公開日:2023年06月15日
熱田神宮でご利益を授かろう!パワースポットや見どころを紹介
名古屋はもちろん、全国でも指折りのパワースポットとして知られる熱田神宮。でも、具体的にどの場所がパワースポットなのか、どうしてパワースポットと呼ばれるのかはご存じでしょうか?今回は熱田神宮の秘密と魅力をご紹介します!「ひつまぶし」や「きしめん」など、伝統ある名物料理のご紹介とあわせてお楽しみください。
熱田神宮は名古屋を代表するパワースポット
文化庁の「宗教年艦」によると日本で一番寺社仏閣の数が多い愛知県。その名古屋市南部エリアにある熱田神宮は、多数のパワースポットがあることで有名な神社です。本宮以外にも、さまざまなお社で神様が祀られており、それぞれ異なるご利益があります。
また、縁結びの神様も祀られており、夫婦円満や恋愛運を上げたい方は参拝必見です!見どころ満載のパワースポットが集まる熱田神宮をじっくりと見ていきましょう!
そもそも「パワースポット」とは?
パワースポットとは、「大地のエネルギーから、活力や癒やしを得られる場所」のことを指します。神や仏の宿る神社や仏閣などの訪れるとご利益が期待できる神聖な場所や、滝や森林など、大自然の中で大量のマイナスイオンが発生している場所がパワースポットと呼ばれています。
熱田神宮ってどんなところ?
愛知県名古屋市にある熱田神宮は、JR東海道本線「熱田駅」、または名鉄「神宮前駅」が最寄り駅の神社です。「熱田の杜」と呼ばれる、樹齢何百年と推定される木々が生い茂った大自然に囲まれた中にあります。歩くだけでも身を清められるような雰囲気が漂います。
地元の方たちから「熱田さん」の愛称で親しまれている熱田神宮は、年間560万人万人以上の参拝客で賑わいます(「名古屋市観光客・宿泊客動向調査(2020年)」より)。初詣の時期になると、県外から多くの参拝客が訪れる人気の高さがうかがえます。
境内にある宝物館には、崇敬者から寄進された約6,000点もの展示品があり、その中には国宝・重要文化財・愛知県文化財に指定されているものも数多く含まれています。名刀の宝庫とも言われており、刀剣類の展示が特に多く、迫力のある圧巻の大きさです。
熱田神宮には数多くのパワースポットが
熱田神宮のパワースポットは、境内のさまざまなところに存在します。美容や健康、必勝祈願などのご利益があるパワースポットで癒しの散策をしましょう!
熱田神宮のパワースポットを一挙公開
熱田神宮には一別宮、十二摂社、三十一末社が祀られていて、それぞれパワースポットやご利益があります。熱田神宮内を散策しながら、それぞれのお社の見どころをご紹介します!
草薙神剣がまつられた「本宮」
本宮のご祭神は、熱田大神(あつたのおおかみ)。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けた宝物の一つである三種の神器の「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」が祀られています。
本宮は日本武尊(やまとたけるのみこと)・宮簀媛命(みやずひめのみこと)夫妻と特に縁が深いと言われているため、縁結びの祈願をしたい方には特にオススメです!
また、伊勢神宮や出雲大社など日本を代表する神社と同じ「神明造(しんめいつくり)」という神社建築様式で作られています。もとは高倉式倉庫からはじまったとされる歴史ある様式で、直線を活かしたダイナミックなデザインが特徴です。
本宮を参拝したあとは、次の「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」へ進みましょう。
境内で最も神聖とされる「一之御前神社」
「一之御前神社」は、天照大神荒魂(あまてらすおおかみあらみたま)を祀る神社です。荒魂とは神様の荒々しい側面である「荒ぶる魂」のことで、勇猛さ・進取の象徴とも言われています。
以前この場所は立ち入り禁止でしたが、2012年から門が解放され、一般の方も参拝できるようになりました。ただし熱田神宮内ではもっとも神聖な場所なため、写真やビデオ撮影、飲食、ペット同伴は禁止となっています。心を静めて参拝するようにしましょう。
それでは次に、美容のご利益があると言われている「清水社(しみずしゃ)」へ向かいましょう!
美容に御利益あり?「清水社」
本宮の後方の小径を進むと、美容にご利益があると言われる人気のパワースポット「清水社」があります。「清水社」に祀られているのは「罔象女神(みずはのめのかみ)」という水の神様。
「清水社」に流れている湧水は目や美肌にご利益があることで知られていて、その昔、平家の武将である平景清が目の病気を患った際に、湧水で目を洗ったところ病気が治ったという伝説もあります。
「湧き水に浮かぶ石に三度水をかけると願いが叶う」、「湧き水で肌を洗うと美肌になる」という言い伝えもあるため、美容好きな方は参拝必須です!
それでは、次のパワースポット「大楠」へ行ってみましょう。
弘法大師お手植えの「大楠」
弘法大師がお手植えされたと言われる樹木が数多く立ち並ぶ境内。その中でも一際目立っているのが、金運のパワースポットと言われている「大楠」です。
大楠の中は空洞になっており、その中に数匹の白蛇が住んでいます。熱田神宮にいる白蛇は神様の化身とも言われ、タイミングよく会えれば運気が上がるそうです。
大楠には毎日卵のお供えをしていて、食事のタイミングと合えば白蛇を見れるチャンスです!
白蛇を待ち受けにするとさらに運気が上がると言われているので、タイミングよく白蛇を見ることができたらぜひ写真に収めて待ち受けにしてみてくださいね。
次のスポットは「信長塀(のぶながべい)」です。少し本宮のほうへ戻ってみましょう!
日本三大土塀のひとつ「信長塀」
「信長塀」は、京都府にある三十三間堂の太閤塀、兵庫県にある西宮神社の大練塀と並ぶ「日本三大土塀」の一つとされています。
織田信長が桶狭間の戦いに出陣する前、戦勝祈願のために熱田神宮へ参拝したところ戦いで見事に大勝しました。そのお礼に奉納したのが信長塀です。
石灰と土を油で練り固められ、多数の瓦を積み重ねて作られた信長塀は、当時400mもの長さがあったそうです。現在では120mほどが残っていますが、いまだに崩れずに残っているというのも縁起がいいですね。
次のスポットの「南新宮社(みなみしんぐうしゃ)」に行くために、正門近くまで歩いてみましょう!
無病息災を願うなら「南新宮社」
熱田神宮内で唯一無二の存在である「南新宮社」は、丹塗白壁の佇まいをしたお社。京都の八坂神社に祀られていることで有名な素盞嗚尊(すさのおのみこと)が祀られています。素盞嗚尊は、疫病退散の神様です。
言い伝えによると、南新宮社が創建されたのは熱田で蔓延した疫病を鎮めるため。その由来もあって、連日、新宮社に無病息災を祈願するために多くの参拝客が訪れて賑わいを見せています。
生い茂っている自然豊かな木々を背景に、コントラストが効いた色合いのお社は参拝客の心の癒しスポットです。
健康をお祈りしたあとは、「楠御前社(くすのみまえしゃ)」へ進みましょう!
夫婦円満と子宝祈願は「楠御前社」
南新宮社を背に進み、すぐ右手に鎮座しているのが「楠御前社」です。鳥居をくぐり抜けた先には楠が生い茂っているだけで社殿がありません。楠御前社は、この楠を御神木として祀っているお社で、そのため「楠御前社」という名が付けられました。
ご祭神は、夫婦の神様である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)です。安産や縁結び、病気平癒などのご利益があるとされており、夫婦で参拝する方も大勢いらっしゃいます。
鳥居の先にいくつもの小さな鳥居が奉納されており、この小さな鳥居に自身の干支と氏名を記載して奉納すると願いごとが叶うそうですよ。
それでは、次のスポット「別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)」へ向かいましょう!
あの武将も必勝祈願をした「別宮八剣宮」
楠御前社をあとにし、南門をくぐり抜けて右手へ向かうと「別宮八剣宮」があります。和銅元年(708年)に鎮座され、新たに造った神剣を奉納するために創建されました。
3大戦国武将である、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が崇拝したことでも広く知られており、必勝祈願のご利益があると言われています。そのため、試験前やスポーツ大会前などに訪れる参拝客も多いです。
名前にも由来があります。八剣の「八」は「弥栄」の「弥」のことで、「弥」は「弥栄」を意味します。その2つが合わさることで「ますますの繁栄」という奥深い意味になるそうです。
見応え抜群の別宮八剣宮の参拝が終わったら、次は「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」へ行きましょう!
学業成就に御利益のある「上知我麻神社」
別宮八剣宮を背にし、右手側にあるのが「上知我麻神社」です。ご祭神は知恵の神様である「乎止與命(おとよのみこと)」です。「知恵の文殊さま」と呼ばれており、学業成就のご利益があるとのことで、多くの受験生が訪れています。
ちなみに上知我麻神社の別名は「源太夫社」です。熱田神宮には古くから受け継がれている「源太夫」という謡曲があり、この謡のテーマである「源太夫」が上知我麻神社であったことから「源太夫社(げんだゆうしゃ)」という別名が付けられました。
奥深い由来のある上知我麻神社をあとに、すぐ隣にある「大国主社(おおくにぬししゃ)」「事代主社(ことしろぬししゃ)」に参拝しましょう!
商売繁盛・家内安全の「大国主社」「事代主社」
上知我麻神社に向かって右脇にある「大国主社」、左脇にある「事代主社」は商売繁盛と家内安全の神様を祀っています。大国主社のご祭神は大国様、事代主社は恵比寿様です。事代主社が大国主社の後継者(子神)であることから、親子の神様とも言われています。
毎年新年には、大国主社と事代主社で「初えびす」という商売繁盛、家内安全、漁業豊漁を祈るお祭りが行われます。午前零時にもかかわらず多くの参拝客で賑わう様子は熱気がいっぱい。年に一度のお祭りに、福をゲットしに行くのはいかがでしょうか。
商売繁盛と家内安全をお祈りしたあとは、「下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)」へ向かいましょう!
旅行安全の神様をまつる「下知我麻神社」
一度、西門から外へ出て、地下鉄神宮西駅に向かう途中に「下知我麻神社」があります。「源太夫社」と呼ばれる上知我麻神社に対し、下知我麻神社は「紀太夫社(きたゆうしゃ)」という別名が付けられています。
ご祭神は、古くから旅行安全の神様として信仰される真敷刀俾命(ましきとべのみこと)です。旅行に出かける前に、交通安全を願って参拝する方も大勢いるそうですよ。
下知我麻神社の周辺には照明が用意されていないため、なるべく日が暮れる前に参拝することをおすすめします。
熱田神宮のグルメ情報
熱田神宮内には緑に囲まれた空間で美味しいグルメが楽しめるお店もあります。境内をたくさん歩いて参拝したあとは、熱田神宮内でグルメを楽しみましょう!
宮きしめん神宮店
木々の香りに包まれ、オープンテラスで美味しいきしめんが食べられる「宮きしめん神宮店」。正門から参道を歩いていると、左手側に見えてきます。
メニューは、定番の「宮きしめん」や人気の「大吉めん」、天ぷらが乗った「金しゃちきしめん」など。その他にも洋風の珍しいメニューもあるので、お好みのきしめんが堪能できます。また、熱田神宮限定でデザートメニューも取り揃えているため、甘いものが好きな方は必見です!
施設情報
施設名 | 宮きしめん神宮店 |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 熱田神宮境内 |
営業時間 | 9:00~16:30(ラストオーダー) |
定休日 | 年中無休 |
アクセス | 名鉄神宮前駅/名鉄神宮前駅より徒歩3分 JR熱田駅より徒歩7分 地下鉄伝馬町1番出口より徒歩8分 |
公式サイト | https://www.miyakishimen.co.jp/jingu/ |
みなもカフェ
大楠の奥にひっそりと佇んでいる「みなもカフェ」。ウェディングがないときは一般参拝客にも解放されていて、庭園を眺めながらのんびりとティータイムを過ごせます。
店内は3面ガラス張りになっており、どこの角度からも美しい景観が楽しめます。コーヒーや紅茶などのドリンクメニューから、みなもカフェの名物である「きよめ餅」と「抹茶」が味わえます。庭園を眺めながら味わうのは格別です。
また、入り口でお土産販売も行っているため、旅の思い出にきよめ餅を購入するのもおすすめです。
施設情報
施設名 | みなもカフェ |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
営業時間 | 9:30~16:30(ラストオーダー16:00) |
定休日 | 不定休(結婚式や茶席がある日は休業) |
アクセス | 名鉄神宮前駅/名鉄神宮前駅より徒歩3分 JR熱田駅より徒歩7分 地下鉄伝馬町1番出口より徒歩8分 |
公式サイト | https://www.atsutajingu.or.jp/kaikan/cafe/ |
熱田神宮といえば「ひつまぶし」!
あつた蓬莱軒 本店
画像引用元:あつた蓬莱軒公式サイト
蒲焼にしたウナギをご飯に混ぜ込んだ名古屋の名物料理「ひつまぶし」。
ひつまぶしは、熱田神宮の門前町に店を構えていた「あつた蓬莱軒」が発祥の地とも言われています。
各種グルメサイトでも高評価レビュー多数の「あつた蓬莱軒」のひつまぶし。
タレの香りと、温かいごはんの湯気が食欲をそそります。
熱田神宮に参拝した際は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
施設情報
施設名 | あつた蓬莱軒 本店 |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神戸町503 |
営業時間 | 11:30~14:00 16:30~20:30 |
定休日 | 毎週水曜日・第2、第4木曜日 (祝日は営業、振替休みあり) |
アクセス | 名古屋市営地下鉄名城線:熱田神宮伝馬町駅4番出口から徒歩約7分 |
公式サイト | https://www.houraiken.com/ |
パワースポットいっぱいの熱田神宮に行こう!
ご利益のある神社やパワースポットがたくさんある熱田神宮。古くからある建物を見学するだけでも歴史を感じられますね!
お出かけしやすい春のシーズンは、ぜひ魅力溢れる熱田神宮で「パワースポット巡り」をしてみてはいかがでしょうか。
施設情報
施設名 | 熱田神宮 |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
営業時間 | 月~日 8:30~16:30受付 |
定休日 | なし |
アクセス | 名鉄神宮前駅/名鉄神宮前駅より徒歩3分 JR熱田駅より徒歩7分 地下鉄伝馬町1番出口より徒歩8分 |
公式サイト | https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/ |
※本記事は2023年2月28日時点の内容です