむかえ)の道」を通って出雲大社に向かいます。

Route1 勢溜(せいだまり)の大鳥居

画像引用元:出雲観光ガイド

出雲大社の玄関口として親しまれているのが「勢溜(せいだまり)の大鳥居」です。ここは表参道(神門通り)の突き当たりにあたる場所で、稲佐の浜から神迎の道を通ってきた場合もこの鳥居にたどり着きます。

鳥居をくぐる際はまず一礼して、左右のどちらかに寄ってからくぐりましょう(真ん中は神様の通り道です)。

Route2 祓社(はらえのやしろ)

画像引用元:出雲観光ガイド

松並木が並ぶ参道を少し進むと「祓社(はらえのやしろ)」という小さなお社があります。神聖な御本殿に進む前に、まずはこちらに参拝して心身を清めましょう。

参拝方法は「二礼四拍手一礼」。これは出雲大社のなかにあるお社すべてに共通しています。一般的な神社(二礼二拍手一礼)とは違い、拍手を2回多く打つ必要があるため注意しましょう。

Route3 ムスビの御神像

画像引用元:出雲観光ガイド

参道をさらに進むと広場のように開けた場所に出ます。この右手にあるのが「ムスビの御神像」という銅像です。これは「古事記」に描かれた一場面、大国主大神が幸魂・奇魂(さきみたま・くしみたま)という魂に出会って神様(ムスビの大神)になった場面を表現しています。

ちなみにこの反対側には、大国主大神が傷ついたウサギを助ける場面を描いた「御慈愛の御神像」という銅像もあります。そちらも合わせて見学しましょう。

Route4 銅鳥居(どうとりい)

画像引用元:出雲観光ガイド

ムスビの御神像の少し先、松並木の参道の突き当たりにあるのが「銅鳥居(どうとりい)」です。その名の通り金属製の鳥居で、四の鳥居とも呼ばれています。ここでも一礼して、左右のどちらかに寄ってくぐりましょう。

ちなみに「鳥居の足に触りながら回ると金回りが良くなる」という噂がありますが、これはガイドさんたちによる「おもしろおかしく案内しようとする創作」(出雲大社公式サイトより)なのだそうです。

Route5 拝殿(はいでん)

画像引用元:出雲大社

銅鳥居をくぐると「拝殿(はいでん)」があります。1959年に建てられた現在の拝殿は、戦後最大の木造神社建築なのだそう。長さ6.5m、重さ1tの巨大な注連縄は迫力たっぷりです(注連縄にお賽銭を投げないよう注意しましょう)。参拝方法は、やはり二礼四拍手一礼です。

Route6 御本殿(ごほんでん)&八足門(やつあしもん)

画像引用元:出雲観光ガイド

拝殿の先には「御本殿(ごほんでん)」があります。ただし一般の参拝客は御本殿に入れないため、その手前にある「八足門(やつあしもん)」から御本殿に向かって参拝しましょう。

御本殿の建物は1744年に建てられたもので、国宝に指定されています。元旦から5日間は八足門が解放されて御本殿前の楼門(ろうもん)まで行けるので、出雲大社で初詣を計画してみるのもいいですね。

ちなみに八足門の手前にある石畳には「丸をみっつ組み合わせた図柄」がいくつも描かれていますが、これはかつての巨大神殿を支えていた「宇豆柱」の出土地点。古代のロマンを感じる場所ですね。

Route7 十九社(じゅうくしゃ)

画像引用元:出雲観光ガイド

御本殿の左右には、御本殿を取り囲むように長いお社が続いています。これは「十九社(じゅうくしゃ)」と呼ばれ、出雲大社を訪れた全国の神様が泊まる場所なのだそう。本殿に向かって左側にあるのが西十九社(にしじゅうくしゃ)、右にあるのが東十九社(ひがし じゅうくしゃ)です。ここでは八足門から反時計回りに一周して、東十九社から西十九社という順番でお参りしましょう。

なお西十九社と東十九社にはそれぞれ19枚の扉があります。普段はすべて閉じられていますが、神在祭が行われる一週間だけ解放されるそうですよ。

ちなみに警備の都合上、十九社から先(北側)に進めるのは16:30までです。

Route8 素鵞社(そがのやしろ)

画像引用元:出雲観光ガイド

御本殿の先、境内の一番奥にあるのが「素鵞社(そがのやしろ)」。ここは大国主大神の父である素戔嗚尊(すさのおのみこと)をおまつりしている場所で、出雲大社でもとくに強いパワースポットのひとつです。

社殿の右側に進むと「御砂」の入った木箱が置かれています。この木箱に「稲佐の浜で集めた砂」を入れると、代わりに御砂をいただくことができるので、ぜひ持ち帰ってお守りにしましょう。

素鵞社の先には「八雲山」と呼ばれる聖域があります。基本的に立ち入り禁止ですが、素鵞社の裏にある「磐座(いわくら)」という岩は八雲山に触れられる唯一の場所です。人によっては「不思議な力を感じる」とも言われているので、ぜひ試してみてください。

Route9 神楽殿(かぐらでん)

画像引用元:出雲大社

八足門の近くまで戻ってきたら、西に進んで「素鵞川(そががわ)」を渡り「神楽殿(かぐらでん)」を参拝しましょう。神楽殿の社殿には、拝殿よりもさらに大きい注連縄(長さ約13m、重さ5.2t)が張られています。日本最大級ともいわれる大注連縄の迫力を、ぜひ体感してください!

マナー・ルールを守り出雲大社のご利益を享受する

巨大な注連縄や古代の巨大神殿など、出雲大社はスケールの大きさが魅力です。もちろん国宝の御本殿をはじめ、歴史が刻まれた貴重な建物も見逃せません。ぜひ十分な時間をとって、出雲大社を隅から隅まで楽しんでください!

※ 本記事は2023年9月17日時点の内容です

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